耳鳴り☆ミミナリ(その④)(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

「耳鳴り」」について、今回のシリーズ?4つ目の投稿になります。

耳鳴りに関しては過去にも何度も投稿していますが、周期的に書きたくなる時があるんですよね。

存在を忘れている時は気持ちが平和なんですが、こんな風に連投するのは調子が悪い時なんです(^^;

 

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市販薬では?

前回は耳鳴りの治療薬(治療に関わる薬)のことについて触れました。自分自身の経験からは、”耳鳴りそのもの”に効く薬はどうやら無くて、”周辺”の症状へも”効果があるのではないか”とされる薬ということでした。いわゆる”西洋薬”ではピッタリする薬は無さそうだという感想です。
 
ちなみに、市販の薬ではどうかというと、耳鳴りに利用可能なのは、神経の調子を整えるというビタミンB12や体のエネルギーになるアデノシン三リン酸二ナトリウムなどで、前回にもご紹介しましたが、耳鼻科で「耳鳴り治療薬」として処方される成分を含む薬になります。その他にも疲れが原因の耳鳴りも多くあるということで、疲労回復のためのビタミンB1やB6を含むビタミン剤があります。もっとも、処方薬があまり効かないので同じですね。
それでは漢方薬ではどうなのでしょう。
 

漢方薬では?

”漢方的”な解釈では、『耳鳴りは、耳の水分調整がうまくいかない時にも起こり得るもの』ということになっていて、体内の水分を調節する漢方薬が耳鳴りに有効とされているそうです。
「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」などがあるようです。これらを漢方系の製薬会社(ツムラやクラシエなど)のサイトで調べると、確かに効能・効果の欄に「耳鳴り」が含まれているのが確認できます。

 

 

 

 

漢方薬というのは処方の判断が難しく、たとえ病気に対する効果は同じでも体質や症状などによっても選択すべき漢方薬は異なるそうです。前述の「苓桂朮甘湯」はめまいやふらつきもある人、「当帰芍薬散」は女性で冷え性の人、「八味地黄丸」は高血圧を伴う人や高齢者に効果的とされています。
 
私のかかりつけの内科の先生は「漢方薬マニア(失礼)」なので、コトあるごとに漢方薬を処方してくれます。その際も胃腸の具合とか仕事の忙しさ、ストレスの有無などを聞き取ってから薬を選んでくれます。素人判断ではキケンですね。でも、漢方薬は医師が処方したものと同じ名前のものが薬局でも並んでいることが多いですよね。なぜ?
 
私も詳しく知りませんでしたが、漢方薬にもちゃんと「医療用漢方薬」と「一般用漢方薬」とがあって、含まれている成分量と法律上の分類が異なるということです。一般用漢方薬は医療用漢方薬の50%~80%程の成分量しか含まれていないそうです。
 
漢方薬にしても、「耳鳴り」を主なターゲットとした製品は無いようで(耳鳴りの仕組みがハッキリわかっていないので当たり前なんですが)、この辺は”西洋薬”と変わらないのです。しかし、疲れや神経を鎮める働きがある薬は、間接的に”耳鳴りの苦痛”を和らげてくれるという期待はあります。
 
ちなみに、私が現在臨時に処方されているのが「柴朴湯(サイボクトウ)」という漢方薬です。”耳鳴り”とは直接関係ありませんが、”高ぶる神経を安定させて、心と体の状態を良くする”、”抑うつ感や不安神経症などにも適応する”という効能があります。間接的にでも効いてくれれば言うことはないのですが...。
いずれにしても、漢方薬に詳しい医師に相談するのが良いと思います。
 
<参考>