片耳と音楽②(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

間が空きましたが、

前回の「片耳と音楽①」の続きです。

 

 

【はじめて読む方は、こちらからどうぞ】

 

前回”片耳でも普通にスピーカーで音楽を聴く分にはあまり違和感がないのに、

イヤホンやヘッドホンなどで聴く場合はそうはいかない”というお話をしました。

 

音楽がレコーディングされる時に、狙った”音像”の再現を目的に、ステレオの左右のチャンネルにボーカルや楽器の音を振り分ける技法が、片耳しか聞こえない人には災いしてしまうということでした。極端な場合は何も聞こえない(実は、反対側では音がしている)部分が生じてしまうのです。

 

これを回避するには変換プラグやスマホの機能を使って、強制的にステレオをモノラルに変換するしかないのですが、それではホントの意味で”その楽曲”を楽しめない...ということを前回書いたわけです。

 

前回のお話は、「我々のような片耳(一側性難聴)の人にもイヤホンやヘッドホンで自然に聴こえるようなアプリが実は開発されている」というところまででした。

 

コレ、書いていて思い出したのですが実は以前にも紹介してたなぁ....と(^^;

その時よりも詳細に書きますね。

 

それは、「New Monaural」というアプリで、”一側性難聴者のための特殊なモノラル再生ができるミュージックプレーヤーアプリ”です。

 

 

このアプリを企画・開発された方も片耳難聴者だそうです。

解決を目指していることとして、上記のサイトにはこんなことが掲げられています。

 

”ステレオを諦めて、その代わりに不都合を少しだけ解消する。楽曲の意図などをスポイルして、とりあえずモノラルにする。それが果たして私たちの望んでいることなのか?”

 

”私たちは、ただ普通に音楽を楽しみたいだけ。楽曲を健聴者と同じようにステレオを介して聴きたい。たとえ難聴が先天的で、ステレオ本来の聞こえ方を知らなくてもライブでは音の広がりを感じる。単純に左右のチャンネルをひとつに合わせただけのモノラルの世界に生きているわけではない。”

 

"ステレオスピーカーやライブで音楽を聴いているときの感覚を、モノラルでも同じように体験することができたら。自分にとっての普段通りの音楽を、ヘッドフォンでも手にすることができたら。"

(New Monaural OUR MISSION より)

 

そして、出来上がったのがこのアプリです。

まだまだ、改良の余地があるということですが、音楽素人の私には十分過ぎる効果だと思って普段から使っています。もちろん無料です(^^)

 

マイノリティである”片耳難聴者”のために真剣に取り組んでいる方々の活動の一端を具体的に知ることができて、とても心強く思いました。

 

残念ながら、リリースされているのはiOSバージョンだけみたいですが、次回はこのアプリについて自分なりの使用感などをご紹介したいと思います。

 

つづく...。






 

 

 

 

 

        

 

 

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