ちょっと暖かくなってくるこの位の時期に、
今年は久しぶりに『韓国
ひとり旅』でもして来ようかな
なんて思っていたのに…
体調が悪かったりして、なかなか思うように動けず
次回の韓国行きは、もう少し先になりそうなので
それまでの間、韓国で心に残った出来事を書いてみることにしました
暇つぶしにでもお付き合いください～
（長文でーす
）
まだ少し肌寒さの残る春先のこと、、今までで一度だけ女友だちとふたりで
韓国に旅行した時のことです。
月一くらいのペースで韓国に行っている友人から
『ねぇ、どこかいいアートメイクのお店知らない？』…と言われて
当時わたしがお世話になっていた、明洞にある人気のお店に
彼女を紹介しつつ、自分もリタッチに行くことに…
この日は旅行の最終日で、10時からお昼過ぎまでここに滞在し
あとはもう帰るばかりというスケジュール
もう何年もお世話になっている綺麗な先生と話す美容の話や
美味しい食べ物のことなど…
慣れたお店で過ごすこの時間は、わたしにとって何よりリラックス出来る
韓国での素敵な時間でした
…いつも通りなら…
施術後、アートメイクした箇所を冷やしてもらうために
ベッドでしばらく休んだわたし。。
旅行の疲れもあってか、ちょっと眠ってしまったのです
スタッフの方から『終わりです～』と声をかけられ、ベッドから降りると
ついでにジェルネイルもすることになった友人はまだ真っ最中の様子。
それじゃあ、と…『ファジャンシル…』と言いながら
トイレのある3階まで階段を上って行き、用を済ませ時計を見て
まだお昼を食べる時間はありそうだな
何食べようかな…
…これがはっきりとした、ほぼ最後の記憶です…
寝ぼけていたのか、足がもつれたのか、、
いずれにしてもわたしは階段を踏み外し3階からゴロゴロと
転げ落ちてしまったのです
1階でネイルの施術中だった友人の話だと物凄い音がした…と
足を踏み外した瞬間、『わ～
』とか『ぎゃ～ 』とか大声で叫んだのは覚えてるけど、気が付くとわたしは階下の
2階のフロアに倒れていたようです
（後から思い出したことや友人の話を総合すると、階段から落ちながら
階段の手すりに手をかけようとしたものの、そこに手すりがなかったため
踊り場で止まることも出来ずに、でんぐり返しのように更に転げ落ちた…ようです）
物凄い音に驚いたスタッフや友人が見に行くと
気を失ったわたしが、一緒に落ちて割れた植木鉢や色んなものと
一緒に倒れていたそうです
何か言ってる韓国語や『○○ちゃん
○○ちゃん 』とわたしを呼ぶ友人の声に気付き、うっすらと目を開けてわたしは一言
『ミアネ、、ケンチャナヨ…』と言ったけれど、
本当は全然ケンチャナなんかじゃなくって、
わたし、、このまま韓国で死ぬのかも…
…と思った位…。超人気店のベッドを1台使ってしまうことは、本当に申し訳なかったけれど
何度起きようと思っても、体がついてこなくて気付くと眠ってしまい…
結局、ベッドに移動してしばらく休ませてもらうことに…
このままじゃ死んじゃう
と、この時はかなり本気で思っていたので何とか必死に目を開けようと試みるわたし…
すると、そこには何気に韓国ドラマちっくなシーンが待っていました
わたしの手をさすりながら誰かが泣いています。
その女性はオンニ
このお店の先生のお姉さんでした。わたしが目を開けて『オンニ～、、ミアネヨ
』（←こればっか
）と言うと、オンニは泣きだしてしまって、
良かった、、本当に良かったわ…
…って感じのことを言ってわたしのほっぺを撫でてくれました。
何度かは会ったことはあるけれど、そんなにはよく知らないわたしを
そこまで心配してくれたことに感激して、わたしも思わず泣いてしまいました
オンニに支えられて、階下に降りると今度はスタッフや常連さんらしき
韓国の方たちが涙を一杯ためた笑顔でわたしを迎えてくれました。
常連さん…は、明洞の屋台でアクセサリーを売っている方でした。
その常連さん、わたしにしきりに足を見せてみて、と言っているようで
レギンスをめくってみると、凄いあざと大きな擦り傷です
…と、雨の中傘もささずに飛び出して行って薬と絆創膏を
買いに走ってくれました。
そして、、
初対面のわたしの足元の床に座った彼女は、よく韓国ドラマで見るアレを…
そう、ふ～ふ～
して薬を塗って手当してくれたんです
もうね、この優しさが有り難くて涙がポロポロこぼれてしまいました。
痛いの？…かわいそうに…ふ～ふ～
…。。泣。。そこに雨の中からオンニがどこからか戻ってきました。
いつの間にやら、オンニも出掛けていた様子。
…と、オンニの手には薬局の袋が…
そうなんです。オンニもまた、雨の中傘もささずに薬局まで走ってくれて
わたしの状態を説明して、飲み薬を買って来てくれたようなのです。
わたし…もう号泣…
もう、何の薬だって良かった。
ただ、本当にこの気持ちが嬉しかったんです
オンニと常連さんとわたしは3人で手を握り合い、忘れた頃にひとりが
涙ぐむとつられてみんなで涙し、そのあと顔を見合わせて笑い…
そうなんですよ
オンニも常連さんも日本語はイマイチわからないみたいでそして、わたしの韓国語もアレなもんで…
お互い知ってる単語を駆使しての、コミュニケーション
この時、あーー！もっと勉強しておかなくちゃだ
と思ったのはもちろんだけど言葉が全てじゃないな～とも思ってしまったわたし
だって、ホラ
言葉が通じなくってもふたりの優しさや暖かさは十分過ぎるくらいにわたしには伝わったもの
ぼんやりとする意識の中で、、
韓国ドラマの中で、ハングルがいっぱい書かれた病院の手術着みたいなやつ？
…実は、アレを着た自分の姿も何度か想像していたわたし
でも、全然余裕だったわけじゃーなく…、って言っても信じてもらえないかな
あれれ
確か、友だちも行ったんだよね
はい、確かに
彼女はこの間どうしていたかっていうと～～
ネイルの続きをやって貰ってましたよ
日本ではなかなか出合えない位の人の優しさや人間味溢れる言動に
触れるたび、また韓国に来て良かったと心から思い
実はそれが、自分にとってのその旅の一番のお土産だったりします
また思い出しながら、綴ってみたいと思っています
最後まで読んでくださって…감사합니다～～
