「スプリット」
“SPLIT”(2017/アメリカ)
監督：Ｍ・ナイト・シャマラン
脚本：Ｍ・ナイト・シャマラン
ジェームズ・マカヴォイ アニヤ・テイラー＝ジョイ
ベティ・バックリー ジェシカ・スーラ
ヘイリー・ルー・リチャードソン
おすすめ度…★★★☆☆ 満足度…★★★☆☆
Ｍ・ナイト・シャマラン監督か～「シックス・センス」は衝撃だったけど、あんまり相性いい記憶ないんだよな。
鑑賞作品としては「アンブレイカブル」「サイン」「ヴィレッジ」「レディ・イン・ザ・ウィーター」と続けて観た後は「エアベンダー」が最後だったみたい。
で、鑑賞前に「アンブレイカブルの続編？」みたいなレビュータイトルをちらっと見ちゃって…え？「アンブレイカブル」ってほとんど記憶にないんだけど？
そもそも17年前の作品だし前述のごとくシャマラン作品はほとんど鑑賞後の印象が薄いというか、結局凡人の自分には？？で終わっちゃうか、途中で寝落ちのパターンが多かった気がする。
そういえばテレビのスポットＣＭがけっこう流れていたのはシャマラン作品だったからなんだね。
女子高生が誘拐監禁？脱出なるか？みたいな情報からいわゆる密室脱出系スリラーか？程度の認識でスクリーンと対峙しました。
23人もの多重人格を持つ男に誘拐監禁された３人の女子高生が体験する戦慄と恐怖。
簡単に言っちゃうとそういう話。
でもさすがに23もの人格を描ききるのは無理だったようで、主にストーリーに絡むのはオカマのデザイナーや女性や少年のキャラクターだったかな。
でも多重人格の男を表情だけで演じ分けたジェームズ・マカヴォイはすごかった。
まさに怪演という言葉がぴったりで、ほんとにその存在そのものが怖かった。
登場人物は極めて限定されるので前半は誘拐監禁された３人の女の子が中心も、日本で考える女子高生のイメージとアメリカのそれのギャップの大きさを改めて感じてしまいます。
日本だと女子高生＝制服というイメージから様々な妄想も錯綜するわけですが、さすがにアメリカの女子高生にはそういうこともなく、果敢に脱出を試みる闘う女子高生としか映りませんね。
犯人の生い立ちにかかわる回想シーンなどはちょっとうとうとしちゃいました。
その後唐突に24番目の人格が暴走を始めるわけですが、この辺りからスリラーというよりもちょっと色物っぽくなっちゃいますね。
面白いっちゃー面白いんですけど、前半と全く別の映画を観ている感じでした。
そして無事に事件が解決…と思いきや、先の「アンブレイカブル」の続編？という展開があり、観終わった途端に「え？なになに？」と混乱させて終わります。
んーこうなると改めて「アンブレイカブル」を観てみたくなりますが、レンタルするつもりもないのでＣＳかどこかでオンエアされるのを待ちます。
まあこういう展開は嫌いじゃないですけど、やっぱりラストはすっきり終わりたいものです。
プレビ劇場 ISESAKI シネマ７