耳鳴り☆ミミナリ(その③)(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

耳鳴りについてもう少し書きます。

「耳鳴りのメカニズム」については、何となくわかったような気もするし、突き詰めて考えるとやっぱり良くわからなかったりするのですが...。それも学術的というか医学的にもハッキリ解明されているわけではないので、有力とされている説について...ということになります。

最初に申し上げますが、私の理解はかなりアヤシイので、”そんな解釈もあるカモ”程度に思って読んでください(笑)

 

 

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”耳鳴り”の治療薬

そもそも、”耳鳴りの仕組み”がちゃんとわかっていないのに、治療なんかできるのかというのもあります。その中であれば試したいというのが「薬」ですね。と言うか、飲むだけで治るならこんなに良いことはありません。私も術後及び退院後、しばらく処方されたのが「アデホス」と「メチコバール」という薬です。多くの同病の方も処方されたのではないかと思います。”耳鳴りの薬”というよりは、めまいやしびれ、痛みなど末梢神経障害の治療に使われる薬で、付随して起きる”耳鳴り”にも効果がありそう...だということでしょうか。
 
「アデホス」という薬は、内科、耳鼻科、眼、それから脳神経外科などの様々な診療科で使われている薬で、とても古い歴史のある薬だということです。この薬が承認された効能や効果は「メニエール病及び内耳障害に基づくめまい」という風になっています。
 
有効成分はアデノシン三リン酸、ATPです。中高生の時に理科(生物)の教科書に乗っていたヤツですね。ヒトの体内で基本的なエネルギー源として働きます。コレがどんな風に効くのでしょうか?
 
ATPが分解してできるのが「アデノシン」という物質で、血管を広げる働きがあります。それによって”血のめぐりが良くなり”、様々な病気やその症状を改善すると考えられているのです。(”耳鳴り”もついでに収まるのか?)
 
一方「メチコバール」はビタミンB12の一種であるメコバラミンが主成分の薬です。傷ついた神経を修復し、神経の”傷”が原因で起こる肩・足腰の痛みや、手足のしびれなどを改善する効果があるそうです。”神経の修復”効果が耳鳴りにも効くのでしょうか?
 
めまいや耳鳴りは、自律神経のバランスが乱れることによって起こる自律神経失調症の症状のひとつであるといつ説明もあります。メチコバールでビタミンB12を補うことで、神経機能が整えられ、自律神経の乱れが原因のめまいや耳鳴りを改善する効果が期待できると言うのです。
 

薬の効果

まぁ、これらの薬の効果は理屈としては上記のとおりなのですが、果たしてホントに効くのか?
特に「アデホス」については、結論から言うと明確な効果というか、効いているという証拠はほとんど見られないそうです...残念。そう言えば、私の主治医も”気休め程度”の効果しか無いようなことを言っていました(^^;
「メチコバール」についても、どうやら積極的な効果は期待できそうもないようです。
 
この他にももっと「耳鳴り」などの症状にガツンと効きそうな薬もあるようです。しかし、私の印象(あくまでも)ですが、神経や”精神”を強力に”コントロール”して「耳鳴り」をうやむやにする効能があるだけのような気もします。
 
要するに、カラダ全体を元気にして、付随的に耳鳴りを起こす原因を「ケアする」薬や精神をコントロールして耳鳴りを「忘れさせる」薬なんだろうな、というのが私の感想です。
 
さて、耳鳴りの治療法として、薬(西洋薬)の他にどんなものがあるのでしょうか。
また、次回につづきます。