After Life/アフターライフ | Street Jesus

Street Jesus

BAD BOYS OF BOSTON

Netflix三昧の中で、「オザークにようこそ」についで、
ねこ夢中になったのが、
アフターライフ。




いろいろ観てるのよ?サイコ野郎の事件簿的なドラマの中、
これは面白い!
ダーク・コメディ。センスのいい皮肉、イギリスのドラマ。
妻に先立たれた男の話なんだけど(大雑把
とにかく主人公の毒がすごくて、笑えるし、

あまりにも思い切った悪たれに
気持ちがスッキリする。

自暴自棄すぎるの。すべてけなす、回りが大嫌いなんだろうね。
いつも腹を立ててる、意地悪しまくって、注意されたら、
どうせ自殺するからいいんだよ、と。
これだけ読んだら、胸糞悪くなった?
でもね、毎晩奥さんからのビデオレター観て涙するのよ。

脇役がとんでもハップン歩いて10分。
その脇の人達との絡みが最高なの。笑える!



トニー(主人公)にデート相手をと、デートした女性が強烈だった。
例によって、なんども自殺しかけた話をすると、
だって死んでないじゃない、なんでやりとげなかったの?って。
(もっともっとスゴイこというのよ、ここには書けないわ)
トニーより最悪な人間もいるの。


トニーも根はいい奴なのがわかる。
非常識な郵便配達人とか、ヤク中の友、変わり者の同僚とか、痴呆でホームにいる父親、そのみんなへの愛を感じる。

トニーは奥さんに先立たれて大変だけど、回りには恵まれてる。
墓参り仲間のアン(ダウントン・アビーでマシューの母イザベル役の人)
このアンと出会ったことがよかった。アンが言うの、

「幸せは素晴らしい。だから自分の幸せかどうかは関係ない」

どうよ。深いお言葉。
幸せって他人のものであったとしても素晴らしい。



お涙ちょうだいじゃなくて(これ大事、
人生とはなんだ、って押し付けもなくて、
回りの個性的で優しい友人たちと絡むことで、ちょっとずつ柔らかくなっていくんだな。
世界は変えられない、でも自分は変えられる。ってトニーが言うなんて!

ひねくれた、皮肉たっぷりな意地悪トニーなのに。
こんな主人公が嫌いにならないドラマ。

いっきに全シーズン観ちゃって、次は、、ふと見たら、
あれあれ、「デレク」って。



デレクってトニーじゃん!
しかも登場人物がアフターライフと同じ人が何人もいるYO!
このデレクも、面白いYO!

Netflixはすぐ次シーズンが観られるから、
用事済ませて、お風呂も入って、歯も磨いて、
それから観るようにね。