高校の頃、夏休みを目前としたある日、国語の授業で百人一首の冊子がみんなに配られました。
先生曰く、「これ覚えてきてね。休み明けにテストします。」
一同:「え~」。
「高校生が夏休みに百人一首に親しむなんて、粋なはからい(自画自賛)」と先生は思ったかもしれません。
しかし、我々生徒からすれば、”英語の単語や構文を暗記させられるのと大して違わない”ぐらいにしか思っていませんでした。
でも、お陰で今でも百人一首の”断片”を思い出すことがあります。
今回のタイトルの「昔はものを思はざりけり」は、
ご存じ、権中納言敦忠の
「逢ひ見てののちの心にくらぶれば 昔はものを思はざりけり」です。
3年前のブログにも書いています。
(聴神経腫瘍の)術後3年を振り返って、
「現在の心境と比べると、以前、両耳が健聴だった頃には全然想像もつかない人生を送ることになったのだ」と。
この時もこの敦忠の歌を思い出したわけです。
もちろん、歌の鑑賞とは全く違うのですが、なんとなくこの歌が頭に浮かんできました。
権中納言敦忠(藤原 敦忠:ふじわらのあつただ)は、平安時代中期の公卿で、三十六歌仙の一人です。藤原時平の三男として生まれ、また管弦の名手としても知られる人物だったそうですね。
官位は従三位・権中納言ということで、小倉百人一首では権中納言敦忠と称されています。
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