裏話〜その2(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

そこに山があるから?

「なぜ、山に登るのか?」 と問われた

イギリスの登山家ジョージ・マロリーは、

「そこに、山があるから」と言ったそうですが、

そんなにカッコいいものではありません。

どうして、そんなことに
時間やお金をかけるの?
 
と友人たちからも聞かれたことがあります。
それも、何度も...。

 

まぁ、そう思うのはムリもありません。
大学や大学院の授業料は
タダではありませんし、
それどころか、
結構かかります。
 
かと言って、
転職とか、業務上のスキルアップとか
そういう具体的な目的に直結している
わけでもありませんでした。
 
全く納得は得られませんでしたが、
「ただ、やりたいから」
というのが私の答えでした。
運良く、
国立大学の大学院に入学できたので
授業料は私学ほど高くありません。
 
長期履修制度と言って
これが認められると、
通常2年間の修士課程を
最長4年かけて履修できます。
 
社会人なので、
仕事の都合とか何とか言うと
だいたい許可になります。
 
長期履修では、
2年分の学費を4年で割って、
半期ごとに支払うことになります。
近年は国立大学の授業料も
年間50万円を超えます。
 
通常は、この半分の額を半期ごと
納めるのですが、
長期履修では、さらにこの半分に
なります。
 
結局、
通算して納める額は変わりませんが
何か得した気分です(^^)
 
ただ、私学と違って、
入学金と授業料の他に

かかる費用はありませんので

助かりました。

 

大学院入試は...

そもそも大学を卒業してから

ずいぶんと期間が経っての大学院です。

 

途中で、近い分野の科目を

通信制の大学で履修したとは言え

もともとの専門分野とは違う分野に

飛び込むことになったので

果たしてやっていけるか

不安でいっぱいでした。

 

大学院入試は12月でしたが、

入学準備は、ずいぶん前から始まります。

 

5月ぐらいに

入学案内や募集要項が配布されると

まず、やらなくてはいけないのが

自分の指導教官を決めることです。

 

入学する前に先生を決めるの?

と、驚かれるかもしれませんが、

大学院では割と普通らしいです。

(そうじゃないところもある。)

 

募集要項には学生の受け入れが

可能な教員の一覧がついています。

この中から入学したら指導してくれる

という約束を、先生に予め取り付けろ

と、こう説明されています。

 

入学試験の願書には

その先生の承認したというサインが

必要なのです。

先生が決まらないと

受験できないというシステムです。

 

もっとも、

先生が決まったからといって

入学試験に合格できるか

というのは全く別のことで

 

実際に、

入試の試験官からは、

指導教員(予定者)は外されます。

 

先生をどうやって選ぶ?

先生のリストには研究分野などが

説明されているのですが、

なかなかそれだけではわかりません。

 

研究室のホームページを調べたり、

その先生が書いたモノ(論文など)を

探したりとなかなか大変です。

先生の人柄とかも気になりますしね...(^^;

 

聞くところによると、

抱えている学生の数や

先生が興味を持ってくれそうな研究テーマを

持って行かないと

 
人気の研究室には”採用”にならないとか。

他大学出身だし、

現役の大学生に比べて不利なのです。

 

そこで、同じ大学院を修了した先輩に

先輩の指導教官だった先生を

相談のため紹介してもらうことにしました。

 

この先生はなかなか大御所の

先生でしたが、

気さくに会って話を聞いてくれました。

 

この先生自体は定年の予定で、

新たに学生指導はしないということで

別の先生を紹介いただくことに

なりました。

 

先生は、わたしの「やりたいこと」

という、とりとめのない話を聞いてくださり、

数週間後に一人の先生をご紹介いただきました。

 

こうして、私を(もし入学できたら)

引き受けてくださるという指導教官(予定者)

が無事決まりました。

 

しかし、それであとは入試

というわけではありません。

 

大学院の入試では、

自分の研究計画書というのを提出し、

研究の意義や実現性などについて

プレゼンしなくてはなりません。

 

それから入試までの間の数ヶ月、

指導教官(予定者)の先生から

いろいろアドバイスを受けながら

研究計画書の準備をすることになるのです。

 

後に私の指導教官になるこの先生には、

入学前からずいぶんお世話になりました。

 

少し遠回りになりましたが、

このお話、もう少し続きます(^^)