
今年に入って、続けざまにクエンティン・タランティーノ監督の「デス・プルーフ」とロバート・ロドリゲス版「プラネット・テラー」をDVDで観る機会があった。60~70年代のアメリカでは、低予算で暴力・ホラー・エロスなどに満ちた、荒唐無稽なB級映画を数本立てにして上映する映画館があっちこっちにあり、そうした上映館のことを総称して「グラインドハウス」と呼んでいた。
この二作品は、そうした当時の安っぽい、猥雑さに満ちた雰囲気を再現することをテーマとしてつくられ、これに当時の映画予告を模したダミーの予告編を加えた一連の作品群を「グラインドハウス」として、アメリカでは公開されている。今回、そうした当時の雰囲気を再現することを目的としてつくられた作品群が分割されたことの是非は別として、ゾンビや人体改造、そして、エロっぽい映像を好む私にとっては、その意図も十分理解出来たし、楽しむことも出来た。
何故か見終わった後には、昭和55年に公開された石井聰亙監督の「狂い咲きサンダーロード CRAZY THUNDER ROAD」のことを思い出してしまい、どうしても、もう一度見たいという衝動に駆られた。そして、長時間をかけて、埃を被ったレーザーディスクを探し出し、これまた、しばらく使用していないレーザーディスクプレーヤーを持ち出し、セッティングして暗い居間で一人して見てみた。
幻の街サンダーロードを舞台として、道交法改正により解散させられた元暴走族「魔墓狼死(まぼろし)」の特攻隊長・仁の一派が繰り広げる荒唐無稽な反逆アクション映画。妙に懐かしさを感じる。
今、見ても、シュールで幻想的でさえある映像と、仁を演じた山田辰夫の甲高い声、そして、音楽担当の泉谷しげるとパンタの熱唱が印象的だった。当時の上映館は、どこかしら小便臭く、そうした匂いや汗ばむような熱気とともに、まさに、日本版「グラインドハウスの夜」が、私の脳裏にあざやかに甦ってきた。
(写真は、私が所有する「レーザーディスク」のジャケットです。)
Crazy Thunder Road (1980) #2
「にほんブログ村」のランキングに参加しています!!
投票お願いします。↓