音速を超える、一本のコピー -10ページ目

音速を超える、一本のコピー

33歳芸大生(職歴なし)が、文化放送のラジオCMコンテスト&宣伝会議賞を通して、電通へと駆け抜ける。コピーライター。現在は宣伝会議コピーライター養成講座上級コースに在籍。宣伝会議賞は、学生企画にも挑戦中。

キャッチコピーの公募が締め切られた。
賞金は三万円だが、こういう機会は大切にしていかなければならない。
ということで、早速応募作品をば。
応募作は、二つ。

ENJOY!  JAZZ&KOBE

「ジャズの街神戸」のキャッチコピーと言われたら、皆「坂」だとか「震災」とかを絡ませてくるだろうから、これは目立つかもしれない。音の響きを第一に考えた。
しかし、厳密にいえば「ジャズの街神戸」という前提をクリアしていない。神戸はジャズの街ですよ、という論理関係が示されていないからだ。
さて、採用者にはどう映るか。

サックス吹けば、異国の街。

これは、「ジャズ」という要素も「神戸」という要素も入っている。多少の論理的関係も見られる。
問題は、「ジャズ」という要素を異なる言葉で表現していったとき、果たしてそれが伝わるのだろうか?ということだ。
思いつくのは、「スウィング」「跳ねる」「オシャレ」などの言葉だが、スウィングなら、

SWING KOBE

など、某映画を知っているのを前提で書くこともできるが、残念ながら、これは絵がなければ伝わりにくいので厳しい。
案外、ジャズは言葉として知っている割りに、皆、中身を知らない。
じゃあ、逆に知っている「オシャレ」で攻めるとどうか。今度は、全体的に彫りが浅くなる。上っ面のことばかり言ってしまうのだ。
つまり、浅ければ質は低く、本質を突けば、意味が伝わらない。これはかなり難しい。応募作の「サックス」くらいが限界だろうか。
神戸の要素は、色々思いついたが、「異国」が、イメージとしても音としても優れていると思い、これにした。
発表は、採用された人にだけ通知が行くという、少し寂しいもの。皆、どんな作品を応募したのだろうか。気になる。