考察:漢方薬のこと(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

病院に入院すると、短期間でも必ず確認されるのが、現在他の病院などで処方されている”薬”のこと。

ご多分に漏れず、私の場合ももらっている薬を申告しました。
ちょっと迷ったのが、内科の先生から処方してもらっている”漢方薬”です。
後で確認すればよいかと思っていたら、”お薬手帳”にしっかり記載されていたため、すぐに追加提出の指示をもらいました(^^;

 

漢方薬のこと

私の通っている内科の先生は、症状に応じて積極的に漢方薬を処方してくれるので、これまでもいろいろな薬を出してもらったことがあります。はっきりした症状ではないのですが、”お腹の調子が安定しなく”また、”朝方眼が覚めてしまうことがあって、ぐっすり眠れない”といった私の訴えに対して、最近2種類の漢方薬を処方してもらっています。
 
もちろん、西洋薬の”導眠剤”や”整腸剤”があるので、それらを出してもらうことも可能です。症状さえピッタリ合えば、こちらの方がピンポイントで効き目があると思います。しかし、患者の私からして”なんとなくそんな感じ”という曖昧なリクエストについては、ピッタリした薬を出しにくいのはわかります。
 
そこで先生が2種類の漢方薬を選んでくれました。漢方薬の場合、症状にピンポイントに効くというよりは、その症状を引き起こしている体の不調なりを改善することによって、結果的に症状が良くなるという、”まわりくどい”やり方ですが、なんとなくその方が”体に良い”ような気もします。
 
逆に、”効いているのかいないのか”というのがハッキリわからないのと、効果が現れるのにひと月とかという単位で確認しなくてはいけないという、気の長い対応が必要である点もありますが...。
 

 

今回服用しているモノ

今回処方されているのは、「柴朴湯(サイボクトウ)」「加味帰脾湯(カミキヒトウ)」の2種類です。

 
「柴朴湯」というのは、説明書によると、”「小柴胡湯(ショウサイコトウ)」「半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)」を合わせた薬”となってます。もちろん、どちらもよく知りません(笑)
 
 
「小柴胡湯」は肋骨の下あたりが張って苦しく、口の中の不快感などがある人の食欲不振、吐き気、倦怠感に用いる薬と説明がありますが、ピンときませんね。風邪をこじらせて長引いた時に現れる胃腸虚弱、食欲不振、疲労感などに用いられるそうです。
 
「半夏厚朴湯」というのは、神経をしずめて、心と体の状態を良くする働きがあるそうです。また、咳や吐き気をおさえる作用も。不安感や緊張感、イライラ、抑うつ、不眠、神経性の胃炎や動悸、めまい、さらに喘息や気管支炎などにも適応するということです。
 
これらの両方の作用を持つというのが「柴朴湯」ということになります。説明を読んでみて、”精神面と胃腸に効果がある”というとこに納得しました。私はこれを毎朝起きると1包飲んでいます。飲み始めて1ヶ月以上になりますが、”今のところは効いているような、効いていないような”と微妙です(^^;
 
一方の「加味帰脾湯」ですが、こちらは胃腸を丈夫にして貧血症状を改善するそうです。また、不安感や緊張感、イライラをしずめて、寝つきを良くするという作用があるということです。こちらの方は夜寝る前に1包飲んでいますが、確かに寝つきは良くなっている実感がありますね(^^)
 
 
漢方薬というのは即効性という点においてはイマイチな部分もありますが、長い目でみるとゆっくりとですが効果が出てくるように感じます。
また何と言っても、”効く”と信じて服用することが大事かなぁと思います(笑)
 
一般のドラッグストアなどでも同じ名前の漢方薬を買うことができますが、処方されたモノとどこが違うのだろうと思っていました。やはり、処方漢方薬の方が、一般漢方薬より成分量が多いそうですね。”効き目が”違うのです。漢方薬もちゃんと医師に処方してもらうのが安心ですね。