前回霊能者と共に悪霊除霊のために長作と妻弥勒は大阪までやってきた。あまりにも霊章が強く人間の麗華は耐え切れなくなり安全な場所まで引き返した。
妻の弥勒は夫長作と離れ一人除霊に行ってしまいそれを追いかける長作。長作は弥勒が心配でたまらなかった
地球唯一の神転輪聖王の長作は悪霊を片っ端から消去して
いった。だがどこを探しても弥勒は見つからない。
長作が必死で妻を探していたころ弥勒はというと
古びたビルの中で悪霊を退治していた。神格である弥勒は
たとえ神通力を封じられても弱い悪霊程度なら滅却はできる
だがそれが強い悪霊だと・・・・・
長作の祖父阿弥陀如来から神通力を封じるネックレスを譲りうけていた。もちろん弥勒はネックレスのせいで力を抑えられているとは知らない。
長作にいいところを見せたいと思っていた弥勒は張り切りすぎていた。強い悪霊が集まっているフロアに歩を進めてしまう
ビルの階段を登った先のフロアには最悪の悪霊が
いるというのに。
階段を上りきった弥勒は長い廊下を歩いていく。ここまでくると
今までとは空気がまったく違うことに気がついていたが
菩薩として最高位である弥勒の誇りが立ち止まることを
許さない。高い霊圧、冷たく重い空気は人間など軽く
吹っ飛ばすだろう。菩薩なのでどうにか進んでいく事が
可能なのだ。
弥勒はフロアの入り口であるドア手前3メートルまで
進んでくると突然観音扉のドアは激しく開いた。
開くと同時にフロアにあった机や椅子が宙を舞い弥勒に
襲い掛かってくる。
弥勒は神通力でバリケードを作ろうとしたが、何も起こらない。
「キャぁーー。」
飛んできた椅子や机になんの抵抗もできないまま潰されていく
倒されて机に押しつぶされてそれでも机は椅子は飛んでくる。
弥勒の悲鳴を聞きやっとたどり着いたビルで長作が見たもの
それは机や椅子が30個以上山なりに積み重なり一番下に
あったものは弥勒の右腕だった。。
「ミ・ロ。。。」
「・・・・・た・す・け・て、あ・な・た」
押しつぶされて虫の息であった弥勒はこれが精一杯の言葉だった
]
「おまえも神属か。では同じように埋もれるがよい」
悪霊達は決して戦ってはならない者に戦いを挑んでしまった。
長作にとって念動力で動くもの程度蹴散らすのはたわいもない
自分の妻をひどい目に合わせた悪霊に怒りで体が震えてしまう。
「きさまら・・・・・・・・」
怒りを覚えた長作はフルパワーになっていた。誰も傷つけることは
できない、たとえ魔王サタンだとしても長作に近寄ることもできないだろう
フルパワーの転輪聖王は星くらいは消し飛ばす
地球さえ消し去る事も可能なのである。
だが悪霊たちは長作の正体を知らないので襲い掛かっていった。
強力な力を持つ卑弥呼や信長、仁徳天皇がその中にいたが
長作の前には無力に等しい。
長作は両手を広げ前にかざすとまばゆい光の束が何もかも吹き飛ばす
悪霊はビルのフロアごと吹き飛び光はそれで衰えず背後のビルも破壊
それでも勢いは続き天空に向かって飛んでいった。
地球どころか銀河を支配できる力を持つのが転輪聖王なのだ。
弥勒を助けだし気絶した弥勒の長い髪をやさしく撫でながら癒しの光
を当てる。光が当たった場所はきれいに回復。
弥勒を静かに見守っていると誰かがやってきた。
「またはでに壊しましたのですねぇ」
フロアの壁から上はすべて吹き飛んでいた。それを見ながら感心そうに
話した者。観音菩薩である。
「弥勒様の状態はいかがでしょうか?」
「今様子みてるところなんだけどそのうち気がつくと思う」
「良かった!」
「今外では滋空菩薩様と薬師如来様そして阿弥陀如来様が大掃除してます」
「もうじきすべて片付くと思われますのでご安心くださいませ」
本来神々のために請け負った仕事、長作たちがすべて片付ける事は出来ない
「やっと神仏派遣がスタートしたわけだな」
すべてのはじまりは神様に仕事を紹介する事だった。ここまでいろんな苦労や
悲しみ、悩み、挫折がありそれを回想。そして今妻の弥勒は倒れた
”愛おしい妻よ、僕は君の分まで幸せになってみせる。。”
そう思いながら哀愁漂わす夕日を見て涙を流す長作であった。
「あ・・・な・・・た!!そんなにわたしが邪魔だというのですか」
「まだ死んでないし、。あなたの浮気を防止するためにもまだまだ死ねない」
「おおお弥勒気がついたか!!君が邪魔なんていうわけ・・」
「あなた、今言葉が詰まったわよね!!むかつく・・・・・」
嫉妬という怒りによって力がみなぎる弥勒。凄まじい力でネックレスは
”パッチーーん”と弾け飛んでいった。
「なんか体の奥底から力がみなぎってくるわ」
「あなた、わざとわたしを怒らせるような事いったのね。どうもありがとう」
目は悪鬼のごとく血走り額の青筋は小刻みに脈うっていた弥勒。
”バッシーー”と光の塊が長作の顔をかすめていった。
「オーーーーっホほほ。でもねあなた!わたしの怒りはおさまらないのよ」
「まて、、弥勒。いや・・・・奥様無茶はいけない。」
逃げる長作と追いかける嫁。
ふたりの追いかけっこは今はじまったばかりこれから夫婦として
愛し合う二人としていつまでも追いかけっこをしていくだろう。
永遠に。
Fin.
この物語はフィクションです。