「DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ」
“DIE MY LOVE”(2025/アメリカ=イギリス/クロックワークス)
監督:リン・ラムジー
原作:アリアナ・ハルウィッツ
脚本:リンダ・ウォルシュ リン・ラムジー アリス・バーチ
ジェニファー・ローレンス ロバート・パティントン
ニック・ノルティ シシー・スペイセク
おすすめ度…★★☆☆☆ 満足度…★★★☆☆
製作陣にマーティン・スコセッシと共にジェニファー・ローレンスの名前。
兎にも角にもジェニファー・ローレンスの名前を見て楽しみにしていた作品。
そういえばしばらくスクリーンで見ていなかったなと思ったら、最後に観た彼女の出演作は「X―MEN:ダーク・フェニックス」(2019)だったらしい。
その後の「ドント・ルック・アップ」(2021)はNetflix配信作品で劇場公開も未見、その後も二作連続で配信作品が続いて本作が昨年の作品という流れ。
その間に結婚出産を経て母となり、本作も彼女の第2子の妊娠中に撮影されたという。
ジェニファー・ローレンスといえば、やはり「ハンガー・ゲーム」シリーズのカットニスちゃんにドはまりした人なので、ずっと注目しているハリウッド女優さんではあるわけですが、闘う美少女戦士というイメージが強すぎたのかな。
一転して「レッド・スパロー」(2018)では大胆なヌードシーンも含めてセクシーなスパイを好演していて新境地を開いくわけです。
そして久々にスクリーンで再会した「ダイ・マイ・ラブ」のジェニファー・ローレンスは別の意味で肉体派になったのかと思うほどさらに大胆なイメージチェンジ。
これまでも闘う女といえばスカヨハことスカーレット・ヨハンソンなどが思い出されるわけですが、彼女の場合は「ロスト・イン・トランスレーション」や「真珠の耳飾りの少女」(ともに2003年作品)を経ての「アベンジャーズ」シリーズであり、もともとがアクション系ではなかった。
その意味ではジェニファー・ローレンスは初期に「ハンガー・ゲーム」シリーズがあったりして、その後の方向性が難しかったのかなとも思う。
さて「ダイ・マイ・ラブ」です。
実はどう語ったらいいのかちょっと難しい作品でした。
ジェニファー・ローレンスがスランプに陥った作家を演じるわけですが、そこにはあまり意味はなくてベースにあるのは産後うつと呼ばれるものだったりします。
作家のグレースはジャクソンと結婚、彼の伯父が遺した郊外の静かな一軒家へと引っ越してくる。
しかし出産を機にグレースの日常が少しずつ壊れてていく。
その過程を現実と過去そして彼女自身の幻覚を織り交ぜながらその混とんとともに描いていく。
大音量で流れるロックのメロディー、犬の鳴き声、赤ん坊の泣き声、観客をも不快にさせるそうした音の洪水、その中に身を置いているグレースの奇行や不可解な言動。
一方のジャクソンもまた妻の不安定な状況を目の当たりにして次第に自分の居場所を失っていく。
グレースの産後うつが家族を巻き込んでいく中で、行き場のない不安や焦燥感がスクリーンを通して観客にも伝播していく。
とにかく見る側も不快にさせるジェニファー・ローレンスの狂気にも似た言動がすさまじい。
そして彼女の心が崩壊していく過程で、ある一瞬からものすごくチャーミングなまるで少女のような表情になっていく。
そこがジェニファー・ローレンスのの凄さなのかもしれないと思った。
産後うつに関しては、自分自身も身内で経験しているのであまり語りたくないし、改めてその当時のことを思い出してしまってつらかった。
キャスティングにシシー・スペイセクとニック・ノルティの名前があって楽しみにしていましたが、ニック・ノルティのおじいさんはあまり印象に残らす、ヒロインに寄り添う義母のシシー・スペイセクの一人勝ちだったかな。
ジェニファー・ローレンスの次回作にはどうやら「ハンガー・ゲーム」の新作が決まっている模様。
一旦気分をリセットしてカットニスの復活を待ちたい。
MOVIX伊勢崎 シアター3








