夫の元に戻り
多少のいざこざはありましたが
数年が経った頃のお話です。
別居期間中に決心した通り
いつかの もしもの 自立の為と
将来の子供達の進学の為に就職をして
社内の資格も取り、仕事をしていました。
そんなある日
自分の体の変化に気づいたのです。
体重は増えてないのに、スカートが入らない。
仰向けに寝ると左の下腹部だけが硬く膨らんでる。
これ、お か し い
3週間前に人間ドックを受けて、結果は正常だった。
でもそう言えば
あの時
婦人科健診の医師から
お腹の力を抜いて‼︎
って言われて
力入れて無いです。
って答えたのに
怒った声で
力 抜かないなら診れません
って言われて💦
すみません。もういいです。
って事があったのを思い出したのです。
あの時言われた、硬いお腹の原因?
もしかして、これアカンやつ…?
嫌な予感がして
午前中仕事を休んで
人間ドックを受けた病院に行きました。
診察の結果は果たして …
どきどきしながら待っていると
診察室に呼ばれ
先生の前に座ると
子宮筋腫ですね。
しかも
子宮の中じゃなく外に出来てます。
3週間前の子宮癌検診の時のカルテを見ても、医師から何も指摘されてないですねぇ。
この腫瘍を見逃す筈はないんだけどなぁ。
まぁ、どちらにしても
手術が必要ですが、1ヶ月後じゃないと空きがありません。
早々に予定を決めましょう。
手術ですか?
お腹を切らないといけないんですか?
それだけ聞いた覚えがありますが
後は覚えていません。
入院予定の紙を貰って
頭が真っ白なまま会社に戻ったのでした。
病院から会社までは
車でおよそ40分ほどの距離
駐車場に車を停め
会社のドアを抜けた時
突然、私の携帯が鳴ったのです。
携帯に表示されたのは、先程後にした病院の名前。
急な電話に、心臓がぎゅーっと締めつけられる中
意を決して電話に出ました。
… はい。
○○病院の婦人科の医師 ○○ですが。
先程 院長と相談しまして。
しっかりして聞いて頂きたいのですが
人間ドックから数週間しか経過して無いのに
筋腫自体がとても大きく
開けてみないとはっきりした事は言えないのですが、もしかしたら
筋腫としてはタチの悪いものでは無いか
と言う結論に至りました。
1ヶ月間もは置いてはおけない物だと思いますので
予定を変更して
2週間後になんとか手術日を移す事にします。
手術の2日前には検査入院をして頂きますので、準備をお願いします。
…。
みやびさん⁈
聞こえてますか?
… はい。 聞こえてます。
わかりました。
電話を切って、会社のエントランスの椅子に座って暫くボーっとしていたように思う。
良くない物。
よくない物。
よく無いもの。
その言葉だけがリフレインを続けていた。
このお腹の膨らみは
ただの子宮筋腫ではなく
ガン?
子宮癌?
そんな言葉が
頭の中をぐるぐる回る。
さっき見たばかりのエコー画像に写っていた
子宮の左上のたけのこの様になった塊を
ぼんやり思い出していた。
そして
次に浮かんだのは、子供達の顔
両親の顔。
不思議な事に夫の顔は一切浮かばなかった。
そして思った。
例えガンだとしても
私は死ねない
まだ母の力が必要な
子供を置いては逝けない。
絶対死ぬわけには行かない‼︎
絶対乗り越えて、元気になってやる。
その時
私は病気と闘う決心をした。
闘って絶対に勝ってやるんだ と ‼︎
これから私の闘病ストーリーが始まります。
別居•離婚と闘病?
と思われるかも知れませんが
これが後々
夫に対しての不信感
になっていきますので
お読みいただけると嬉しいです。