聴神経腫瘍という診断に比較的早くたどり着いたのは、
右耳の違和感が尋常ではなかったからです。
聴神経腫瘍が、年に数ミリという単位でゆっくりゆっくりと大きくなるという特徴から、聞こえの不具合がほとんどわからないぐらいの程度で進んでいたとは思いますが、私の場合は、違和感を覚えた「その時」が突然にやって来たという感じです。
「利き耳」は右側だったので、いつものように右耳に電話の受話器をあてた時、相手の声が電波の状態が悪い携帯電話のように不鮮明に聞こえたのがきっかけでした。
実は、その電話は内線だったので、本当はもっとクリアに聞こえるはずだったのです。電話のあとそれに気づいて愕然としました。
最初の耳鼻科医院で診てもらった時は、外観上は異常なし。
仕事の都合で受診が数日後になっていたので、医師は、「突発性難聴だったらもう手遅れだね」と言ったのです。
その時は知らなかったのですが、突発性難聴の場合、治療の開始を一刻も早く行う必要があります。一説によると48時間とか72時間以内に開始しないと聴力が戻らないと言われています。
それで、諦めきれずに別の耳鼻科医院を訪ねたのが、結果的に聴神経腫瘍の発見につながったというわけです。
突発性難聴になった(実は違いますが)と気にし始めると、急に聞取りがおかしく感じるようになるから不思議です(^^;
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