自宅の部屋で男が眠ていた。
彼はトラック運転手を生業とし今日は久々の休みでった。
突然携帯の音が部屋中に響き渡る!
「なんだよ、一体。誰だこんな時間かけてくる奴ぁ?」
”もしもし~~わたし。何やってるのよ もうぉ”
電話を掛けてきた相手は男の彼女であり数ヶ月相手をしてやってなかった。
「ああなんだお前か?朝から何の用だよ。」
”わたし もうたまってたまって我慢できない”
”我慢できないから近くの男つかめて食っちゃおうかな”
「・・・・・・・・・・・・・・」
男は一瞬沈黙。だがこのままではまずいと思ったのだろう。
「待て!それはよくないことだ。今から行くから」
”もうダムが決壊しそうなのよ 待てるかしら?”
「今行く、すぐ行く、即行く」
「シャワー浴びてベッドで待ってろ」
”早く来ないと知らないよ!1分でも遅れても駄目だから”
女は電話の向こうで微笑んでいた。
男が車に乗り込み彼女の待つ家へ到着すると女は身なりを整えていた格好して家から出てきた。
「おい!なんだその格好は?もう男漁りに行くところだったのか?」
「あははは、溜まってたなんてまったくの嘘。さぁ行こう~」
男が文句言う前に女は自分の車にいそいそと乗り込みクラクションを鳴らす。
「邪魔よ~~。車早くどけて」
「車出したらわたしの駐車場に車入れてね」
文句を言う暇を与えてもらえない男は一人ぶつぶつと。
車の入れ替えが終わると女の車に乗り込んでみる男。
「お~~い!一体どこにいくんだ?折角の休みだってぇのに」
「聞いてるのか ゆきな?」
「今日はこれから一緒に勝負パンツを買いに行きます。」
「そして 特典になぁ~~んと下着姿のわたしの撮影会を開きたいと思いますのでがんばって行きましょう~」
「その後はわたしをおいしく頂いちゃってください!これが今日の予定」
「はぁ?でも・・・・・・・・いいかも」
ここで下着の買い物だけだったらたぶん男は拒否していただろうが
イベントへおねぇちゃんを撮影しに行くほどのカメラ好きであった男。
下着撮影という言葉に彼の自律神経は反応してしまったのだ。
男は彼女の車”レクサス”が好きでなかった!今までは乗る事を嫌がって彼女の横に乗る事はなかった今日もとりあえず助手席に座って文句言うつもりだったのだが撮影会という言霊に心を奪われてしまい気づいたら車は走っていた。
男の脳裏には”撮影会”と”頂いちゃってください”という言葉が鳴り響いて思考能力は低下していたのだ。
車は駐車場に入り二人は歩き出した。
男には目的地がさっぱりわからない!女性下着専門店に行くのかと
思っていたのだが着いた場所は紳士服専門店である。
「おい?勝負パンツじゃなかったのかよ」
「買いにいくわよ、でもね女のミエってものがあるの。あなたにはきちっとした格好して貰わないとバランスとれないでしょ」
「う!!」
男はその言葉を聞き自分の格好と彼女の格好を見比べてみると確かにその通り。男はほとんど寝起き状態であったし服も適当に見繕って
着てきただけで靴も穿き古したスニーカー。
彼女の言うままに着させられてしまったスーツと靴。
今まで身につけていた服やスーツはゴミ箱に捨てられてしまった。
「よし、こんなもんかな。あとはひげをそればいいわね」
てっきり次は美容室でも連れていかれるのかと思っていた男であったが女はバッグからなぜかシェーバーを取り出して男に手渡す。
”なんでシェーバーなんて持ってるんだ?こいつ”
男がそう思うのも無理はなかった。すべて女の計画通り進行していた。
女は韓国ドラマ「1%の奇跡」の1シーンから朝早く行動すれば長い時間一緒にいられると思いつきこの計画を練った訳である。
髭をそり終えた男と彼女は次なる店に向かう。
20分は歩いただろうかやっと店についた。途中何件か下着屋さんはあったが彼女はめもくれずひたすら歩を進めていった。男が途中で指さしてみたが彼女はどんどん歩いていくので仕方なくついていきここまで
歩いてしまった。
普段歩き慣れてない男にとって20分はきつく店に着いたら”はぁはぁ”
ところが女のほうは呼吸乱さずに平然として
「休憩してる暇ないよ 行くわよ」
店内に入ると見慣れない派手な下着がところかまわず陳列してあり
男はそれを凝視できない!
店内はやっぱりというか当然の如く女性ばっかりで店に入った男を一斉に見つめていた。男は恥ずかしかった!
女性達から異質なものと思われていたから見つめられたのだと思っていたが実際は
スーツで決めていた男が格好良くみな熱い視線を送っていたのだ。
彼女にはそれがわかっていたのでとても嬉しかった。
「ねぇ~どういうのがいいかなぁ?」
「そんな事言われたって・・・・・・」
そうなのだ、下着を凝視なんて出来ないし手にとって見つめることなんてとんでもない。一度手に持とうとしたが手が震えてしまった男。
それを見ていた女性達は”かわぃぃ~~”と
「おれに選ぶなんて無理だよ。選んだのを見せてくれそして返事する」
男には選ぶ余裕なんかなくそれより早く買って一刻もここを出て行きたかったのだ。
店員から”綺麗な奥様ですねお似合いですわ”と言われるが
「ええ、まぁ」としか答える事が出来ない。
しばらくしてやっと彼女が清算すませもどってきた。
「おまたせぇ~~笑」
彼女の腕を掴みいそいそと店を出て行く男。
「いやぁ~まいった!2度と一緒に下着店には行かん」
横でにっこりと苦笑いする彼女は男の肩を撫でると
「ご苦労様~」と癒す。
「今度はおれの番だな」
そういうと男は女の服を買うために女の薦める店に向かうのであった。
店では多少恥ずかしかったものの服を持ってきて彼女に見せると
「こういうのもいいけどちょっとセクシーさに欠けるのでは?」
男の持ってきたのは薄手のワンピース。そして裾には大きく開いたスリットがあった。
「ミニって女の目からすると格好いい動きやすい男に喜ばれると思ってるようなんだけどエロ格好いいとは言えないんだよ」
「女性のボディラインを強調なおかつ丸みを帯びたラインを出す服が
いいんだよ。更にちらっと見える足が男心をくすぐる」
「へぇ~~そうだったんだ。勉強になった!」
「一緒に買い物にきて一番の収穫だね。」
買った服を着てみたいし人に見せたい。それは人間の当然の思いである。二人は食事へ
もともとスタイルが良かった女であったからさらに丸みを強調した服を着ていたせいで男の視線は彼女に集中した。
「さっすがぁ」
「ひろしさん、だいすきぃ」
「だろ。でもあまり注目されると妬けるな」
「えへへへ」
こうして盛り上がってしまった二人は勢いでワインを注文してしまった。
これがそもそも間違いの元。
泥酔してしまった彼女の変わりにレクサスを運転し彼女の自宅へ
ベッドまで彼女を抱っこして座らせると彼女は倒れこんでしまった。
「お~~い起きろぉおお~撮影は?」
「何のことかしらぁぁ?」にっこりと微笑み答える。
男ひろしが一番期待していたものが失った瞬間である。
帰ろうとすると突然起き上がり男の上着の裾を掴んで
「帰るなぁあああ、寝よ」
それだけいうと女は再び寝転んでしまった。
彼女の可愛い寝顔をみて男は彼女に寄りそうようにベッドに入る。
彼女に腕枕をしてやると笑顔で
「むにゃむにゃ、愛してるぅ」
「ま、いっかぁ~」