MCNP-media cross network premium/RENSA -7ページ目

MCNP-media cross network premium/RENSA

音楽(Music)・映画(Cinema)・小説(Novel)・舞台(Play)…and...

出会いの連鎖-RENSA-を求めて。

メディアの旅人はあなたです。

「愛情物語」(1984/東映)

 

 監督:角川春樹

 原作:赤川次郎

 脚本:剣持亘

 

 原田知世 倍賞美津子 渡瀬恒彦 室田日出男 加賀まりこ

 ジョニー大倉 山口敦子 太宰久雄 津田ゆかり 日野道夫

 

 

ずいぶん前にCS番組でオンエアされたものを録画してあったのを今更ながら発掘。

 

大林宣彦監督作品「時をかける少女」で鮮烈なスクリーンデビューを飾った原田知世の二本目の主演映画。

 

先に原田知世が初舞台を踏んだミュージカル作品「マクドナルドミュージカル あしながおじさん」を経て、同じ「あしながおじさん」をモチーフに角川春樹が映画作品を模索する中で赤川次郎に原作小説を依頼、自ら「汚れた英雄」以来となるメガホンをとって完成させた原田知世のためのプロモーション映画。

 

角川春樹自身が最初からMV映像を意識したという当時としては斬新な作風で、多くの映画評論家からは総スカンを食らった異色作でもある。

 

改めていまの時代に見直すとストーリーとMV風映像のバランスも悪くないし、当時の日本映画ではあまりなかったダンス映画の雰囲気も味わえる。

 

幼少期からバレエをやっていた原田知世だけにダンスパフォーマンスもかっこいいと思うが、まだ女優の顔になっていない時期であることもあって、どこか見ている側に気恥ずかしさを感じさせるのはやむを得ない。

 

一応のストーリーとしては、ミュージカルスターを目指す少女が幼少期から誕生日に花を贈ってくれているあしながおじさんを探す旅に出る中で、偶然に出会った一人の陶芸家と道中を共にする数日を描いていく。

 

プロローグとして少女が憧れるミュージカル「カーテンコール」の映像があり、エピローグでは旅を終えて帰ってきた彼女がミュージカルのオーディションに合格してあこがれのステージでスポットライトを浴びるシーンで終わる。

 

劇中にタイトルの「愛情物語」のクレジットもなければ、エンドロールのキャスト・スタッフの紹介もないという構成はまさにMVそのものであり、劇映画という概念からはかなり逸脱しているのも事実。

 

それでも間違いなくあの時代の原田知世のリアルを映像に焼きつけたという意味では、当時の彼女のファンにとっては珠玉の一本になったし、「時をかける少女」とはまた違ったアクティブな一面を多くの人に知ってもらえるきっかけにもなったはず。

 

同時上映は薬師丸ひろ子主演の「メインテーマ」。

前年の「探偵物語」「時をかける少女」の併映は当時の日本映画興行収入で「南極物語」に次ぐ2位となる記録を残したが、「メインテーマ」「愛情物語」は興行収入こそ同じく2位と健闘したが、どちらも作品の評価は芳しいものではなかったのはもったいない。

 

本編の最後のミュージカルは実際に観客エキストラを募集して撮影され、自分も観客の一人として参加することができた。

撮影に参加した時の席は後方だったので、ラストのスタンディングオベーションの背中のどれかが自分かもしれないと今でも思っている。

 

しばらくは映像ソフトがビデオのみで2016年にようやくDVD化された際に購入したが、その後引っ越しやらで映像ソフトを整理した時に間違えてBOOKOFFに出してしまったのかいまだに現物が見当たらないのが残念だ。

 

ちなみに本作の前に上演されたミュージカル作品「マクドナルドミュージカル あしながおじさん」は当時銀座にあった三越ロイヤルシアターで公演初日を最前列(たぶんそう)で観覧した。

 

すでにテレビドラマ「セーラー服と機関銃」の主演デビューもあって「時をかける少女」前から知世フリークになっていたことで、「愛情物語」公開に合わせて開催されたコンサート「愛情物語プロローグコンサート」を渋谷公会堂で観覧したりもしていた。

 

実はこの舞台観劇の際に上演前にトイレにいったのだけれど、なんとあの角川春樹も後から入ってきて、図らずも連れションになったという思い出がある。

 

 ホームドラマch  2022.11.5 O.A.

  【原田知世 デビュー40周年特集】

 

ひとまず鑑賞リスト。

 

タイトル前のマークはスクリーン鑑賞時の評価は別として、今振り返った感覚でザクッとチェックしたもので、詳しいベストテンとかはまたタイミングがあれば整理します。

 

日本映画については久しぶりに勝手に映画賞ということで、同じくざっくり作品を思い返して選んでみました。

あくまでも自分自身の感覚なので特に他意はありませんのであしからず。

 

 評価基準

 ★ 大満足 ◎ 満足 ○ まあまあ ▽ いまいち  ▼ 残念 

 

日本映画 43作品(※合作含む)

 

◎ ペリリュー ―楽園のゲルニカ-

○ ブルーボーイ事件

▽ 佐藤さんと佐藤さん

○ 秒速5センチメートル

◎ 君の顔では泣けない

 

★ 平場の月

◎ 港のひかり

○ 盤上の向日葵

○ 爆弾

○ てっぺんの向こうにあなたがいる

 

○ SPIRIT WORLD/スピリットワールド

▽ ストロベリームーン 余命半年の恋

★ 遠い山なみの光

◎ ふつうの子ども

★ おーい、応為

 

▼ ブラック・ショーマン

▼ 火喰い鳥を、喰う

▽ 8番出口

○ 沈黙の艦隊 北極海大海戦

○ 宝島

 

○ 木の上の軍隊

▼ カラダ探し THE LAST NIGHT

○ 雪風 YUKIKAZE

★ 国宝

◎ 長崎ー閃光の影で-

 

▽ 近畿地方のある場所について

▽ 事故物件 ゾク 怖い間取り

○ ドールハウス

▽ ババンババンバンバンパイア

○ か「」く「」し「」ご「」と

 

▽ 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

◎ リライト

▽ きさらぎ駅《Re:

◎ フロントライン

○ ネムルバカ

 

○ うぉっしゅ

▽ かくかくしかじか

◎ 104歳、哲代さんのひとり暮らし

▼ 父と僕の終わらない歌

○ 6人ぼっち

 

★ 片思い世界

○ 35年目のラブレター

○ ファーストキス 1ST KISS

○ 劇場版 トリリオンゲーム

▽ 遺書、公開

 

▼ ショウタイムセブン

▽ GIANTS THE MOVIE~頂点への挑戦~

◎ 大きな玉ねぎの下で

▽ アンダーニンジャ

▽ 劇映画 孤独のグルメ

 

○ ふしぎ駄菓子屋 錢天堂

○ はたらく細胞

▽ 私にふさわしいホテル

 

 作品賞:「遠い山なみの光」

 主演女優賞:広瀬すず「遠い山なみの光」「片思い世界」

       長澤まさみ「おーい、応為」「ドールハウス」

 主演男優賞:堺雅人「平場の月」

       吉沢亮「国宝」「ババンババンバンバンパイア」

 助演女優賞:井川遥「平場の月」

       二階堂ふみ「遠い山なみの光」

       瀧内公美「ふつうの子ども」

       森七菜「秒速5センチメートル」

 助演男優賞:窪塚洋介「フロントライン」

       前原滉「ブルーボーイ事件」

 監督賞:石川慶「遠い山なみの光」

     藤井道人「港のひかり」

 脚本賞:坂元裕二「片思い世界」

 新人賞:白山乃愛「秒速5センチメートル」

     菊池日菜子「か「」く「」し「」ご「」と」

           「長崎ー閃光の影で-」

 特別賞「SPIRIT WORLD/スピリットワールド」

 

久しぶりに複数回観てもいいと思う作品があって、その中でも「遠い山なみの光」は何とか二度観ることができた。

 

今年は広瀬すずの当たり年で「片思い世界」も「宝島」も素晴らしい存在感だった。

 

長澤まさみは「ドールハウス」と「おーい、応為」という真逆の世界観を演じ分けた。

 

映画では久しぶりの堺雅人はやっぱり安定感があってうまいし、共演の井川遥ともども大人の演技を堪能させてくれた。

 

「国宝」で名を上げた吉沢亮は春先にいろいろあったが結果的に「ババンババンバンバンパイア」と公開順が入れ替わったのも功を奏したか。

 

「遠い山なみの光」の二階堂ふみはまさにはまり役でミステリアスな存在感でスクリーンを引き締めた。

 

「秒速5センチメートル」の種子島パートの森七菜の当たり前に普通を演じられる資質はもっと評価されていい。

 

びっくりしたのは「ふつうの子ども」の瀧内公美で、短いシーンながら一瞬でスクリーンの緊張感を高めていたのが見事。

 

「フロントライン」の窪塚洋介はいつもながらのテンションながらいい意味で重いテーマの緩和剤になっていた。

「ブルーボーイ事件」の前原滉も今後もバイプレイヤーとして注目したい。

 

新人賞は東宝シンデレラ出身の白山乃愛の圧倒的な透明感と「長崎ー閃光の影で-」での主演も印象に残った菊池日菜子のスクリーン映えに期待。

 

特別賞に選んだ「SPIRIT WORLD/スピリットワールド」は地元群馬で現存する映画館での撮影やあのカトリーヌ・ドヌーヴもロケで来県したことで記憶に留めたい。

 

外国映画 31作品

 

○ ズートピア2

◎ プレデター:バッドランド

○ トロン:アレス 

○ 死霊館 最後の儀式

▽ シークレット・メロディ

 

○ ストレンジ・ダーリン

▽ おばあちゃんと僕の約束

★ ジュラシック・ワールド/復活の大地

▽ 星つなぎのエリオ

○ リロ&ステッチ

 

▽ ファンタスティック4:ファースト・ステップ

▽ スーパーマン

○ ミッション・インポッシブル/ファイナル・レコニング

○ ラブ・イン・ザ・ビッグシティ

★ 教皇選挙

 

★ サンダーボルツ

○ ゲッペルス ヒトラーをプロデュースした男

▽ デュオ 1/2のピアニスト

○ ウィキッド ふたりの魔女

◎ トワイライト・ウォリアーズ 決戦九龍城砦

 

▽ HERE 時を超えて

○ ロングレックス

▽ BETTER MAN/ベター・マン

▽ デビルズ・ゲーム

○ フライト・リスク

 

◎ ロボット・ドリームズ

▽ あの歌を覚えている

◎ キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド

★ 野生の島のロズ

○ ビーキーパー

 

◎ ライオン・キング:ムファサ

 

計74作品

 

思ったよりも少なかった。

外国映画をもっと観たかったけど。

 

少ないながら外国映画のベスト1は「教皇選挙」。

 

 

「荒野の七人」(1961/アメリカ)

 

 監督:ジョン・スタージェス

 脚本:ウイリアム・ロバーツ ウォルター・バーンスタイン

 

 ユル・ブリンナー スティーブ・マックイーン

 チャールズ・ブロンソン ジェームズ・コバーン

 ロバート・ヴォーン ホルスト・ブッフホルツ

 ブラッド・デクスター イーライ・ウォラック

 

 

年末にCS番組で「荒野の七人」がラインナップされていたのを録画して久しぶりにテレビ鑑賞。

 

改めて調べたら自分が生まれる前に公開されたことに驚きつつ、すでに最初の公開から60年以上も経っているのに全く色あせないエンターテインメント作品であることを再確認した。

 

自分が映画少年になった頃には、毎月必ずどこかのチャンネルで西部劇がオンエアされていたし、日本の時代劇がそうであったように、それからも西部劇は作り続けられると信じていた。

 

もちろん当時のテレビでの洋画観賞はすべて吹き替え版であり、その後1976年のリバイバル上映時に地元の映画館にもかかって初めてスクリーンで鑑賞。

ちなみに全国公開のリバイバル上映だったのでパンフレットも新たに制作されていた。

 

もちろんテレビでは何度か観ていたのでストーリーも知った上で、すでにハリウッドのトップスターとして名をはせていたスティーブ・マックイーンはもちろんのこと、チャールズ・ブロンソンにジェームズ・コバーンそしてロバート・ヴォーンといったスター俳優たちをスクリーンで見られることがとにかくうれしかった。

 

スティーブ・マックイーンとロバート・ヴォーンは「タワーリング・インフェルノ」で、チャールズ・ブロンソンは「軍用列車」で、それぞれスクリーンで初めて見ていたし、ジェームズ・コバーンはこの後に「スカイ・ライダーズ」でもスクリーンの活躍を楽しんだ。

 

おそらく原案となる「七人の侍」はこの時点では完全には観ていないはずで、テレビの放映では長尺ゆえにカット版だったと思うし、のちに特別上映か何かでスクリーンで観たか、あるいは「午前十時の映画祭」だったか、いずれにしてもスクリーンでは一度だけ観たはずだが…確信はない。

 

「荒野の七人」は直近では2012年の「午前十時の映画祭」でも見ていたようだ。

 

 

久しぶりに本編を字幕版で観てまず思ったのは、テレビ鑑賞のせいもあるかもしれないけれど、意外と淡々としたストーリーだったなという印象。

 

前半でクリスとヴィンが村人のために用心棒チームを集める流れが一番わくわくしたというか、「南総里見八犬伝」とかが好きな人なのでこういう展開は単純に楽しい。

 

勘違いしていたのは最後に生き残る仲間の一人がチコだったこと。

この後に続くシリーズでは村に残ったチコがキーパーソンとなり、再びクリスとヴィンと合流してさらに新しい仲間たちを加えての死闘が展開されるそうだが、残念ながらその後のシリーズはノーチェックのまま。

 

今回久しぶりに本作を観て思ったのは、スティーブ・マックイーンはもとより7人の男たちの馬上の身のこなしのスムーズさというか、当たり前のようにさらりと馬に跨り駆けていく姿のかっこいいこと。

 

あの時代は映画館のスクリーンも西部劇全盛期でもあったので、多くの俳優たちが馬を乗りこなすのは普通のことでだろうし、現代において西部劇を撮るとなってもそのあたりの馬上のスキルは大変なんだろうなと思った。

 

そして忘れてはいけないのはエルマー・バーンスタインの劇中音楽のすばらしさ。

あの頃は映画音楽のプロフェッショナルたちが活躍していた時代でもあるので、何年経っても耳にした瞬間に一発で映像が思い浮かぶ見事なメロディはこれからも不滅だと思う。

 

 WOWOWプラス 2025.12.14 O.A.