検査入院決定⑤〜閑話休題〜呼吸器内科(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
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「閑話休題」。
これ言いたかったから、前回があった...(笑)
入院して検査することは、「呼吸器内科」の初診の時に聞かされていましたが、こんなに急いで行うことになるとは思いませんでした。

 

改めて組織検査のこと

「サルコイドーシス」というは、全身の臓器等で発症する病気なのですが、診断を確定するには”組織検査”を行う必要があります。しかし、発症箇所によっては組織を取るのが困難です。組織検査のために大がかりな手術はできないし、治療につながらない検査のためにリスクを冒すのは本末転倒というわけです。一番容易なのは皮膚で、体の表面に現れている場合は簡単に組織を取ることができます。でも、脳、眼、神経、骨、心臓やその他の臓器に発症している場合は組織検査が難しいのです。
 
「呼吸器内科」の先生の説明によると、「サルコイドーシス」患者の90%以上で”肺門リンパ節”に病変が見られるそうです。肺の真ん中辺りの両側にあります。それで、気管支内視鏡を使って”比較”組織の採取が容易”な肺から組織を採取して検査をすることが多いのです。
 
私の場合は眼の“ぶどう膜炎”で発症が認識されたわけですが、大多数の患者さんと同様に”肺門リンパ節”に所見がありました。しかし、CT検査などにより現在の病変(炎症部)の大きさがそれほどではなことがわかっていて、内視鏡からこの部分に針を刺して組織を採取しても、”うまく目的とする病変細胞が取れるかどうかわからない”ということでした。
 
しかも”肺門リンパが腫れているぐらいでは、通常は治療をぜずに経過観察になる”という説明もあって、つまり、今回組織検査をして「サルコイドーシス」の診断が確定しても、当面治療はしないということなんです。
 
なら何で、わざわざ入院してまで組織検査が必要なのかなぁというのと、急いで行う必要があるのかなぁというのが、モヤモヤの原因なのです。
 
PET-CT検査をしたのは、少しでも目的の組織を採取できる確率を上げるために、病変がある箇所を詳細に確認するためでした。肺門部からうまく取れない場合は、肺の末端部から取る方法や「肺胞洗浄」という方法を検討するということでした。
「肺胞洗浄」とは やはり 気管支鏡を使い、肺の一部に滅菌した生理食塩水を注入し、回収した洗浄液を分析するという手法です。
 
前回、入院の説明をざっと聞いたのですが、改めてもらった説明書などを確認するとけっこう大がかりな検査だということがわかりました。
 
(この項つづきます...。)