怖くて。腑に落ちなくて。 | グリーフという愛のかたち

グリーフという愛のかたち

2018年秋 20歳の娘が天に還っていきました 

『今現在の心持ちが
 未来に影響するのです』

『時間で言うと 3ヶ月後くらいに
 今の心持ちが
 現実となってあらわれます』

そうどこかで
いつの日にか
聞いたのです

 … 私は 怖かった。


例えば
理不尽に対して
 なんだ。こいつ
と感じてしまうこと

一瞬でもそんな想いがよぎると
未来が怖くなった。


『ポジティブにいれば
 ポジティブな未来がやってくる
 のだから』

『逃げてはダメ』
『問題は解決していないまま
 なのだから
 同じ状況は何度でもくるよ』


私にとっての
スピ系の落とし穴でした

 「今」の自分の想いを
 感じて
 受容れてはいけない

 問題は
 あなたにあるよ

と言われているように感じたんです



『哀しんでばかりいたら
 天に還った大切な存在が
 心配するよ』

『安心してあちらにいけないよ』

アドバイスや助言や
忠告であったりを
たくさん見聞きし
私も受けました


私 思うのです

 天に還ったいのちたちは
 そんなにちっちゃくない。

 たとえ こちらが
 怒っていても
 泣いていても
 グチっていても

 笑っていても
 悔いていても
 どんなふうでも

 そっかぁ(^ー^)
 そんな心持ちの今なんだね

 って
 ただ観ていてくれる。

 そう思ったのです


 そんな心持ちになっている私を
 残念がるでもなく
 居た堪れなくなるでもなく

 そーなんだね(^ー^)

 って
 ただ そのまんまを
 観ていてくれる って。



幼い日に聞いた
『閻魔さまに舌を抜かれる』
という言葉

私はずっと怖くていたけれど

祖父が天に還って
荼毘にふされたその亡骸を
目にしたとき

抜かれる舌は
もう残っていませんでした


 12歳の夏でした