いま、「とにかく人の話を聞かないヤツが多すぎる」という声を、上司の世代から聞くことが多くなっています。
相手の目を見て話を聞かない、あるいは、聞いていてもメモも取らずにうわの空ということのようです。
こんなことをわざわざ書くのも妙な気がしますが、人の話はちゃんと注意を傾けて、メモを取りながら聞くのが、ビジネス以前の常識です。
人間というのは、聞き間違えたり、勘違いしたり、覚えているつもりのことでも、ふとした拍子に忘れてしまうことが意外に多いからです。
普段の生活なら聞き間違えても笑ってすみますが、ビジネスシーンでは、口約束で大きな金額が動くことも珍しくありません。
そんなときに聞き間違えたり、勘違いしてしまったらどうなるでしょう?
大失敗をする前に、人の話をきちんと聞く習慣を身につけましょう。
●人の話を聞くときの基本
・常にメモを取りながら聞くこと
人間の記憶というのは、案外当てにならないものです。
指示などを聞くときは、必ずメモを取るようにします。
・5W3Hをしっかる確認する
5W3Hの項目の中で不明な点があれば、こちらから「○時に△△個ですね」
と確認しましょう。
・相づちを打つ
ビジネスシーンでは、くだけすぎた相づちは禁物です。
○「はい」「なるほど」「さようでございますか」
×「うん」「うんうん」「へえ~」
・聞き間違いやすい単語は確認する
1(いち)と7(しち)と8(はち)などのように、紛らわしい発音の単語は、
「7(なな)ですね」と確認します。