ビジネスの現場には、上司と部下の年齢差、社長と新人の役職の差など、いろいろな差が存在します。
あるいは、親疎の差。つまり、いま初めて会うのか、以前からつき合いがあるのかといった差もあります。
そうしたさまざまな差があるわけですが、ビジネスで利益を出すためには、これらを乗り越えていかなければなりません。いうべきことはいわなければいけないし、お願いするべき部分ではお願いをしなければなりません。
そんなとき、社会的地位や年齢、あるいは親疎の差を越えて、相手に対する敬意を最もわかりやすく伝えるツールが敬語です。
「こんなに丁寧に話しているのだから、少し聞いてやろう」と、相手に思わせることができる手段なのです。
敬語を使いこなせるか否かで、ビジネスでの目標達成の可能性は大きく変わってきます。
最初は間違ってもかまいませんから、意識して使っていきましょう。
●敬語の3つの基本形
<尊敬語>相手を高める表現
・「れる・られる」型
例:買われる、話される、行かれる
・「お(ご)~になる」型
例:ご覧になる、お持ちになる
・「お(ご)~くださる」型
例:ご指摘くださった点については…
<謙譲語>自分がへりくだる表現
・「お(ご)~する」型
例:ご連絡いたします、ご報告いたします
・「お(ご)~願う」型
例:お渡し願いたい、ご利用願います
・「お(ご)~いただく」型
例:ご連絡させていただきます
・「お(ご)~申しあげる」型
例:先日申し上げましたように…
<丁寧語>言葉の使い方を丁寧にする表現
・「です」型
例:お手洗いはこちらです
・「ます」型
例:お手洗いはこちらにあります
・「ございます」型
例:お手洗いはこちらでございます