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MCNP-media cross network premium/RENSA

音楽(Music)・映画(Cinema)・小説(Novel)・舞台(Play)…and...

出会いの連鎖-RENSA-を求めて。

メディアの旅人はあなたです。

ふと思いついて、久々にこの秋チェックしているテレビ番組を整理してみた。

 

というか、帯番組も含めて録画予約してあるものを書き出しただけで、すべてちゃんと見られているということではないし、録画してもその週の放送内容に興味がない場合はそのまま消しちゃうことも多々あり。

 

以前は時々シーズンごとの連ドラのチェックなんてのもやっていたな。

調べたら2016年夏クールが最後だったみたい。

 

 

ドラマに関してはメディアに残すものもあれば、見たら消去もあるし、バラエティー番組は坂道系の冠番組はメディアに落とすも、その他はさらっと見て終わりもあり。

 

そもそもこれだけの番組を全部あとから観ることは不可能なので、可能か限りリアルタイムで見るようにはしているけれど…。

 

他にもCSで録画したものは溜まる一方ではあるが…。

 

あとはここ一年ライブやイベント等のいわゆる現場通いをやめているので何とかなっている部分はあるのかな。

 

まあ基本昔からのテレビっ子ではあります。

 

以下、地上波のみ。

 

青=ドラマ

 

なんとかリアル視聴が追いついているもしくは遅れ気味でも追いつけてるドラマは◎の作品。

後追いでなんとか見ているのは〇の作品。

△のドラマは録画優先でまだほぼ手つかずの作品。

 

帯番組

 

:めざましテレビ全部見せ フジ 月~金 4:55-5:25

◎連続テレビ小説「ばけばけ」 NHK 月~土 8:00-15

・いい旅、見つかる 教えて!ツアーの達人 テレ東 月~金 8:00-15

〇連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(再) NHK 月~金 12:30-45

〇孤独のグルメ全話イッキ見 テレ東 月~木 17:45-18:25

◎いつか、無重力の宙で NHK 月~木 22:45-23:00 ※10月終了

 ひらやすみ NHK 月~木 22:45-23:00 ※11月3日スタート

 

月曜

 

・Qさま!!/帰れマンデー テレ朝 19:00-21:54 ※不定期

・偉人の年収 How much? Eテレ 19:30-20:00

◎絶対零度~情報犯罪緊急捜査~ フジ 21:00-54

〇シナントロープ テレ東 23:06-55

・ハマスカ放送部 テレ朝 24:15-25:15 週替わり

・キョコロヒー テレ朝 24:15-25:15 週替わり

・ハロドリ。-Music- テレ東 23:00-30

・乃木坂スター誕生!SIX 日テレ 25:40-26:10

・井戸端3姉妹は夜もすがら フジ 26:15-45

 

火曜

 

・うたコン NHK 19:57-52

△ちょっとだけエスパー テレ朝 21:00-54

◎新東京水上警察 フジ 21:00-54

◎娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか? フジ 21:00-30

△エリカ フジ 24:45-25:15 ※11/4 終了

△君はトクベツ TBS 25:29-58

◎ワカコ酒Season9 テレ東 27:35-28:05

 

水曜

 

〇釣りバカ日誌 新入社員浜崎伝助 ぐんテレ 21:00-55

・歴史探偵 NHK 22:00-45

◎もしもこの世が舞台なら楽屋はどこにあるのだろう フジ 22:00-54

△ESCAPE それは誘拐のはずだった 日テレ 22:00-23:00

△推しが上司になりまして フルスロットル テレ東 24:30-25:00

△セラピーゲーム 日テレ 25:04-34

 

木曜

 

・THE TiME. TBS 5:20-8:00

・ぐるナイ 日テレ 20:00-21:00

◎緊急取調室 テレ朝 21:00-54

◎小さい頃は神様がいて フジ 22:00-54

◎死ぬまでバズってろ!! ぐんテレ 24:00-30

◎推しの殺人 日テレ 24:04-59

・サクラミーツ テレ朝 25:58-26:17

 

金曜

 

◎コーチ テレ東 21:00-54

◎フェイクマミー TBS 22:00:54

△恋する警護24時 season2 テレ朝 23:15-24:15

・東京パソコンクラブ~女子だけのゲーム秘密基地~ テ 26:00-30

 

土曜

 

・夜明けのラヴィット! TBS 5:45-7:30

◎ウルトラマンオメガ テレ東 9:00-30

・ウイニング競馬 テレ東 15:00-16:00

・アニメ ふしぎ駄菓子屋 錢天堂 Eテレ 15:45-55

・ジャンクSPORTS フジ 17:00-30

・MUSIC FAIR フジ 18:00-30

・ブラタモリ NHK 19:30-20:00

◎良いこと悪いこと 日テレ 21:00-54

・新美の巨人たち テレ東 22:00-30

・未解決事件File NHK 22:00-50

・スポーツ リアライブ  22:30-23:00

・Venue101 NHK 23:00-30

・ザ・グレイテスト・ヒッツ NHK 23:45-24:00

〇介護スナックベルサイユ フジ 23:40-24:35

 

日曜

 

・NHK俳句 NHK 6:35-7:00

・ボクらの時代 フジ 7:00-30

・サンデーモーニング TBS 8:00-9:54

・ゆたかな食の未来をさがして TBS 12:54-57

・みんなのKEIBA フジ 15:00-16:00

・ベスコン★グルメ TBS 18:30-19:00

〇仮面ライダー(再) テレ玉 18:30-19:00

◎べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ NHK 20:00-45

◎ザ・ロイヤル・ファミリー TBS 21:00-54

・有吉ぃぃeeeee! テレ東 22:00-48

◎仮面の忍者赤影 テレ朝 24:10-40

・乃木坂工事中 テレ東 24:15-45

・のぎ鍋 テレ東 24:45-50

・そこ曲がったら、櫻坂? テレ東 24:50-25:20

・日向坂で会いましょう? テレ東 25:20-50

 

今のところアタリは…。


「ザ・ロイヤル・ファミリー」

「良いこと悪いこと」

「ばけばけ」

 

穴っぽいのが…。

 

「フェイクマミー」

「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか」

「小さい頃は神様がいて」

「推しの殺人」

 

ちょっと残念なのが…。

 

「新東京水上警察」

「絶対零度~情報犯罪緊急捜査」

 

まあ「絶対零度…」に関しては沢口靖子の問題が大きいけれど今後の展開次第ですが、「新東京水上警察」は主人公のキャラがブレブレで見ていて疲れるかも。

 

先月末で終了した夜ドラ「いつか、無重力の宙で」は最高でした。

 

もちろん大河ドラマ「べらぼう」は相変わらず面白いです。

 

「SPIRIT WORLD/スピリットワールド」

 (2024/日=シンガポール=仏/ライブ・ビューイング・ジャパン)

 

 監督:エリック・クー

 脚本:エリック・クー 金沢知樹

 

 カトリーヌ・ドヌーヴ 竹野内豊 堺正章 風吹ジュン

 でんでん 鈴木慶一 五島舞耶 吉田晴登 細野晴臣 斎藤工

 

 おすすめ度…★★★☆☆ 満足度…★★★★☆

 

 

 
最近すっかり出不精になってしまって、映画を観るのも地元のシネコンとミニシアターそして比較的移動が楽な伊勢崎のシネコンのみで、それらよりは少し移動距離のある高崎方面にはなかなか出向かなくなってしまった。
 
市街地には高崎電気館の他にミニシアターのシネマテークたかさきもあるが、いずれも別途有料駐車場を利用しなくてはならないのが面倒。
 
さらに夏には駅前にあった109シネマズ高崎が閉館、いつしか高崎市内の映画館の情報もチェックもおざなりになってしまっていて、久しぶりに高崎電気館のHPを見てこの作品の上映情報を知ったのがつい最近のこと。
 
フランスの名優カトリーヌ・ドヌーヴと竹野内豊が共演というだけで興味をそそるし、映画のロケ先で高崎市内と高崎電気館も使われたということで、東京国際映画祭に続いて全国拡大公開のタイミングで高崎電気館でもロードショー公開となった。
 
ただすでに作品を観た人のレビュー等によるとあまり芳しくない感想が多くてちょっと迷ったのも事実。
 
それでも最後にはあのカトリーヌ・ドヌーヴを久しぶりにスクリーンで観たいという一点で思い切って足を延ばしたという次第。
 
うーん、何だろうな、きっと刺さる人には刺さる映画だと思う。
間違いなく自分には刺さったし、作品全体に横たわる世界観もすっと受け入れることができたし、自分の中に何らかの喪失を抱ええている人には心に染みるのではないか。
 
東京で暮らすハヤト(竹野内豊)は大ヒットアニメ映画のクリエイターだったが、次の作品のアイデアが浮かばず行き詰って私生活では酒浸りの中年男。
 
カトリーヌ・ドヌーヴ演じるクレアはキャリアを重ねたフランスの人気歌手だが、娘に先立たれ、今また愛犬を看取ったばかりで酒と煙草が手放せない。
そんなクレアは喪失感を癒すためにコンサートツアーで来日し、そのコンサート会場である高崎へと向かう。
 
実家の高崎で暮らすハヤトの父ユウゾウ(堺正章)はかつてレコードも出したミュージシャンだったが、早くに妻とも別れピアノの調律師で生計を立て、体調不良を抱えながらも酒をやめられないでいた。
 
ある日大好きだったクレアのレコードを聴きながらユウゾウが息を引き取る。
訃報を受けて高崎に帰ったハヤトは父親が残したクレアのコンサートチケットを見つける。
 
会場でクレアの歌声を聴くハヤトの傍らには亡くなったユウゾウの姿もあった。
 
その夜、ホテルから出たクレアは路地裏の居酒屋で日本酒を浴びるように飲みそのまま死んでしまう。
 
自分の肉体から離れたクレアの魂は夜の街を彷徨い、同じく魂だけの存在となったユウゾウと偶然出会い、その後の行動を共にすることになる。
 
一方、ユウゾウの遺言でバンド時代の思い出のサーフボードを別れた妻メイコに届けることになったハヤトは、一人車を走らせて実の母親でもあるメイコを探す旅に出る。
 
そんなハヤトが運転する車の後部座席にはクレアとユウゾウの姿があった。
後半はアル中三人のロードムービーだ。
 
メイコ(風吹ジュン)が営む海辺の店にたどり着いたハヤトは、メイコの今の夫(でんでん)とも会い、もう一つの家族の生活があることを知る。
そんなメイコの家でひと晩過ごしたハヤトは翌朝ある行動に出る。
 
ゴースト2人とハヤトのロードムービーとして見ればよくできていると思う。
 
あそこでハヤトがとった行動の理由について読み取ることは難しいけれど、自らが喪失の対象となったことで見えてくるものがあったはず。
 
ユウゾウにとっては確かに息子と心を通わせる瞬間があったし、娘を失ったクレアにしてもユウゾウとハヤトとの関係性の中で少しは浄化されたものがあったのだと思う。
 
結果的にハヤト自身の再生は叶ったわけだし、すべてを見守ったクレアとユウゾウがあのあと安らかなる日を迎えられたと思いたい。
 
それにしても御年82歳のフランスの至宝カトリーヌ・ドヌーヴの圧倒的な存在感。
おそらく撮影当時の年齢は80歳くらいではないかと思うが。スクリーン映えという意味ではまったく色あせない。
 
カトリーヌ・ドヌーヴは今も昔もカトリーヌ・ドヌーヴ然としてスクリーンの中に生きていた。
 
一方、御年80歳の吉永小百合の新作「てっぺんの向こうにあなたがいる」も同じ日に全国公開となった。
まだ今回の新作は観ていないので何ともいえないが、吉永小百合はここ数年の作品で徹底して自身の老いに抗い続けている。
 
その吉永小百合然とした佇まいは時に観ている方が辛くなるほどで、おそらく彼女は最後まで今のスタンスを貫くのだろう。
 
ちなみにカトリーヌ・ドヌーヴの女優としての新作映画の情報は今のところ聞こえてこない。
もしかしたら、この作品が最後の映画出演作となるかもしれない。
 
そういえばカトリーヌ・ドヌーヴを最後にリアルタイムでスクリーンで観たのはいつだったろう?
 
彼女のブレイクのきっかけとなった「シェルブールの雨傘」(1964)は、午前十時の映画祭とかで観ているかもしれないけど記憶が曖昧。
 
自分が映画少年になった頃にはいくつかの作品をテレビの洋画劇場で観ることができたけれど、ハリウッド映画が隆盛を極める中でフランス映画を中心にしたヨーロッパの映画はなかなか地方では観られなくなってしまった。
 
可能な限り鑑賞データを振り返ってみたらなんと「ハンガー」まで遡らないといけないらしい。
1983年の公開作品でデヴィッド・ボウイと共演したバンパイアものの異色作だった。
 
40年前か…確かシネマスクエアとうきゅうの単館上映だったな。
 
竹野内豊のこういう役どころははまる。
ステーションワゴンでサーフボードを運ぶあたりは「ビーチボーイズ」を思い出す人も多いだろう。
 
堺正章は相変わらず堺正章なんだけど、日本語とフランス語で交わされるユウゾウとクレアの会話に違和感を感じさせないのは間違いなく彼の演技力に負うところが大きいだろう。
 
突然やってきたハヤトを優しく迎え入れる風吹ジュンのメイコさんもいつもながらの安心感で癒される。
 
斎藤工が意外な役どころで少しだけ登場するがなかなかインパクトあるビジュアルだったことも付け加えておく。
 
エンドロールの最後の最後にちょっとした仕掛けがあるので最後まで席を立たないでください。
 
以下、今回のロケ先でもある高崎電気館の公開に対しての企画などをご紹介。
 

 

 
高崎電気館では現在は使用されていないチケット窓口にカトリーヌ・ドヌーヴのボードが置いてあった。
 

 
群馬県内で唯一残る60年代から変わらない歴史ある映画館だ。
 
 
その座席の一画が使用禁止になっている。
 
 
映画の中で竹野内豊とカトリーヌ・ドヌーヴが一緒に座ったシートだ。
 
 
観客が記念撮影できるようにという劇場側の配慮によるもので、この日も上映終了時にスタッフが自由に記念撮影をというアナウンスをしていた。
 
 
劇場エントランスのディスプレイも映画のワンシーン。
 
 
当館での上映期間は一週間限定。
 
 
その後は久しぶりに「若尾文子映画祭」が開催される。
 
 
カトリーヌ・ドヌーヴに会いに来たい方は是非。
 
 
 高崎電気館
 

「ストロベリームーン 余命半年の恋」(2025/松竹)

 

 監督:酒井麻衣

 原作:芥川なお

 脚本:岡田恵和

 

 當真あみ 齋藤潤 杉野遥亮 中条あやみ 池端杏慈

 伊藤健太郎 泉澤祐希 田中麗奈 ユースケ・サンタマリア

 

 おすすめ度…★★★☆☆ 満足度…★★★☆☆

 

 
事前のプロモーション展開によると“令和イチ泣ける映画”らしい。
まあ話半分までとしても、余命ものという定番でそこまで謳うのだからそれなりの裏付けもあるのだろう。
 
その“令和イチ泣ける”の根拠らしい芥川なおのベストセラー小説は未読。
余命宣告されたヒロインの女子高生萌を當真あみ、その初恋相手の日向を齋藤潤という直近のドラマ「ちはやふる-めぐり-」でも共演した二人、さらに萌の親友かつ日向の幼なじみでもある麗を池端杏慈という10代の若手たちが演じる。
 
脚本を手掛けるのは話題作揃いのベテラン岡田恵和、期待の若手女性監督の酒井麻衣がメガホンをとる。
 
予告編で當真あみが顔の前で組んだ両手の隙間から望む印象的なカットもあって、彼女ならではのピュアな儚さがどうスクリーンで描かれるか期待もあった。
 
冒頭の大人になった日向が家業の醤油醸造所で作業するシーンがいい。
杉野遥亮が演じる白いシャツ姿の日向が醬油の仕込みで攪拌作業をする。
その後商品として容器に醤油を詰めて仕上げのラベルを貼る。
 
あーまるで「時かけ」の吾郎ちゃんみたいだと真っ先に思った。
大林宣彦監督の名作「時をかける少女」で醤油屋を手伝う吾郎の背中を見た大林監督が「まるでジョン・ウェインみたいだ」と絶賛したシーン。
 
さらにその後の萌の部屋のシーンでさりげなくキッス人形が置いてあるのを見て、酒井麻衣監督は間違いなく大林監督の影響を受けているなと確信した。
 
子どもの頃から病弱で心臓に重い病を抱えた萌は、15歳の冬に医師から余命半年を宣告される。
 
小学生になったばかりの萌が入学式の教室で突然倒れるインパクトある導入部も悪くない。
その後、学校に通うことができなくなった萌は両親に見守られながら家の中だけの生活を続けている。
 
幼少期の萌から中学生の萌へと映像が切り替わる繋ぎの映像もよかったし、両親のいっぱいの愛に抱かれながら悲しむのではなく笑顔で毎日を生きるのも悪くない。
 
一家には誰かが悲しい顔をするとペナルティのシールを貼るという習慣があって、父親のそれはすでにリビングから二階まで続いている。
 
そんな年頃になった萌のもとに地元の惣菜店の娘である麗が唐揚げを届けにくる。
麗が同級生であることを知って萌の友達にしたいという両親の作戦が功を奏して、萌と麗はあっという間で意気投合、麗は萌の唯一の親友となる。
 
死期を悟った悲壮感ではなくどこまでもポジティブな萌のまっすぐな言動には少し違和感も感じるが、青春映画にいちいち理屈は必要ないかとここは割り切る。
 
ある日、通院の車の中から泣いている女の子を助けた制服姿の少年を見た萌はその姿に一目惚れしてしまう。
彼は麗の幼なじみでもある佐藤日陽…萌にとって初めての初恋のときめきだった。
 
萌は希望をもって春から高校に通うことを決心する。
 
入学式当日、式典に参加できないため一人教室にいた萌は、遅れて学校に駆け込んでくる日向の姿を見て慌てる。
そのまま同じ教室に入ってきた日向と初めて言葉を交わす萌だが、突然日向に対して交際を申し込んで驚かせる。
 
その後、麗の協力もあってつきあうことになった萌と日向。
恋人ともいえないようなぎこちない二人の恋模様がじれったさと切なさの中で描かれていく。
 
萌には一つの夢があった。
それは好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという満月“ストロベリームーン”を見に行くこと。
今年のストロベリームーンは萌の16歳の誕生日だった。
 
麗と日向の友人たちの協力でその夢を叶えた日、萌は日向の前から姿を消してしまう…。
 
この後の展開はほぼ予想通りに進むのだけれど、実はここである違和感から気持ちがスクリーンの二人から離れるようになってしまった。
 
ひとつはストロベリームーンを見に行った二人が湖の中で互いの思いを確かめる場面。
胸元まで水に浸かった二人だが、そのあと萌は何事もなかったように自宅に帰ってくる。
 
このとき、ずぶ濡れのはずの萌の服はきれいに乾いているように見える。
7時の門限を10時と偽って出かけてバスでの移動もあったのでそこそこ距離はあるにしても、夜中にずぶ濡れになったことだけでも萌にとっての負担は大きいはず。
 
実際、この日を境に萌は学校を休み入院生活に入るわけで、そのあたりの繋ぎがよく見えなかったのは残念。
 
そしてもうひとつの違和感。
萌が入院していることを知った日向が、萌が見たがっていた満開のひまわり畑を再現する場面。
あれだけの数のひまわりをどこから運んできたのか?
そもそも病院の敷地の側にそれだけのひまわりを運び込んだら先に騒ぎになるのではないか?
 
あくまでも映画的な演出といってしまえばそれまでだし、青春ファンタジーとして目を瞑ることはできるかもしれないけれど、余命半年を突きつけられているという現実はそこにあるわけで、どうしても違和感を拭えなかった。
 
その夜、病室で日向と一夜を過ごした萌は初めてくちづけを交わし、そっとハグをして日向の匂いに包まれる。
 
翌朝、日向を送り出した後に萌の容態が急変する。
知らせを受けて病院に戻る日向を待つようにその手を握りしめて息を引き取る萌。
 
でもここで萌には医療機器も接続されていないし、もはやすべてを悟ったにせよ、医師も看護師も駆けつけてこない。
 
余命半年というキーワードがありながら、萌と日向の物語だけを美化するような演出があまりにも意図的に感じるし、人の命に対するアプローチがほとんど希薄なのが気になって仕方がなかった。
 
例えば、当初家の中で安静にしている萌には酸素吸入のためのカニューレが装着されていて、ベッドの傍らには酸素濃縮器が置かれて、指にはパルスオキシメーターがついている。
 
自分は昔、酸素機器の関連会社に勤めていたので、あれだけの症状があるのは循環器系の重病者であることは間違いない。
 
さらに高校に入学後のはしゃぎ方なども含めて不安感がチラついていたし、階段を上がるだけでも息が切れる状況というのもあるので、麗たちと同じように学校生活を送るのはなかなかハードルが高いことは窺える。
 
ドラマのベースがあくまでも萌の恋の成就にあることは確かなのだけれど、それにしても周囲の環境設定が安直に感じてしまった。
 
同じ余命ものでの「余命10年」などのようなある程度リアリティを感じさせた作品もあるわけで、明らかに若者向けの青春ストーリーとはいえ、薄っぺらな感動でオブラートにくるんだような脚本は岡田恵和らしくない気もする。
 
萌の両親を演じたユースケ・サンタマリアと田中麗奈の娘を思う深い悲しみと慟哭もしっかり描かれていただけに、青春ドラマに終始してしまった萌と日向のストーリーはもったいない。
 
一方で、物語の伏線として大人になった日向と麗(中条あやみ)のドラマがあって、13年後に届けられた萌の思いと日向の真実がクライマックスで明らかになる。
 
エンドロールでは萌が劇中で綴っていた絵日記が改めて紹介されるものの、まるでこれは実話ですよとも取られかねない感じで必要なかった。
 
當真あみはそのイメージからどうしても薄幸なキャラのオファーが続くのは仕方ないけれど、本作や「ちはやふる-めぐり-」でもその視線の強さが魅力的だったので、今後はもっと幅広い役にチャレンジしてほしい。
 
大人になった日向の友人役で伊藤健太郎、どうやら完全に復権なったようでよかった。
そういえばひげ面の泉澤祐希は本人だと気付かなかった。
他にも意外なシーンで黒島結菜が登場する。
 
エンディングのORANGE RANGEの主題歌「トワノヒカリ」もよかった。
 
原作の舞台は大分の中津とのことだが、映画のロケ地は静岡の浜松や愛知の豊橋などでのどかな田園風景や町並みに癒される。
 
そういえば未来郵便というのは実際にタイムカプセル郵便として存在するらしい。
 
若手俳優の健闘と前半の大林監督へのオマージュもあって★ひとつ追加。
 
 ローソン・ユナイテッドシネマ前橋 スクリーン6