「モダン・タイムス」
“MODERN TIMES”(1936/アメリカ)
監督:チャールズ・チャップリン
原作:チャールズ・チャップリン
脚本:チャールズ・チャップリン
チャールズ・チャップリン ポーレット・ゴダード
チェスター・コンクリン ヘンリー・バーグマン
自分が映画少年になりたての頃、テレビでは定期的にチャップリンの映画がオンエアされていました。
たくさんの作品をブラウン管を通して観ていたと思いますが、実際にノーカットで本編を観る機会がどれだけあったのか記憶は定かではありません。
ヒトラーを風刺した「独裁者」や有名な「黄金狂時代」などなんとなくイメージに残っている作品もありますが、この「モダン・タイムス」についてはちゃんと観た記憶があいまいで、今回改めてCS放送でオンエアされたのを録画しておきました。
やっぱりすごいのは1936年という時代においてオートメ化された工場とそこで働く人間たちとの関係性を明確に描くのはもちろんのこと、社長室でモニター監視する様子や自動食事マシーンなど、当時からしたらかなり斬新なアイデアを駆使しているところ。
その一方で両手のスパナで必死にベルトコンベアを流れていく部品と格闘する労働者の姿を生々しく浮き彫りにしていき、結果的に心身ともに疲弊した彼は病院送りとなってしまい、そこから人生が大きく狂いだす様を描いていくのがこの作品のベースになっています。
もちろん基本はコメディなのであまり背景にあるメッセージ性にこだわる必要もないと思いますが、製作当時から時代を経てもその着眼点は素晴らしいのひと言。
もちろんエンターテイナーとしてのチャップリンの見どころもいっぱい。
今でも多くのコントなどに影響を与え続けているドタバタ喜劇、デパートでのローラースケートを使ったスリル満点のシーン、そしてキャバレーにおける圧巻のショーマンシップ。
最後にほろりとさせるシーンも含めて90分弱の短い時間の中に悲喜劇交々の人間模様とささやかな生きる希望を明示してくれるのもいい。
このあとも「街の灯」「独裁者」「殺人狂時代」「黄金狂時代」なども録画チェックする予定。
2018.2.27 フィルシネWOWOW O.A.
