10年前の学級崩壊から社会現象まで… | 私のおべんきょうノート(ma-windのブログ)

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何でも自分で調べて、自分で考えよう。
本でもブログ記事でも、丁寧に読み込むことで新たに見えてくることがある。そういうものを少しずつメモしていこう。
分野は多岐にわたります。

 昨日、10年ぐらい前に友人とやりとりしたメールを読み返していた。その頃読んだ本の中に、確か「発達障害のある人の割合が何%かを超えると、社会の中でリーダーシップをとる人々の中にも影響が及び、社会のシステムが成り立たなくなる」というようなことが書かれていて、そのことについてメールで話した記憶があったのだ。それがどの本に書かれてあったかを知りたかった。

 

 そのリーダーシップをとる人々の中には、例えば教師も含まれていた。つい最近のニュースにあった「先生どうしのいじめ」を聞いた時、あ、これ社会のシステムの崩壊の一端かも…と思い出したのである。結局、それがどの本に書かれていたかはわからなかったのだけれど、当時の記憶がまざまざ甦った。

 

 その当時のこと、小学4年生の息子のクラスには発達障害のお子さんが一人いて、そこに転校してきたお子さんもまた発達障害で、さらに担任の先生は大学卒業したての女の先生…ということが重なり、クラスはあっという間に無秩序状態になっていったのであった。詳しいことは書かないけれど、指導する立場の校長も新米校長でろくな指導もできず、結局その新任の先生が精神的に参ってしまって、退職する形で終わってしまった。気の毒だった。

 

 当時、保護者達は戦々恐々としていろいろ言っていたけれど、今思い返すと、誰も悪くないなあと思う。発達障害の子は、授業中座っているのが苦痛で仕方なくて我慢している。発達障害の子のお母さんは本当に大変だ。まず育児が大変だし、そして、ほかのお母さんには「うちの子が迷惑かけて…」と頭を下げて回らなくてはならない。保護者会に来るのは苦痛だったろうな…と思う。来ていただけでも立派だ。

 

 そんな時に仲良くなったお母さん友達がいた。上の子は健常児、下の子は自閉症と、二人の男の子のお母さん。彼女は、自分の子がなぜ自閉症になったのかをずっと追い求めていた。いろんな本を読み、いろんな講演会に足を運んでよく勉強していた。その彼女に「発達障害はね、たぶん、環境ホルモンが原因だと思う。」と教えられた。私が「奪われし未来」を手にとったのはそれからだった。

 

 彼女にはいろいろなことを教わった。例えば、国がこれだけ「メタボ対策」を言う理由。化学物質は脂肪にたまり易い。だから、体脂肪を少なくした方が、化学物質の影響を受けにくい。表立って化学物質の悪影響を言うことができない代わりに、そうやって人々を守ろうとしている…とか。表立って言えないのは、やはり経団連などが黙っていないとか。全ては経済のために、口をふさがれるとも言っていた。

 

 また、「虐待は発達障害だよ」とも言っていた。えっ…そうなんだ。幼い子どもが命を落とすことが続いている。こんなことは、昔はあまりなかった気がする。そういえば、野生生物にも、本来ならば育児をする動物が自分の子どもに無関心で子どもを死なせてしまう例を読んだっけ。いわゆるネグレクトだ。

 

 こういった虐待や、冒頭の先生どうしのいじめのように、一個人が発達障害かどうかはおいておいても、その行動自体が発達障害的な世の中の事象は多くあるような気がする。そのたびに社会学者という肩書の人たちがいろいろ言うけれど、根底に、環境ホルモンの影響があるような気がする。誰もそんなことを言わないけれど。「みーんなね、脳をやられていると思うよ」という彼女のメールの言葉が重かった。