本日1月19日は、ユーミンこと歌手の松任谷由実(荒井由実)さんの誕生日だそうだ。
「ユーミンの一番好きなシングル曲ランキング」(2021年2月ねとらぼ調べ)によると、
第1位:埠頭を渡る風
1978年にリリースされた後、1989年にCDシングルとして再発売された曲。「晴海埠頭」、コンビナートの夜景とドライブの映像が浮かぶ。
第2位:やさしさに包まれたなら
もともと1974年に発売され、その後1989年のジブリ映画「魔女の宅急便」のエンディングテーマにも起用され、知名度を高めた楽曲。
第3位:翳りゆく部屋
「荒井由実」名義のラストシングルで、1976年にリリース。エレファントカシマシ、椎名林檎、徳永英明など、多くのアーティストがカバーしていることでも有名。
この曲は私が中学3年の時にリリースされ、高校時代よく聞いた。
歌詞の最後にある「輝きは戻らない。私が今、死んでも・・・」を聞いたとき“ぞくっぞくっ”とした人は多いだろう。
ちなみに4位~10位は
第4位 あの日にかえりたい
第5位 守ってあげたい
第6位 Hello, my friend
第7位 潮風にちぎれて
第8位 春よ、来い
第9位 ANNIVERSARY〜無限にCALLING YOU〜
第10位 ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ
だそうである。
ブログの第51回「私をスキーに連れてって」で紹介した「恋人がサンタクロース」は40位以内にも入っていない。いかにユーミンの作品に名曲が多いのかがわかる。
バブル時代は、何かと比較されがちであった中島みゆきの作風とは一線を画し、「中流以上の育ちじゃないとわからない世界観」、「中流以上の手に届く夢」を歌いあげ、90%の日本人が自分を中流と思っていた一億総中流かつ上昇志向のバブル時代に波に乗った。
私自身が最も好きな曲は、これもまた40位以内に入っていないのだが「DESTINY」という1979年の作品である。
メロディももちろんだが、その歌詞の描写がすばらしい。
この曲はフジテレビ系ドラマ「季節はずれの海岸物語」(1988年~1994年)の主題歌として用いられた。
片岡鶴太郎扮する海岸沿いの喫茶店QUEのマスター・圭介、店を手伝う女友達の徳子、隣に住む理恵の3人の恋物語が展開され、少し苦味のある大人の恋が描かれていた。
徳子には可愛かずみ、理恵には渡辺美奈代が抜擢された。可愛かずみがとてもかわいらしく大ファンだった。
しかし、1997年交際相手であった川崎憲次郎が住んでいた目黒区駒場のマンション7階から飛び降り自殺し、帰らぬ人となってしまったのだ。
「DESTINY(運命)」の歌詞の内容は、ちゃらちゃらしている男にフラれた女の子が、それを見返しもう一度振り向かせるために生きてきたけれど・・・結局、結ばれない(運命)というもの。
可愛かずみが「DESTINY」の歌詞の女の子のように思えてならない。悲しいけれども、かわいらしく、明るく振る舞う女の子。
可愛かずみを思うとき、「どうしてどうして僕たちは出会ってしまったのだろう・・・」と、私の中で「リフレインが叫んで」しまう・・・