短編小説  山を越え~いこぇおよぉ~♪ | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
ブログです

大型トラック運転手である沼っちさんから久々に電話がかかってきたのはわたしが飯を食べ終わってすぐの時だった。
彼はジムニーターボを所有し林道探索が趣味の人。
用件はというと群馬まで林道走りに行くから一緒にいこうとの誘いであった。
わたしも以前サファリに乗っていろいろ林道を走ってきたので山は好きだったから即OKの返事をした。

沼っちが迎えにきたのは早朝3時。
彼は約束道理の時間に来たが排気音がジムニーの音ではない
”ドロドロどろぉ~”とアメ車特有のV8のような音。
ヘッドライトの高さもジムニーのそれではないおかしい?
うちにハイって来たのは無論ジムニーではなくアメリカンジープ

「どうしたのこれ?」と声をかけてみると

「あああ買っちゃったよCJ6」
「どうだい?すごいだろう~」

「おおおすげぇ~!リフトアップしてるしタイヤはスーパースワンパーじゃないか。ウィンチにシュノーケル!リアのスペアタイヤにはスコップもついとる。」

「だべぇ(笑」

「ほんじゃ、まぁ行くとしようぜ」

AMCジープCJ6は3インチリフトアップし17インチのSSを穿かせていたから運転席はかなり高い。2トン車並の運転席だ
ステンレスパイプタイプのサイドステップに足を乗せ助手席に乗り込む。
重おもしい排気音を奏でながらゆっくりとジープは加速する。

さすがにオフロードにふったタイヤの走行音は凄まじく
”ゴぉーーーー”と大きな音をたてている。
だが軽などの走行音と違いそんなに不快な音ではなくこのタイヤの音を聞くと走ってると実感できて嬉しいものだ。

最近はあまりみなくなったクロカン4WDだがこのCJ6はオフロードエキスプレスと呼ぶにふさわしい風貌をしていた。
ルーフ上にある4連スポットライトに大径フォグランプ、フロントバンパーに装備してるウォーン9000のウインチ。
リアについてるスコップ、ピントルフック。ホイールハウスから覗くランチョの白いショック。

群馬までの長い道のりだったので練馬から関越でも乗るのかと思えば埼玉から秩父に出て群馬を目指すというから驚いた。

「おいおい、沼っちそんな山越えしたら群馬に着くのはいつだよ?月曜日は仕事だから頼むよ」

「でぇ~じょぶだぁ~。」

この沼っちさん、能天気というか楽天家かというべきか何が起こっても動じないのだ。それではドンくさいのかというとそうではなく飛ばすときは直ドリもやってしまう飛ばし屋なのである。

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さて車は秩父の林道入り口までやってきた。そこで補助灯をすべて点灯させる
ルーフ上のスポットライトはピンスポットで100メートル先まで照らして大径フォグで手前及び広角に周囲を照らし出した。
これなら夜の林道も安心ね?ってユニチャームのCMではないけどそう思われることだろう
だが直線が続く道ならばいいけど前方を木々で覆われた林道ではあまり役に立たない

「ちょっと!!これ道じゃないだろうよ。」
ジープは前方に枝があろうがお構いなしに進んでいった!沼っちおそるべし
「何言ってる?タイヤ回ってるべ?だったら道だ。道に枝があるだけだ」
枝をバキバキ音を立てながら追っていくCJ6。突如鹿がライトに照らし出されては逃げていく
そして車は急勾配を下る気配がした。さらに水が流れる音もするどうやら先には川があるようだ。
「ちょいまち!!川あるぞ。」
「問題なし、ノープロブレムだ。でぇ~~じょぶぅだぁ」
「水中でも走れるようにシュノーケルつてるんだべさ」
「やめれ|||こんなとこで死にたくない。とめろ~~」

車はわたしの悲鳴など無視するかのように川に向かって下って行った。
ところでシュノーケルはあくまでエンジンのために空気を取り込むためのものであって
これを装備してるからといって水中走行できる訳ではないのだ。
サブマリン、潜水艦じゃないし007のボンドカーでもない。室内には確実に水が浸入
する。そして浮力でタイヤが空回りすることもあるのだ

車は最初良い感じで進行したので”いけるかな?”と思ったが・・・・・・
以外と深い場所がありそこで車は身動きが取れなくなってしまった。
「ぬまっちぃいいい!!(怒)」
「怒るなよ~~~笑。こんな時の為にウインチがあるんだ。心配するなって」
ここで数分の間沈黙
「つうことで、君は車を降りてウインチ引き出しアンカーに引っ掛けるのだ」
「やっぱりおれがやるのかよ!!怒。」
わたしはこんな早朝冷たい川の中へ入りたくはなかった!だが、、、、そんな事も言って
られない事態に陥ってしまったのだ。
耳を澄ますと聞こえてきた、滝特有の低音が"ごぉうおおおおおおー”っと
一応車は停まっているがちょっとした流れで車は流されていくかもしれない

アンカーは大きな岩があればそれだけで大丈夫だが無いときは数本の木にベルトを
かけてそこにウインチのフックをかけなければアンカーはもたない。
わたしは必死の思いでフックを引っ掛けせかしてくる沼っちにOKサインを出すと
ウインチのモーターは力強く巻き取っていき車はゆっくりと陸へ駆け上ることができた

今度は斜面を登っていくジープ。すると前方が開け遠くには神社が見えた
「おお~相棒よ、ついたぞここがぐんまだ」
「おおおおもう着いたのか群馬に。以外と早く着いたな」

だが、神社の傍まで車は進んだのだがそこに書いてあったのは
秩父山天狗神社であった
「秩父じゃねぇかよ」
「よく見てみろ、ぐんまと書いてあるだろうが」
でわたしはその立て札をもう一度確認してみると神社の下にぐんま山と書いてある。
「いつ群馬県にいくといった?おいらはぐんまにいこうと誘っただけだぞ」
「う!そういわれてみれば確かに・・・・」

こうしてわたしはまた沼っちさんに乗せられてしまったのであった。