たまに行動する、たまに行く、たまに出かけると意外な場面に出くわすこともある。
その男三郎がたまたま出かけた店にあの女性はいた。
普段はほとんど出かけない三郎だったが神の暗示かそれともただの気の迷いかは知らないが久々に昔常連だったレストランに出かけてみると昔、親しかったあの女性と偶然にも出くわした。
女性の名前は亜紀。
彼女は辛い事があったようで一人悲しげな表情で座っていた。
酒が結構入ってるようで三郎が来たことなど無論わからない。
先に気がついたのは三郎のほうで声かけようかどうしようか迷っていたのだがあまりにも悲しそうだったのでほおっておくことは出来ず
「亜紀ちゃん、しばらくだね。一体どうしたんだ?」
「あっちいけ!ナンパ男~話しかけないで!!」
そう酒に酔っていたから三郎に気づくことはなかった。
気づきそうも無いので三郎は
「おれだよ、三郎だ。昔よく話したあのおっさんだよ」
「あーー?三郎?そんな男知らないわ。もうとっくに死んだわ」
「誰でもいいからわらしに構わないでよ」
ろれつが回らない女性。しかしこのままにもしておけない
「辛い事があったんだろ?俺に話してみれば少しは楽になるかもしれないぞ」
亜紀には愚痴を話せる相手が今はいなかったので本音では聞いてくれる相手が欲しかった。だが意地っ張りな性格が災いして自分で自分を縛っていた。
「三郎ってあの三郎かぁ?今頃のこのこ現れて!!」
「あんたを忘れるためにわらひがどんだけ苦しんだと思ったん」
「やっと出会えた運命の人だと思っていたのに・・・・・」
「あんたなんか、、死じまえばいいのに。」
亜紀は知らない!三郎が彼女の事を愛していたことを
だけど、住む世界の違いと年齢の大きな壁で決してうまくいかないと思い自分から幕を引いたことを。
三郎も今亜紀の気持ちを知り今頃後悔してしまったがもう元に戻れない事を知っていた。
「亜紀ちゃんそんな事言うなよ。君の力になってあげたいんだ」
「なんでもいいから俺に話してみろよ」
「俺が愛した女性だから。悲しむ姿を見ない振りなんか出来ない」
三郎は今でも亜紀のことを愛していた。
だけど今それを言うには遅すぎる。それをわかっていたから口にすることは出来なかった。
「まったくしつこい男だ、おみゃあは。ストーカーみてぇ」
「じゃいってやりゅよ」
「親友だと思っていた友人からね
”あんたは本当の友を作ることが出来ない人”っていわれたにょ」
と涙を流しながら小さな声でぼそりと口に出した。
「そうなのか?う~~んわかる気がする」
「おまえは人と距離を置いて付き合うからなぁ。距離をとるそれは人付き合いで必要な事であるんだけど本当の友人ではない」
「親しくなりたいと思ったら自然と距離は縮まっていくものだ」
「亜紀はそこで壁を作ってしまっているだね」
「だって・・・・・・・」
三郎はわかっていた。なぜ彼女がそう考えてしまうようになったのかを。自分も同じような考えを持っていたからである。
「亜紀、おれにはわかるよ。人に裏切られて気づきたくないから
距離を縮めることができないということだろ?」
「どうして。。。それを」
「だっておれもお前と同じおうし座の男だからさ」
亜紀はそこで気づいた。やっぱり自分のことをわかってくれる人はこの男しかいないということを。
そう思ったら涙がとめどなく流れてしまった。
「あ、あによ。久しぶりに会ったとおもっはら わらしをにゃかせりゅ事ばかりいって・・・・・言葉が続かないじゃない。」
あまりにもなき続ける彼女を見ていて三郎も目頭が熱くなるのを覚えた。目を押さえながら「馬鹿だなお前!無理ばっかして」
このレストランは勿論この二人の貸切と言うわけではないので
この二人の会話を聞いていたほかのお客は
”パチパチぱちぱち・・・・”
みんな立ち上がって暖かい拍手をふたりに。
「ありゃぁ~みんなに聞かれていた・・・・」
「もうこんなに恥かいたのはみんなあんたのせいよ」
紅潮した頬を両手で押さえ恥ずかしげに三郎を責める彼女。
「これからはみんな愚痴をおれに言えよ。おれの家に来てもいい。とにかく一人で我慢するな。」
「え?いいにょ~~??本当にいきゅわよぉ」
微笑んでいう亜紀に三郎は愛しさを感じてしまう。
「いいけどひとつ条件があるぞ。手料理つくってくれ」
「う、うんわきゃった。」
静かに頷く亜紀と頼りがいのある男三郎。
ここから二人のドラマは再び動き出した。
諦めかけていた二人の恋。
二人の時計はずーっと停まったままだったが今を境に秒針は
動き出す。
とここで終わったかに見えたのだが
亜紀の瞳にうつるのは三郎だけ。潤んだ瞳で三郎を見つめる彼女と三郎
「これからどうやって愚痴をきいてくれるのかしら?」
三郎をジーーと見つめ唇を半開きにして言葉を投げかけると
・・・・・・・・・
筆者が次を書こうとする前に既にキスしてる!
”おまえらなぁ~~~次ぎ書く前にするなよ!!(怒)
ということで筆者は次の吹き出しを消しざる得なかった(笑