ねこ夢中になったのが、
アフターライフ。
いろいろ観てるのよ?サイコ野郎の事件簿的なドラマの中、
これは面白い!
ダーク・コメディ。センスのいい皮肉、イギリスのドラマ。
妻に先立たれた男の話なんだけど(大雑把
とにかく主人公の毒がすごくて、笑えるし、
あまりにも思い切った悪たれに
気持ちがスッキリする。
自暴自棄すぎるの。すべてけなす、回りが大嫌いなんだろうね。
いつも腹を立ててる、意地悪しまくって、注意されたら、
どうせ自殺するからいいんだよ、と。
これだけ読んだら、胸糞悪くなった?
でもね、毎晩奥さんからのビデオレター観て涙するのよ。
脇役がとんでもハップン歩いて10分。
その脇の人達との絡みが最高なの。笑える!

トニー(主人公)にデート相手をと、デートした女性が強烈だった。
例によって、なんども自殺しかけた話をすると、
だって死んでないじゃない、なんでやりとげなかったの?って。
(もっともっとスゴイこというのよ、ここには書けないわ)
トニーより最悪な人間もいるの。
トニーも根はいい奴なのがわかる。
非常識な郵便配達人とか、ヤク中の友、変わり者の同僚とか、痴呆でホームにいる父親、そのみんなへの愛を感じる。
トニーは奥さんに先立たれて大変だけど、回りには恵まれてる。
墓参り仲間のアン(ダウントン・アビーでマシューの母イザベル役の人)
このアンと出会ったことがよかった。アンが言うの、
「幸せは素晴らしい。だから自分の幸せかどうかは関係ない」
どうよ。深いお言葉。
幸せって他人のものであったとしても素晴らしい。

お涙ちょうだいじゃなくて(これ大事、
人生とはなんだ、って押し付けもなくて、
回りの個性的で優しい友人たちと絡むことで、ちょっとずつ柔らかくなっていくんだな。
世界は変えられない、でも自分は変えられる。ってトニーが言うなんて!
ひねくれた、皮肉たっぷりな意地悪トニーなのに。
こんな主人公が嫌いにならないドラマ。
いっきに全シーズン観ちゃって、次は、、ふと見たら、
あれあれ、「デレク」って。

デレクってトニーじゃん!
しかも登場人物がアフターライフと同じ人が何人もいるYO!
このデレクも、面白いYO!
Netflixはすぐ次シーズンが観られるから、
用事済ませて、お風呂も入って、歯も磨いて、
それから観るようにね。