品川寺…都会の寺社をめぐる…品川界隈ぶらり① | MCNP-media cross network premium/RENSA

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16日の曳舟、19日の久里浜から西大井に続いて、22日も上京のついでに都内の寺社めぐり。

 

今回は国立代々木第一体育館で夕方からAKB48の小嶋陽菜卒業コンサート「こじまつり~小嶋陽菜感謝祭」なので、地元を午後から出発でも余裕ですが、早めに上京してぶらり散策というパターンが定着しそうな気がします。

 

今回目指すのは品川界隈。

ずいぶん前に品川に品川寺というお寺があることは知っていたのですが、もともと品川エリアに出向く機会があまりないので、気にはなっていたもののいつしか忘れていました。

 

そんなこんなで当初の予定より30分ほど遅れて9時半に地元を出発です。

高崎から上野東京ラインの熱海行き、ここから品川まで乗り換えなしというのも不思議な感覚です。

 

ということで滅多に乗らない京急に久しぶりに乗ります。

十数年前に六行会ホールで舞台を観るために新馬場まで利用したのが最後かな?

ちなみにそれぞれ六行会(りっこうかい)、新馬場(しんばんば)と読むなかなかの難解な名前です。

 

品川駅から京急電鉄普通浦賀行きで品川から3つ目の青物横丁で下車。

 

 

目指す品川寺は駅前に出て右手に回り込んだところにあるはず。

初めての下車駅なのでちょっと戸惑いながらも先へ進み路地を右に入ると旧東海道。

 

 

旧東海道に面して品川寺はあります。

周囲には高層マンションが立ち並ぶエリアですが、門前はひっそりとしていました。


 

品川寺…ほんせんじと読みます。

これまた知らないと戸惑いますね。

 

品川寺は大同年間(806-810年)創建。

本尊は水月観音菩薩は弘法大師空海がこの地の領主品河氏に授けたものだそうです。

 

草庵に祀られた水月観音をかの太田道灌が信仰、道灌が江戸城入場に際して長禄元年(1457年)にこの地に伽藍を建立。

その後武田信玄の小田原の北条氏攻めで一帯は焼き払われ、観音像も一度は甲州に持ち出されるも、後にこの地に戻され安置。

太田一族の外護のもとで一大伽藍を建立、金華山普門院品川寺と改められました。

 

出迎えてくれるのは大きな青銅のお地蔵さん。

これは江戸六地蔵のひとつで第一番に数えられています。

宝永五年(1708年)の建立。


 

ちなみに東海道七福神の毘沙門天も祀られています。


 

山門が静かに参拝者を迎えてくれます。


 

山門から一歩はいるとビルの谷間とは思えない広々とした境内。

向かって左奥が本堂になります。


 

境内に入ってすぐ右手にある大銀杏。


 

境内の大銀杏は樹齢600年。


 

境内は平日の昼前ということもあって本当に東京にいることを忘れてしまいそうな静かさ。

 

 

御朱印は本堂で授与されます。

この日は同じタイミングで御朱印めぐりをしているらしい女性3人組も訪れていたので、彼女たちが終わるのを待ってお願いしました。


 

現在の山号は海照山。

本堂の外観は黄檗宗のような変わったデザインですが、もちろん弘法大師開山の真言宗醍醐派別格本山のお寺です。


 

境内をひと回りしてみます。


稲荷堂。


 

梵鐘は国指定重要美術品。


 

鐘楼の周りにたくさんの石仏があるのですが、どれも苔むしたうえに立て看板なども無造作に放置されていたり、一部は破損していたり、せっかく七福神も揃っているのにちょっと残念です。

 

毘沙門天と弁財天。


 

倒壊したままの宝塔。


 

福禄寿。


 

寿老人。


 

恵比寿天。




 

布袋尊。


 

大黒天。


 




 

英霊堂


 

弁天堂。


 

宝篋印塔。

山門の右に立っている宝篋印塔の台座の亀がなかなかのインパクトです。


 

格式的にもかなり上位に位置するであろう品川寺ですが、現状保存という意味ではかなり厳しい状況でした。

 

もちろん観光寺院ではないので余計なものは必要ないのでしょうが、せっかくの石仏群とかももう少し手を入れるだけでだいぶイメージは変わるはず。