帰宅した夫に
その日の経緯を全部話した。
暫く黙っていたが
そうか。
でもまだそうと決まった訳じゃないし
手術は大変だと思うけど
悪い所は全部取ってしまった方がいい。
夫の言うのはその通りなんだけど、
何かがストンと落ちていかない。
そうだね。
それだけ答えた。
闘って勝つと決めたけど、本当に子供の将来を見れるようになるのか。
筋腫ではなく 本当に 癌 で
他に転移してたらどうしょう。
不安や焦り
そんなものが頭の中でぐるぐるしてる。
夫婦ならもっと素直に
泣きながら
胸のうちにある全部を吐き出して
一緒に悲しんだり
励ましたりして欲しいはずだけど
でも
何故か夫には
腹を割って話せない自分がいた。
自分の弱さを夫の前では見せたくない。
今 思えば
それはずーっとずーっとずーっと
私の意見を否定され続けてきたからだったんだと思う。
そして
この時 確信してしまった。
夫の心の中は分からないが
私の中では
私と夫は
夫婦と言う名前だけの関係。
ただ一つ屋根の下で
一緒に生活している
2人の子供の親
と言うだけの存在なんだと。
翌日から入院に向けて
仕事の引き継ぎや担当各所への連絡など
色々な事をする事になった。
ところが
それが順調にできない様な
事態が起きるのです。
私は朝は強く無いですが、目覚ましが鳴るとちゃんと起きられる方なんです。
ところが、病気のせいなのでしょう、
鉛を背負っている様に
身体全体が、ずーんと重くて起きられない。
朝御飯を作って子供と夫を起こすのが やっと。
皆が家を出た後、洗濯と出勤準備を終えた頃には
暫くソファに座ってからじゃないと出勤さえ出来なくなる上に
しかも毎日少しずつ無理が効かなくなって
掛かる時間がどんどん増えていきました。
最初の1週間は
残っている仕事や引き継ぎ等何とかこなせたけれど
2週目はもう出勤するのさえ難しくなってきていたのです。
しかも、驚く事に
筋腫は
日に日に大きくなってきていました。
それは自分でも恐ろしくなるくらい。
昨日より今日。
今日より明日と。
素人の私にもわかる。
こんな短期間でこんなに大きくなるなんて
決していい物のハズが無い。
自覚した時
恥骨の少し上だった物が
入院の前日にはおへその高さまで。
食事の栄養が全て
この筋腫を育てる為にだけ使われている。
( ̄◇ ̄;)
そう思える程の成長。
こうなると、私に残るエネルギーは基礎代謝に使われる最低限度しか無いと思える程
体力が削られて行ったのでした。
上司に現状を伝え、出勤は無理かもしれないと伝えたのです。
ところが、その時の上司はとてもいい方で
わかった。入院後の自宅療養も含め、有給はできるだけ温存した方がいいね。
しんどいとは思うけど、明日から朝出勤だけはしてください。
その後、外回りだとして
自宅に帰って休んで
終礼に戻って来たんでいいよ。
と言ってくれたのです。
有り難くて 嬉しくて
思わず泣いてしまいました。
翌日からそうさせて頂く事にしたのですが
問題は 義両親。
なにせ、私がつわりで立ち上がる事も出来ない時
便座を抱えて泣きながら吐いている私に
トイレのドアを開け放し
笑声を上げながら
『吐いてる(笑)』
と、言ってのけ
また ある時には
お客様が来るからと
朝から寝込んでいる私に
お菓子を買いに行かせ、お客様の相手をさせた強者の義母。
あの家では休めない。
私は迷う事なく 実家で休ませてもらう事にしました。
朝出勤し
実家に帰り横になる。
お昼ご飯を食べる元気も無く
夕方に起きて
重い体を引きづりながら、終礼に戻る。
そんな
地獄の1週間を何とか乗り切り
明日は入院となる日。
私は夫にあるお願いをしたのでした。
さて、どんな願いだったのか。
明日に続きます。
今日も有難うございました♪
また明日もお付き合いくださいね😀