浜松町からの手紙ヤキモキしながらポストを探る。が、空っぽ。意味はないと分かっていても、それでも手を突っ込んでしまう。「こんなに広かったのか」まじまじと見つめる銀色のポストの無機質な光沢を、吐いた息が、まだらに曇らせた。ラジオCMコンテスト、16社20本。ともかく、ファイナリストに残っている確証はあるのだ。あとは、自分の過去を信じるのみ。船は出奔したのだ。期待と不安は、必ずしや、成功を手繰り寄せるためのオールへと変わるだろう。波濤を行く、一艘の船。