これは、うちの大学の第一食堂の様子。近くのレジのひとに許可を取って撮影したものだ。
どうだろう、ぼくはこの棚、大変にコピーライター的な発想に基づいた品揃えをしていると思う。冷蔵、ホット、そしてそれだけではなく、常温の商品が置いてあるのだ。
谷山雅計さんの『広告コピーってこう書くんだ!読本』には、確かこんなことが書いてあった。
コンビニで求められるサービスは?ということを問われたとき、すべてのひとがだいたい喜ぶであろう「マドンナが来てくれる」ということよりも、カップ麺を買ったひとのために「店内のポットでお湯が入れられる」方が、利用客にとってはありがたいのだと。
いま、何が必要か。それが、この第一食堂にも徹底されている。
「すべてのひとに愛される食堂」ということを考えたとき、ふつうは「種類を増やす」というアイディアに行きつくが、それだけではなく、このひとたちは「液体の状態、すべてを網羅する」ということまで掘り下げて考えた。視点が違うのだ。
温度にも左右されない。体調にも左右されない。そこには、利用するひとりの風景がある。
全体よりも、ひとりを大切にすること。
ちなみに、この横には引越し屋のポスターがあった。確かに。芸大生は退学率が高い。それを決断した者が、ここで安い手段が知られるのは、一石二鳥ということなのだろう。これは芸大生だけに通用するアピール方法だ。
最後の晩餐。そう決めて、ふらっと寄った者が、ここにもひとり。
