「RANMARU 神の舌を持つ男」 | MCNP-media cross network premium/RENSA

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「RANMARU 神の舌を持つ男」(2016/松竹)
 
 監督:堤幸彦
 原案:堤幸彦
 脚本:櫻井武晴
 
 向井理 木村文乃 佐藤二朗 岡本信人 渡邉哲 矢島健一
 永瀬匡 中野英雄 市原隼人 黒谷友香 財前直見 木村多江
 
 おすすめ度…★☆☆☆☆ 満足度…★☆☆☆☆

 
 
そもそもドラマが先か映画が先か、堤幸彦にとっては長年温めていた作品らしいけれど、やっちまったなー感が最初から漂う始末。
 
久しぶりに上映開始10分くらいでうとうとしてしまいました。
それでも後半はちゃんと話が繋がっていたのでその程度のミステリーコメディなんでしょう。
 
テレビシリーズも全部観ましたよ。
最近結婚されましたが木村文乃さんのファンだし、佐藤二朗さんも毎度ながらの芝次朗(「幼獣マメシバ」要参照)っぷりが楽しいし、小ネタをちりばめたテレビドラマとしてはまあまあだったと思います。
 
そもそも蘭丸の絶対舌感という特殊能力がエンターテインメント向きじゃないんだな。
映像で視覚的に見せるのにも限界があるし、先にNHKでドラマ化された「スニッファー 収穫捜査官」の阿部寛みたいな圧倒的なキャラクターがあるわけでもないし、ベロで舐めて「この舌が味わった!」と見得を切られたところで面白くもなんともない…イジリーのアニキの高速べろべろくらいのインパクトがないと。
 
今回の映画化の最大の失敗は単純に話が面白くないこと。
テレビシリーズのラスト2話くらいはかつての「TRICK」みたいな雰囲気もあってそれはそれで「堤幸彦らしいな」と思ったんだけどね。
 
肝心の事件がつまらないから、解決したところでワクワクもしない、相変わらず空回りの2サスマニアの甕棺墓光はただただうざいだけだし、狂言回し的な宮沢寛治の存在感も薄くなっちゃった。
 
これが2時間ドラマだったらまだあきらめがつくかもしれないけれど、それにしたってつまらな過ぎでしょ?
 
個人的には財前直見が以前TBSの金曜ドラマ「QUIZ」で演じた桐子カヲルのパロディとテレビに実際その映像が映ったところが唯一ウケたくらい。
 
時々登場人物の頭だけが無意味にでかくなる演出とか、くどすぎてまるで映画「青鬼」かよと逆に白けてしまった。
それにしたってテレビネタを映画に持ってくるっていうのはお金を払って観に来る観客をバカにしてるのかもしれないけど。
 
ちなみに正式タイトルは…。
「RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編」らしい。
 
何をかいわんや。

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