安倍なつみ クリスマスディナーショー2006 in 神戸~あなたと奏でる夢ひととき~ | MCNP-media cross network premium/RENSA

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※ 2022.11.18 再掲載
安倍なつみ クリスマスディナーショー2006 in 神戸~あなたと奏でる夢ひととき~

  2006年12月18日(月)ホテルオークラ神戸 E-8
    18:30開場/19:00食事/20:20開演/21:38終演

 <タイムテーブル>

 食 事  19:00~

 メニュー
  スモークサーモン、カニとアボカドの巻き物 サラダブーケ添え
  瀬戸内産海の幸入りココットのパイ包み焼き マンザニーラソース
  特撰ローストビーフ 西洋ワサビと温野菜とともに
  オークラ特製クリスマスデザート
  コーヒー

 ライブ  20:20~21:38

 <セットリスト>

 OP~SE
 1)ウインター・ワンダー・ランド
 ~MC~
 2)ふるさと
 ~MC~
 3)甘すぎた果実
 4)あなた色  ※間奏でセンターステージへ移動
 ~MC~
 5)スイートホリック
 6)ザ・ストレス  ※歌いながらステージに戻る

 ~バンド演奏~バンドメンバー紹介~

 7)ロマンスの神様
 ~MC~
 8)愛がある場所
 ~MC~
 9)クリスマスSPメドレー
    サンタが街にやってくる
    ~恋愛レボリューション21
    ~I WISH   ※後半でセンターステージへ移動
    ~ジングルベル  ※ラス前にステージへ戻る
    ~LOVEマシーン
 ~MC~
 10)F.O.
 11)だって生きてかなくちゃ
 ~MC~
 12)空 LIFE GOES ON
 13)腕組んで帰りたい
 ~MC~ エンディング


明けて18日、ついにこの日がやってきたという感じ。
自分の誕生日に安倍なつみの生の歌声を聴けるという千載一遇のチャンスをなんとか現実にすることが出来る。
しかもこの日が国内では年内最後となるの安倍なつみのライブステージ。

そのクリスマスディナーショーは平日のために夜公演の一回のみ。
従って昼間は完全にオフモードとなるので、久々に京都まで足を伸ばして寺社の散策で時間を潰した。
そのあたりのことはひとまず別途ブログや旅のレポートに譲るとして…。

 会場はホテルオークラ神戸“平安の間”というパーティースペース。
 あとで調べたところ広さ630坪というホテルオークラ神戸最大の宴会場だった。

京都を一日歩いて神戸に戻ってきたのが17時過ぎだったので、慌てて部屋でディナーショー用にスーツに着替える。
昼間は最寄の駐車場に移動してネットカフェなどで時間を潰していた仲間が車で迎えに来たのが17時半過ぎ。

そのままルミナリエのメイン会場を右手に見ながら、ルミナリエ渋滞の始まったフラワーロードを南下。
さらに西下してメリケンパークを目指すと、ほどなく正面にそそり立つホテルオークラ神戸が見えてくる。
誘導路に沿って自走式のホテルの駐車場へと車を進めた。
この時間の駐車場はガラガラだったので難なく駐車スペースを確保した。

駐車場からホテル内に進むとホテルオークラ神戸のロビーへと続いていた。
すでにディナーショーの受付が始まっていたので先に手続きを済ませることにした。
今回はぴあの一般発売で購入した通常の発券チケットなので、正直テーブルはほとんど期待していなかった。

受付ではぴあのチケットの半券を切ることなく、ホテル発行のチケットをテーブル指定のカードと共に手渡される。
手渡されたピンク色のカードにはE-8と刻印がしてあった。

このあとはひとまずディナーショー会場の“平安の間”がある1階へ向かう。
会場前にはクリスマスディナーショーのためのディスプレイがあって来訪者を出迎えてくれる。
すでに会場前のロビーでは記念グッズの販売が始まっていた。
今回は自分の誕生日が書かれた限定生写真が欲しかったので、山形でも一度購入済みだが全部セットを購入。

ここで先に会場に到着していた仲間が2階のロビーにいるとのことで合流する。
仲間はすぐに見つかったが、近くには別の関東の仲間もいたりして、しばしパーティー外交となる。
はるか遠い神戸の地であっても、こうして同じ安倍なつみファンの仲間と会うとやはりホッとする。

18時半過ぎに再び会場へ戻り、グッズが邪魔なので手荷物預かりのクロークカウンターに渡してからの入場。
まずは会場スタッフの案内で指定されたテーブルへと向かう。

てっきり後方のテーブルだと思いきや、その間を縫って会場の中ほどまで案内される。
そのまま案内されて着いたところは、センターステージを右手に見る位置の4人掛けの四角いテーブルだった。
最初にもらったE-8というカードはテーブルナンバーで、席は自由に選べるとのこと。
すでに左前の席には先客が着席していたので、メインステージを見やすいその隣の左後ろの席を選択。

会場はかなり広く、天井も相当高いので、これまで経験したホテルとは明らかにグレードアップしているのは一目瞭然。
見渡してみるとテーブルも4人掛けだったり6人掛けだったり、中には一人用の丸テーブルの席まであるようだ。
そうした大小様々なテーブルが、ほどよく会場全体に散りばめられている感じで、全体にゆったりした雰囲気だった。

まずはドリンクを注文ということでここでは白ワインを頼む。
そのうち遅れていた他の二名の相席の方も到着してなんとなく挨拶をしてみたり…。
こういうときにお通夜みたいになるのは嫌なので、積極的にこちらから話しかけてなんとか話題を盛り上げる。

ちなみに最初にいた方は堺の方、自分の正面の方は奈良、そして斜前の方は大阪市内の方だった。
どうやら4人ともぴあでとったチケットでの参加ということで、最初からある程度テーブルは決まっていたらしい。

ほどなくディナータイムがスタートということで、順番に料理が運ばれてくる。
テーブルによって担当スタッフが決められているようで、自分たちのテーブルには結構かわいい女性スタッフがきた。
ちょっとツンデレ風なのが藤中さんで、愛敬ある感じなのが藤本さんとネームプレートで確認。
他にはやや南国風の高橋さんなどの3人が実質的にこのテーブルの担当らしい。
前の方のテーブルに入る仲間とメールのやりとりでは、やはりまったく別の人が担当していたようだ。

食事は全部で3品プラスデザートというコース料理。
まずは前菜の<スモークサーモン、カニとアボカドの巻き物 サラダブーケ添え>から。
最初に比較的定番のサーモンがきたのでホッとする。

問題は2品目の<瀬戸内産海の幸入りココットのパイ包み焼き マンザニーラソース>だった。
パイ包み料理はよくテレビで見たりしているもののなかなか普段食べる機会がない。
とりあえず大きめのコーヒーカップのような容器の上がこんもりとしたパイとなっている。
そのパイを崩しながら中のシチューのようなものをいただくわけだが、ここでハプニング発生。
パイを崩そうとしたらなんと上半分が傘のようにポテッとテーブルに落ちてしまった。
相手はパイということでその細かいパイの破片がテーブルに散ってしまいみっともないことこの上ない。
それでもなんとかこの料理をいただいてから、ナプキンで必死にパイかすをテーブルから掃き落とす羽目になった。

ここで藤本さんが近くに来たのでドリンクをビールに変更。
ところがこのタイミングでさらにテーブルのグラスに赤と白のワインがそれぞれ注がれる。
あっという間にテーブルはアルコールのフルコース。

メインディッシュは<特撰ローストビーフ 西洋ワサビと温野菜とともに>でお肉料理。
日頃はグルメでもなんでもないので味にはあまり興味ないものの、さすがにこのローストビーフはおいしかった。

ラストはクリスマスということで<オークラ特製クリスマスデザート>という見ても楽しいデザートだった。
きっと同じメニューを食べたであろう、なっちの幸せそうな笑顔が思い浮かぶ一品でもある。

20時すぎにはアナウンスがあって、間もなくショータイムなのでラストオーダーになる旨告知される。
ここで最後に藤本さんを呼んでジュースを頼んでオーダーストップ。
食後のコーヒーはあまり飲まない人なのに、藤中さんがきたので砂糖とミルクを入れてもらう。

20時15分、もう一度アナウンスがあって、ついにショータイムの時間がやってきた。

以下、ライブの構成は山形と同じなのでMCなどを中心にフォローしていく。

20時20分を回った頃にライブショーがスタート。

 ♪ウインター・ワンダー・ランド

バンドメンバーが入ってきて配置につくとなっちが上手から登場。
さすがに広い会場なのでメインステージはかなり遠い感じ。

「みなさんこんばんは…安倍なつみです…
 安倍なつみクリスマスディナーショーにお越しくださいましてありがとうございます…
 みなさんと素敵な思い出を作りたいと思いますので…最後までごゆっくりとお楽しみ下さい…」

なっちの声にも会場の広さゆえかどことなく緊張感が感じられた。

 ♪ふるさと

こうしてしっとりと“ふるさと”を聴くのも今度はいつになるだろうか。
曲終わりには一旦ステージ袖にはけて、上に羽織っていた衣装を脱いでドレス姿で戻ってくる。

「改めまして…こんばんは…あべなつみです…
 今夜はホテルオークラ神戸さんにお集まりいただきまして本当にどうもありがとうございます…
 ディナーショーで神戸にくるのは初めてで…とても楽しみにここに来たんですけど…
 こんな広い空間でディナーショーというのは…かなり…そうとう緊張しております…
 こんな広い空間で歌うのは初めてなんですよ…ポリポリ…落ち着かない感じですけど…
 みなさんの笑顔で…幸せいっぱいの笑顔で…この空間を埋め尽くしたなと思います…」

MCの声も明らかに緊張気味で、またいつものなっちとは違う雰囲気。

 ♪甘すぎた果実
 ♪あなた色

最新シングルの後の“あなた色”でメインステージを下りて、客席のセンターステージへ移動し始めるなっち。
メインステージの下手から客席に下りるとそのままテーブルの間を縫って、ラス前にはセンターステージに到着。

センターステージとの間にひとつテーブルはあるものの、視線もあまり変わらないこともあってかなり身近に感じる。
その距離感にいつものようになっちもテンション高めといったところ。

「ありがとうございます…2曲続けて聴いていただきました…
 さあ…こちらのステージにやってまいりましたが…すごく距離が近くて緊張します…
 テーブルも二人用とかいろんな席があるんですね…いいですね…」

明らかにトークが空回り気味なので、そうとうテンパっていたのだろう。
ここで無難にトークの話題を今夜のディナーに移すなっち。

「ショーの前にお食事を食べたと思うんですけど…いかがでしたか?…え?おいしかったですか?
 実はなっちもみんなと同じメニューを食べました…同じメニューを作ってもらって食べたのー!
 豪華な…お肉とか…しかもみんなと一緒のメニューで…頑張ろうって…この先も頑張ろうって…
 頑張ってるから食べられるんだなって思いながら…デザートにツリーの形のムースがあったじゃないですか…
 あれかわいくないですか?…普通に写メールとか撮っちゃった…
 こういう空間でしゃべりなれていないので…」

最後はそんな風に緊張の裏返しの本音も出たりするのが安倍なつみワールド。

 ♪スイートホリック
 ♪ザ・ストレス

センターステージでの“スイートホリック”の前半はひたすらなっちの背中を見る形。
すっかり長く伸びた髪が背中の中ほどまでかかる後ろ姿も、最近やっと見慣れてきた気もする。
やがて歌いながらなっちがゆっくりとこっち側に向き直ってくる。
そのときついにその視線が直接自分の顔の方に向けられた。
もちろん自分だけを見ているわけではないだろうが、そのラインには自分と斜前の同じテーブルの彼だけ。

“ザ・ストレス”でなっちはセンターステージを下りてメインステージへと戻っていった。
このとき自分たちのひとつ前のテーブルが目に留まった。
そこには老夫婦のお客さんがいるのだが、そのおじいさんの方が楽しそうにクラップをしていた。
どう見ても曲のリズムには合っていないのだが、両手を高く掲げてとてもいい笑顔でなっちを見守っていた。
その光景を見て一人の安倍なつみファンとして心から感謝をしたい気持ちになった。

メインステージに戻ったなっちは曲終わりにそのまま衣装替えのために上手はけ。

この時間を利用してなっちのアナウンスでバンドメンバーが紹介されるのは同じパターン。
キーボードの岩崎さんのところでは予想通り大きな歓声も上がった。

 ♪ロマンスの神様

初日の山形ではサプライズという感じだったので、今回はじっくりその歌声を楽しむことが出来た。

「えーありがとうございます…『ロマンスの神様』を聴いていただきました…
 この曲は広瀬香美さんの曲ですが…私も想い出がある曲で…
 小学校の5年生か6年生くらいにすごい歌っていた曲で…
 今思うとちょっぴり高いなキーが…とか思うんですけど…
 北海道のお家に『ロマンスの神様』と書かれたカセットテープも残ってて…
 何度も巻き戻して…なんて言ってるんだろって確認したりして…」

話題はその広瀬香美が音楽を手掛けた「ミュージカル白蛇伝」のことに移る。

「どの曲もとてもステキで…でも難しくて…すごい難しくて…頭抱えましたけど…
 『こうすれば声が出るんだよ』とかいろいろアドバイスをいただいて…
 広瀬さん…普通にカッケーなと思う自分がいて…
  共演者のみなさんもすごい方ばっかりで…学ぶことがいっぱいあって…
 でもこういうことするんだっていう意外な一面もあったりして…
 『このスープおいしいんだよ』って誰かがいうとみんなで一斉にはまったりして…」

なっち自身が語る「白蛇伝」についての話はもっともっと聞きたいと思う。
きっとなっちにとってはものすごく刺激的かつ新鮮で濃密な時間だったんだろうなと思う。

 ♪愛がある場所

この曲も今のところ今回のディナーショーでしか聴くことができないので、ひとまず生で聴くのはしばらくお預けだ。

「やっぱりこの曲はミュージカルで歌ったので…
 白娘とか白素貞がパッと宿る感じなんです…
 曲って不思議ですね…許仙さまーとか…あー懐かしい…」

話題は最近のことに移る。

「最近はハロプロのリハーサルが始まっていて…
 ホットな話題といえばあれですよ…モーニング娘。誕生10年記念隊…
 来年で10周年…私も共に育ってきて10年になるんですけど…
 私安倍なつみ…飯田圭織…ガキさん…新垣里沙ね…ごっつぁん…そして小春…
 昨日ダンスレッスンがあったんですけど…なんか泣いちゃうような…素敵なナンバーなんです…
 歌ってると思い出すんですよ…10年が走馬灯のように出てきて…
 楽しみに待っていてください…ほんと素敵な曲です…」

さらに話題はクリスマスのことに。

「もうすぐクリスマスですけど…みなさんご予定は?」

当然一部のファンからは「ハワイ!」という声が上がるわけで…。

「私は今年は…すごい笑ってる私…ニヤッとしてる…すごい楽しくなってきた…
 ハワイに行くんですよ…ファンクラブツアーで…遠足の前の日みたいな感じで…
 どんなだろう?とか…街もキラキラしてるのか?とか…外人さんはテンション高いのかな?とか…
 いろんなことを楽しみにしているんですけど…
 なっちも25歳ですよ…こんな服着させてもらってますけどね…
 いつかはラブラブなクリスマスを過ごしてみたいという夢もあるわけで…いつかは過ごしてみたいですね…
 神戸まで来て言わなくてもっていう…すみません…盛り上がりもなく…
 なっちだけ楽しくて…後ろのみなさんもついてきてます?…」

 ♪クリスマスSPメドレー

後半のクリスマスメドレーは“サンタが街にやってくる”でスタート。
“恋愛レボリューション21”で短く繋いだ後は“I WISH”で下手からステージを下りて再び客席へ移動。
そのままセンターステージに上がってのパフォーマンス。

「よかったらなっちと歌ってみませんか…」

さらにそう声をかけて歌い始める“ジングルベル”の後半では、さらに客席の奥へと移動。
ここでなんと奇跡的に目の前に安倍なつみという絶好のタイミング。
同じ最前でもステージを見上げる最前ではなく、まったく同じフロアでの最前体験はなかなかない。
しかも自分たちのテーブルの真ん前で止まってくれたので、その笑顔と健康的な太腿が目の前という数秒間。
まさに最高のバースディプレゼントをもらったようで、神戸まできてよかったと心から思えた瞬間だった。

そのあとは同じフロアを反対側にも移動してから、ラストは「ご一緒に!」と客席に振って♪クリスマス~を大合唱。
曲終わりにはやや早足で客席を移動してメインステージへと戻っていった。
“LOVEマシーン”のサビでは、先ほどのおじいさんも楽しそうに「L」の振りで盛り上がってくれた。

「クリスマススペシャル楽しんでいただけましたか?
 サイコー!?…私もサイコー!みんなもサイコー!…ワー楽しいー!よしよし…
 みんなも心からハッピーになれるように作ったメドレーなので…みんなが喜んでくれてうれしいです…」

 ♪F.O.
 ♪だって生きてかなくちゃ

イントロのタイミングで客席に背を向けて給水をとるなっち。
そのままクラップを要求して盛り上がり系のナンバーへ…さらに給水を挟んでもう一曲という流れ。

ここで先ほどのおじいさんの隣のテーブルで一部のファンによる愚行が展開される。
酔った勢いもあるのだろうが、そのテーブルの数名が通常のライブ同様に曲間のコールを叫びだす。
これにはさすがに興醒めだった…せっかくいい雰囲気で盛り上がっているのに、ファン自ら水を挿してどうする。

ラストのMC。

「ありがとうございます…さあ…楽しい時間は…」

お決まりの「エーッ!?」の大合唱をまずは笑顔で流すなっち。

「次の曲が最後の曲になります…」

さらに大きくなる「エーッ!?」の大合唱。

「うれしーい!…どうもありがとうございます…
 本当に今日はちょっと早いクリスマスをみなさん過ごした感じがしてすごく楽しかったです…」

 ♪空 LIFE GOES ON
 ♪腕組んで帰りたい

“空 LIFE GOES ON”をじっくり聴かせてそのままエンディングの“腕組んで帰りたい”へ。

「待ってるよー!また会いたいー!」

いつもの曲間のなっちのメッセージも年内ラストということもあって感慨深く聴く。
あっという間にショータイムのエンディング。

「みなさん今日はこんな素敵な楽しい時間をほんとにどうもありがとうございました…胸がいっぱいです…
 またみなさんと会える日を楽しみにしています…そのときはまた会いにきてくださいね…」

ここでなっちのリードでミュージシャンの皆さんに温かい拍手が送られる。

「また会いましょう!どうもありがとうございました!バイバイ!」

そう手を振ってなっちは上手はけでステージから去っていった。
バンドメンバーは最後まで演奏を続けてから拍手に送られてステージをはけていく。

直後にステージセットのクリスマスツリーに照明が灯される。
BGMに“きよしこの夜”が流れる中で客席にも照明が戻り、年内最後の安倍なつみの国内のステージが終了。

21時38分だった。

終演後はしばしロビーで仲間と談笑の後、また明くる2007年の再会を誓ってそれぞれ帰路についた。

帰りはこのまま広島まで帰る仲間の車でホテルまで送ってもらう。
ホテルを後にするときに駐車場から続くロータリーから振り返ると、ポートタワーの赤が美しく映えていた。
まるでホテルオークラを照らす一本のキャンドルの灯りのように見えて、思わず車を止めてもらって携帯で撮影した。

そのホテルオークラの正面にも光のディスプレイがされていて、その中にも「Merry X'mas」の文字が浮かんでいた。
今度来るときがあったらゆっくりとメリケンパーク周辺も散策してみたいと思った。

ホテルの近くまで送ってもらってコンビニで自らのバースディを祝うためにショートケーキを購入。
この段階ではあまり意識していなかったものの、実はすでに風邪による発熱の影響で熱っぽかった。

翌日は少しメリケンパーク辺りを見てから帰ろうかとも思ったが、朝起きたら熱で体がだるかったので断念。
早々にホテルをチェックアウトすることにして、体力維持のために余計な手荷物は宅配便で自宅に送った。

帰りの新幹線はのぞみの自由席を買ってあったので、在来線の新快速で新大阪まで出て、始発ののぞみに乗ることにした。
この頃には発熱による寒気もしてきたので、あえて日差しの差し込む窓際に席をとって品川まで寝ていた。

さらに品川から大崎に出て在来線の湘南新宿ラインのグリーン車に乗ってからも終始寝て帰ることになった。
翌日から風邪の熱がお腹に下りてしまって1週間ほど下痢でさらに体調を崩してしまった。

最後は体調不良から大変な思いをしたものの、今回のディナーショーを神戸まで見に行って本当によかった。
年内最後の安倍なつみのライブで、間近にその姿を見て歌声を聴けたことは、何ものにも変えられない思い出になった。