長編小説 続5菩提樹 | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
ブログです

高速を走って帰路についた一行は3時間かけて家に戻ってきた。
家についてみるとなぜか家の明かりがついてることに疑問を
持った長作。
出るときに部屋の明かりを消した筈だった。それに合鍵を持ってる人
もいない。ゆっくりとドアを開けて中に入ってみると
居間にいたのは菩薩であった。
「おかえりなさいませ転輪聖王様。勝手に上がらせてもらい申し訳
 ありませんがどうしてもご相談したいことがありますので」
「地蔵菩薩様、一体どうしたというのですか?」
来ていたのは現世を監視している地蔵菩薩であった。
だが地蔵菩薩は知らなかった、長作のもとに3人の菩薩がいることを。

「地蔵菩薩さま、しばらくです」
弥勒がそういうと地蔵は不思議そうな顔して顔を見る。
長作と3人の人間がいると思っていたから自分を知るはずないと。
「弥勒です。お忘れですか?」
「ええ||弥勒様なのですか?なぜあなたがここに・・・・・・」
地蔵は驚きを隠せなかった。弥勒は菩薩の中でも最上位だったから
「観音菩薩と観世音菩薩もおります」と含み笑いの弥勒。
観音菩薩と観世音菩薩はにっこりと挨拶。

「そんな馬鹿な・・・・・なぜ3人の菩薩がおられるのですか?」
現世に菩薩が複数いることなどありえないのだ。それも同じ地域に
答えようが無い長作。
「それより相談とは一体何のことでしょうか?」
地蔵は言いにくそうにしていたが話し始める。
「転輪様もご存知のように今地球は破滅に向かっております」
「わたくし一人ではこの災害を止める事はできないのです。
そこで転輪様にお力添えをと思いまして参上いたしました」

「お話はわかりましたがわたしや如来様でもどうしようもないのです」
「わたし達にできることはせいぜい被害を少なくすることだけ」
「この星はすでに破滅に向かって走りはじめました。誰にも止められる
事ができないのです」
地蔵菩薩は天変地異を見てきた。目の前で人の死を見るものの自分にはそれを止める事が出来なかったそれで転輪聖王たる長作を
頼ってきたが長作の返事をきいて落ち込んでしまう。
如来に話をすると長作が言うと地蔵は消え去った。

長作の本業は農業である。
あくまで派遣するのは副業でそのせいで本業がおろそかになっていた
この時期はさつまいもを出荷しなければいけないし苗を植えなければ
いけなかったので忙しいのだ。
しかし、菩薩様に農作業させるわけにもいかない。
朝食を済ませ一人畑に向かおうとすると弥勒が出てきて長作に
「あなた、どちらにいかれるのですか?わたしもお供させてください」
「あなたの妻となったからには遠慮せずどんな事でも言ってください」
長作が何も言ってくれなかった事を寂しく思う弥勒であった。

「う~~ん、出来るかなぁ?じゃちょっと一緒にやってみる?」
長作の言葉が嬉しかった弥勒は
「はい」と嬉しそうに笑顔で答える。
そこで長作に服や長靴に手袋をつけてもらい準備してると
観音と観世音が出てきて「弥勒様だけずるいですわ」と。

4人は支度を整え畑に向かうと皆で芋ほりをする。
人間ならば一人くらい”なんでわたしがこんな事と”言うものであるが
さすがは菩薩で嫌がるどころか喜んで作業をする。
「観音様、その芋小さすぎますわ」
「だって引っ張っても抜けないんですもの」
観世音菩薩に指摘されがんばって大きい芋を掘ろうとした観音は
勢いあまって後ろに転げ倒れてしまう。
”きゃぁーーーーー”
「あっはははは」
大笑いしてしまう弥勒と観世音。
「ほらほら、、、大きいお尻のせいで尻圧でお芋さんが圧迫死してますわ」 笑いながら観世音は言う。
芋から飛び散った泥は顔面に張り付きお尻はハート型に泥がついた観音菩薩
長作は苦笑い。

そして弥勒は取った芋を一輪車でトラックに載せるために運んでると
人間に声をかけられた。
「すいません、おばさん。この辺に長作という方の家はありませんか」
声がするほうを見てみるとこぎれいなワンピースに縁の大きい帽子
30代くらいの女性であった。
弥勒菩薩をおばさんというなど無礼な女である。が、農作業する女性がよく被る大きな帽子、それにもんぺと長靴を見て誰が若いと思うだろうか?
最も見た目は若くても菩薩である弥勒の実年齢は若くはないのだが。

帽子をとり黒く長い髪を大きく振り出し弥勒は答えた。
「ああ、それならうちですよ。長作は夫ですので今呼んできましょう」
弥勒を見て「ご、、ごめんなさい」と焦る女。
黒光りした長いストレートヘアと色白で端正な顔立ちの弥勒を
見て驚いてしまったのだ

笑顔で答えたもののおばさんと言われ気分がいいわけない。
”なによ、あの女!!わたしのどこがおばさんなの?”
たしかに100年以上生きてるのでそういわれても仕方ないと思いはしたのだが見た目は20代だったのでやっぱり納得できない弥勒。
ひとり ぶつぶつ言いながらも長作の元へ向かうのであった。

「あなた~~~!!わたし、おばさんなんて言われてしまいました。悔しい~~」 そういうと泣きながら長作に訴える。 怒りをなだめるために髪をやさしく撫でる長作。 だが、突然に「あなたぁ~~あの方はどちらさまなのです?」と
 強い口調で長作に尋ねた弥勒。
「知らないって!見たこと無い人だよ」
後方ではにやにやしながら二人の会話を聞く観音と観世音。
「あなた、お話は帰ってからゆっくりと聞きましょうね。今はあの女性があなたに要が
 あるようですのであちらに言ってください」
「こわっ」と菩薩二人は声を揃えて言う。
長作にはこのように女性から責められた経験がなかったので鼓動は高鳴り緊張する
だが身に覚えが無いので堂々としてればいいと考えるが弥勒はこわい

弥勒と共に長作は女性の傍に
「あのう~わたしが長作ですがわたしに何か御用が?」
そういいつつ弥勒を横目でちらっと見てみると先ほどとは打って変わり微笑んでいた。
「はじめまして長作様、わたくし霊能者の般若ミサといいます。」
「ネットでHPを見まして是非仕事をお願いしたく東京から参りました」
30代のようであるがとても美しいこの女性は坦々と話をする。
「そうでしたか、では詳細は自宅で伺うことにしましょう」
「ミロ!先に軽トラで家に帰っていてくれ」というと弥勒は”ぎろっ”と長作を
一瞬睨むがすぐさま笑顔で「わかりましたわ、あなた。」
「じゃ気をつけてな」といいながら大きくため息をついた長作。

二人の菩薩はミサには妹と紹介し4人は自宅目指して歩き始めた。