先日は興福寺の不空羂索観音様の御開帳日でした
去年この日に午後のお休みを取っていたのですが、直前に休みを交代してほしいと頼まれて承諾したので、お参りできず…でした
南円堂にお参りするたび、一目お姿を見たかったな…と思っておりました。
今年こそはと意気込んでお休みを1日取り、御開帳に備えました(笑)
当日、まず不空院の不空羂索観音様にお会いしに行きます
こちらの観音様も10月17日と正倉院展の期間中のみ御開帳されています。
今回は不空羂観音様のみを拝見させていただくことにして、中に入ります
朝一番に入堂したので一人占めです
お寺の中には職員の方が5、6人おられ、その中の一人の方が来られてマンツーマンの解説をしてくれました。それも双眼鏡まで貸し出していただいて…
不空羂索観音は日本ではあまり制作されていないそうで、お目にかかることはあまりありません。東大寺法華堂では年間通して公開されていますが、西国三十三ヵ所霊場の興福寺南円堂もこの日のみの公開ですし、不空院もこの時期のみです
あともう1ヶ所ありますが、こちらも常時ではありません。
大安寺の宝物殿にもおられるそうですが、前回行った時はまだ宝物殿が建設中だったので、お会いできていません。
鹿皮をまとっていることから、藤原氏が好んでおられたそうでそれ故、藤原氏以外の人が不空羂索観音を作る事を遠慮というかそんなとんでもないことをという感じで不空羂索観音を作ることはされなかったそうです…
ですが奈良には、代表的な三体の観音様がおられてそしてそれを拝む事ができる贅沢な日なのです
鑑真さんが東大寺におられた頃、こちらで生活されていたそうで、観音様の両横には空海さんと鑑真さんがお祀りされています。
不空院の観音様は、大昔地震の被害に合い修理されたそうで、その為国宝指定されなかったようです。
お寺が荒廃して大変な時期もあったそうですが、でも観音様はとても美しく、よくぞこの状態で残っていたな…と感激しましたまじまじと観音様を見つめ、その美しさにポォ~となりました😆
またこのお堂の地下には八角形の基壇が埋まっているそうです。
これは興福寺の南円堂を建立する際に、こちらにおられた空海さんにお堂の形を相談され、試しにここに八角のお堂を作り、そして興福寺に作ったそうです。
試しの八角堂というそうです
不空院の山号は春日山。藤原氏と春日大社との関係性が垣間見えるようです
ここでも鑑真さんにお会いできて、あ~なんか鑑真さんの縁に導かれてるな…とふと思いました
そして不空院を出て下り、元興寺を目指します
先日、西大寺、唐招提寺と拝観したのですが、そのきっかけは大安寺に書いてある南都七大寺という文言でした。
南都七大寺を調べ、西大寺、唐招提寺、元興寺は
行ってないな…となったのでした(笑)
で最後の元興寺に行ってみようとなりました(笑)
いつもは車で上る道を歩いて下ります
あの奈良のピラミッドと呼ばれる山の横を気付かずに通っていたのにはびっくりしました(笑)
ふと呼ばれた気がして見上げると、山の上に立派な鳥居が見えました辺りを見てその参道に続く道を探しましたが分かりませんでした…途中張り紙を見かけたので、例大祭が行われる天神社なんだろうなと思いながら、いつかお詣りしようと思ったのでした
元興寺に着き拝観させていただきます。
多くの僧侶が学ぶ為なのか、お堂はとても広々としていました
法輪館内には立派な五重小塔が展示してあり、たくさんの仏様がおられました
先日の興福寺での講座で、元興寺の五重塔の話ししてたな…と思いつつ見学します。美しい如意輪観音様がおられました。
思わず手を合わせて真言を唱えます
まだお会いできていない青岸渡寺の如意輪観音様の御影と同じポーズで座っておられます
大きな阿弥陀如来もおられ、薬師如来は、西国薬師霊場となっていました
お供え物もされていてらこちらで手厚くお祀りされています
そして少し向こうに見える五重塔に向かって歩きます…
続く……