分析をした結果、様々なことが分かった。
1. 一社につき異なる三つの視点
2. 目立つ作品である
3. 嘘をつきすぎてはいけない
4. 企業オリエンに忠実であること
5. その企業のみの要素を含むこと
6. シンプルであること
1は、特にシー・アイ・シーなどでは顕著で、自分の作品は、「ゴキブリ視点のもの」として、目立つ作品に駆逐されてしまった。
3も含めてそうなのだが、視点が斬新であるものと、「嘘」といわれてもしょうがないくらいの作品が混雑していた。嘘や過剰な演出を盛り込めば、最終選考まで残りやすいが、賞までは届かないようだ。百戦錬磨の審査員には虚飾は通じない。
2は、当たり前のようであるが、何千と一つの課題に集中すれば、最後まで選考に残るのは難しい。面白いCMが理想だ。
印象的だったのは、H.I.Sの課題で眉毛がつながっているという表現があったのだが、それを中島審査員長は「あ、こっちともつながってる」といって、人混みの関係ない他人の眉毛をいとも簡単にくっつけてしまった。ちょっと喋っただけで、二万作品の面白さを軽く飛び越えていったのだから、トップCMプランナー、恐るべし。
4は、かなり重要だ。グランプリに輝いた作品がもろにそうなのだが、オリエンでいっていることは、なるべく採用するべきだと知った。
例えば、くだもの農協。りんごを食べたくなるだけではなくて、「栄養いっぱい」というのを伝えた作品が残った。シー・アイ・シーなら、害虫駆除。それを抜いた自分の作品は、当然のごとく採用からは外れる。企業ネームの前の一文は、美しい一行よりも、説明的であっても企業の魅力が伝わる方が受賞できるようだ。
5。ボートレースの課題が一番分かりやすいと思う。作品中に、ヘルメットやら色々出てくる。具体的で、ボートレース以外あり得ない。
自分の作品で力不足と感じたのは、きみまろ川柳。面白い場面を切り取るだけで終わってしまっていて、それがきみまろとどうつながっているかを示せていなかった。
完敗である。それでも、悔しさから逃げずに立ち向かってよかった。
そして最後に6。救いがあるのは、演出過剰なものはすべてハネられ、シンプルなものが残った。グランプリもそうだ。演出で最終選考には残るが、最後に100万を指すのは本質を刺した作品だ。
やっぱりいいね、ラジオCMって。
この経験は、必ず、生かす。