「アメリカン・ハッスル」 | MCNP-media cross network premium/RENSA

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「アメリカン・ハッスル」
 “AMERICAN HUSTLE”(2013/アメリカ)

 監督:デヴィッド・O・ラッセル
 脚本:エリック・ウォーレン・シンガー デヴィッド・O・ラッセル

 クリスチャン・ベイル ブラッドリー・クーパー
 ジェレミー・レナー エイミー・アダムス
 ジェニファー・ローレンス ロバート・デ・ニーロ

 

ほんとは別の映画を観るつもりだったけれど、たまたま仕事終わりに駆けつけたシネコンでタイムテーブルが合ったことと初日のみ1000円鑑賞ということで、予定を変更してこの作品に変更。

アカデミー賞の有力候補になっていると聞いたのでそれなりに期待して観たけれど、ムムム?これはアメリカでは受けても日本では受けないタイプの作品かも。

上映時間もそこそこあるのに前半からテンポが悪いというか、ほとんどBGMもなく男たちの謎の行動から始まり、そこから遡ってことの成り行きを振り返っていくという構成が疲れるかも。

それと何だろうこの華のないキャスティングは、特に男優陣の魅力のなさはなんともしがたい。
予告編でもそれは感じていて、どうにもキャストが弱いような気がしていた。

詐欺師たちの大勝負を描く映画としては名作「スティング」や近年の「オーシャンズ」シリーズなどがあるけれど、そういう爽快さのようなものは皆無なのもさびしく感じる一因か。

ただし女優陣が素晴らしい。

エイミー・アダムスのぶっ飛び具合いもすごかったけれど、さらにぶっ飛んでいたのがジェニファー・ローレンスの怪演ぶり。

ついこの前「ハンガーゲーム2」で必死に戦っていた少女が、ダメ夫に不満たらたらの妻役を演じるのもすごいけれど、掃除をしながら“Live and let die”を熱唱して不満を爆発させるシーンが圧巻。

映画「007死ぬのは奴らだ」の主題歌でポール・マッカートニー&ウイングス名義で発表されたこの曲が好きで、映画は観なかったけれどシングルレコードを買った思い出がある。
今回はエンドロールのクレジットはウイングスだけだったと思う。

ジェニファーとしては昨年のアカデミー賞で主演女優賞に輝いた「世界にひとつのプレイブック」の監督との再タッグということになる。

FBI捜査官と詐欺師たちとの捜査上の取引は日本ではなじみがないので最初に乗り遅れるときついかな。

それにしてもまたしても登場のデ・ニーロにはびっくり。
確かに彼が出てきた途端にスクリーンが締まって見えたのでやはり存在感は凄いと思う。

後半もだらだらと二転三転があって、途中からトイレに行きたくなってしまい最後まで見届けられるかと不安だったけれど、なんとか持ちこたえられたので★ひとつ追加かな。

 2014.1.31 MOVIX伊勢崎 シアター3

 おすすめ度…★★☆☆☆ 満足度…★★★☆☆