時々本棚から引っ張り出して、眺める本があります。
読むのではなく「眺める」のです。
その写真は。。
(画像は本からお借りしました。画像が歪んじゃいました、すみません)
「安原一式」というカメラです。
「ライカ」に代表されるレンジファインダー式のフィルム用カメラですが、驚くべきは「安原製作所」という個人の会社で製作販売されたものなのです。
その一連の物語は「安原製作所 回顧録」(枻出版)で読むことができます(これが、引っ張り出したという本です)。
「安原一式」の発売は1999年(平成11年)。
デジタルカメラの民生機では、ようやく200万画素機が出始めた頃のこと。
当時は結構なブームを巻き起こしたカメラだったようです。
このフォルム、眺めていても飽きないんですよね。
NikonとリコーのGR DIGITALがメインだった自分が、富士フイルムで初めて買ったカメラが「X100S」だったのも、このライカ風の「眺め」が好きだったからなのです。
自分の理想のカメラはこんな感じなのかな。。とも思います。
レンズは交換式で、ライカの「Lマウント」仕様のものが装着可能です。
Lマウントなら「GRシリーズ」の初代、フィルムカメラの「GR1」から単体販売された「GRレンズ 28mm F2.8」を付けてみたらどんな写りをするんだろう。。そんな思いにも駆られます。
開発・製作者の安原氏は数年前にお亡くなりになったとのことで、こんな個人でカメラを作る人はもう出てこないのでしょうね。