「ReLIFE リライフ」(2017/松竹)
監督：古澤健
原作：夜宵草
脚本：阿相クミコ
中川大志 平祐奈 高杉真宙 池田エライザ 岡崎紗絵
水崎綾女 夏菜 千葉雄大 市川実日子
おすすめ度…★★★☆☆ 満足度…★★★★☆
「頑張ることをあきらめない」
「今を大切にする」
今さら言葉にするとちょっと気恥ずかしいですが、この映画にはよく似合っています。
自分がもう一度学生時代に戻って一年間を過ごすとしたらいつだろう？
思い出すのは高校２年の秋かな、中学時代に少しおつきあい擬きがあった同級生の女子の進学先の高校に友人の知り合いがいて、その人を通じて卒業以来再会できたんですけど、自分がその後の連絡をちょっとミスって結局そのまま会えなくなっちゃって…今ならケータイとかでいくらでも連絡できたのにってときどき思い出すんですよね。
そんなおじさんの青春時代の甘い思い出をくすぐるいい映画でした。
初期の設定とかがかなり雑で考え出すと完全に破たんしてしまう話なんですが、登場人物…同級生たちのキャラがみんな素敵で、よくありがちないじめとか、家族の問題とか、そういう邪魔なものがないのもいいですね。
もっとも家族そのものがまったく出てこない作品なんですけどね。
大学院まで出ながら５ヶ月で仕事を辞め、その後なかなか就職が決まらずダメ人間となっている２７歳の主人公ですが、けして負け組ではないわけです。
そのあたりの経緯が回想シーンで描かれるので単なる学園ドラマでないことを意識しながら観ることができました。
その主人公海崎新太を演じる中川大志も彼が思いを寄せる優等生日代千鶴役の平祐奈も今年高校を卒業したばかりなのでまさに等身大、そのほかのキャストも２０代前半なので違和感なく高校生を演じていたと思います。
その中でも池田エライザがいい女優さんになったなーと思います。
ただのきれいなモデルさんだけではなく、これからも注目していきたい女優さんですね。
考えたら彼女が出ている映画は全部スクリーンで観てました。
平祐奈は「暗黒女子」に続いて控えめなキャラクターですが、次作「サクラダリセット後篇」ではいよいよキーパーソンとして登場します。
監督の古澤健はＢ級ホラーやテレビが中心だったせいか、オープニングタイトルの演出がテレビっぽかったり、カメラワークがやや平面的な感じだったのが気になりましたが、橋本愛の「アナザー」や武井咲の「今日、恋をはじめます」あたりは観ているみたいです。
けして胸キュン系の映画ではありませんが、大人が観てもホッとできる青春映画でした。
MOVIX伊勢崎 シアター11