「ベスト・キッド」
“THE KARATE KID”(1984/アメリカ)
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
脚本:ロバート・マーク・ケイメン
ラルフ・マッチオ ノリユキ・パット・モリタ
エリザベス・シュー ランディ・ヘラー マーティン・コーヴ
「ベスト・キッド」シリーズは最初からリアルタイムで知っているけれど、1作目を観ないとシリーズものは始められないという昔からのこだわりゆえに、結局そのままシリーズすべて未見で40年が過ぎてしまった。
ちょうどCS番組でシリーズ4作品をオンエアすることを知って試しに録画予約しておいた、
さすがに40年前の作品ということで改めていま見るとある意味でトンデモ映画にはなっているのだけれど、あの「ロッキー」で一時代を築いたジョン・G・アヴィルドセンらしい外連味いっぱいのエンターテインメントとして仕上がっているのかもしれない。
おそらく時代的にはジャッキー・チェンのカンフー作品や少林寺拳法などでアジアの格闘技人気が高まっていたはずで、そこに日本武道としての空手を強引にねじ込んだ感は否めない。
一般的にはいじめられっ子の少年が空手の修行を通じて強くなり反撃するというイメージだが。実際にトラブルメーカーになっているのはダニエル少年の方で、好きな女の子の前でカッコつけた結果のトラブルでもあるので身から出た錆だ。
ニュージャージーの田舎から母の仕事の都合で一緒にカリフォルニアに転校してきたダニエルは裕福な家庭環境のアリにひと目惚れも、アリの元カレのジョニーとその仲間たちに目をつけられてコテンパンにやられてしまう。
そんなダニエルを助けたのは階下に住むミヤギという老人。
かつて沖縄で空手をやっていたという彼に師事することになったダニエルは、空手チャンピオンが指導する空手道場の実力者でもあるジョニーと空手の大会で対決するために、ミヤギのもとで修業を始める。
このミヤギがとにかく胡散臭い。
アパートの階下で水道などの修理などを行っている一方で、盆栽づくりに没頭するかと思えば、実は別の敷地で自動車販売などを手掛けているようでまさに正体不明。
ダニエルは自動車のワックス掛けや壁板のペンキ塗りなど、ミヤギの命じるままに修行を続ける。
そして空手大会当日、次第に勝ち上がっていくダニエルだが、道場の選手と当たった際に意図的な反則攻撃で足を痛めてしまう。
それでも棄権の危機を跳ね返し決勝戦に臨むダニエル。
最後はあっけないというか、それで終わり?というところでエンドロールが流れる。
いや、そもそも空手チャンピオンの道場主が反則技を指示するとか興ざめも甚だしいし、厳しい修行でダニエルが会得したのが鶴のポーズ蹴り一発っていうのも笑える。
それでもあの時代だからこそ成立した青春映画だと思うし、高校生のダニエルを演じたラルフ・マッチオは公開当時すでに23歳くらいで。先に「アウトサイダー」のヒットでブラット・パックの代表格として人気を得ていくことになる。
そうか、あの時代か…そう考えると今もハリウッドのトップスターとして走り続けるトム・クルーズってスゲーなと改めて思う。
2025.11.19 WOWOWプラス O.A.



