こんばんわ。現場×発達支援 作業療法士 佐藤明子です。
先月から、ま~ぶる・よかにゃん勉強会第2期が始まりました!
ご参加されるのは、保護者さん、保育士さんです。
みなさん、それぞれのお立場で、悩みがあり、ご参加下さいました。
一回目のテーマは
「自立ってなんだろ」
支援の現場にいると当たり前のように「将来の自立」と言われますが、
まず、「自立」を考えた時、何の自立なのか、そしてその自立はどのような状態になったら、
自立したとみなされていくのかを知ることが大切です。
「将来の自立」と言われると、経済の自立と言うのがまずあげられますが、
そもそも支援が必要な方は、1カ月どのくらい障害者年金をもらっているのか、
働いたら賃金はどのくらいなのか、グループホーム、一人ぐらし、それぞれいくらかかるのか、
ということを計算したことがあるのでしょうか?
また、自立は経済の自立だけではなく、
・仕事の自立
・居住地の自立
・医療の自立
・余暇活動の自立
・社会参加の自立
などなど、「自立」は沢山ある。
自分のこどもは、それぞれ自立をすることできるのか?
自立をするということは、「選択肢」の幅が増えることだと私は思っています。
早期療育を勧める意味も「将来の自立」のためですが、
私は将来の選択肢を増やすために必要なことをスモールステップではじめることだと思っています。
あなたは、ここにしか所属できません、と言われるのか、
好きなところを選んでも良いよ、と言われるのかは、大きな違いです。
私が作業療法士になった30年前は、福祉は措置制度でした。
行政が決めたところにしか行けない。
今は「契約制度」だから、保護者さんが選べるようになった反面、
事業所側に断る権利が発生したのです。
選べるけど、選べないのです。
だからこそ、「自立の定義」をもう一度考え、
そして、いつまでにどんなことが達成できたら良いのか、
そのためには、今、何をしていかないといけないのか、を考え、
行動に起こすことが大切なのです。
ま~ぶる・よかにゃん勉強会第2期が開始されました。
6回シリーズが終わった時、どんな景色が見えるのか。
楽しみです!