「サムライマラソン」(2018/ギャガ)
監督:バーナード・ローズ
原作:土橋章宏
脚本:斉藤ひろし バーナード・ローズ 山岸きくみ
佐藤健 小松菜奈 森山未來 染谷将太 青木崇高 門脇麦 奈緒
竹中直人 中川大志 ダニー・ヒューストン 豊川悦司 長谷川博己
おすすめ度…★★☆☆☆ 満足度…★★★☆☆
あまり前評判もよくないようだし、なぜ外国人監督で撮ったのかもよく分からないし、どうしたものかと思っていましたが、今回に限っては完全に小松菜奈一択です。
題材として扱われているのが地元群馬県は安中市で今も仮装マラソンイベントとして親しまれている安政遠足。
久しぶりに仕事で安中市内に行ったところ、この映画の宣伝の幟がたくさん掲げられていたので、県民としては少しでも盛り上げる意味で観ておかなくちゃかなという気持ちもあったかな。
正直前半は疲れもあってウトウトしてしまいました。
が、しかし、城を抜け出した小松菜奈演じる雪姫が関所で捕まるあたりから、ストーリーが急にテンポアップしていくとびっくりするくらいスクリーンに釘付けになってしまった。
そして幕府の隠密である佐藤健演じる甚内が、雪姫に従う村人たちとともに安中藩に送られた刺客たちと対峙する展開はまさにエンターテインメント。
まるで「るろうに剣心」を彷彿とさせる佐藤健の殺陣も見事だし、まるでくノ一のように颯爽と敵に立ち向かっていく小松菜奈のアクションも必見。
さらに森山未來に染谷将太といった存在感のある若手俳優も外連味たっぷりで飽きさせない。
ラストのオチというか、そこに繋がっちゃうのかというのは、別の意味で面白くもあり、一方でそもそもの企画意図や外国人監督採用について何も伝わらずに終わったのはもったいない。
タイトルに誘われてか老夫婦で鑑賞する観客も見受けられたけれど、かなりエグイ映像も随所にあり、果たしてターゲットをどこにおいたのかは疑問が残る。
それにしても小松菜奈はどんどん進化しているな。
この次はどんな顔を見せてくれるのか期待は増すばかり。
ユナイテッド・シネマ前橋 スクリーン3