人間ドックにて ~片耳のこと~ | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

今日は人間ドックに行って来ました。昨年もちょうどこれぐらいの時期で、今思えばその頃は「聴神経腫瘍」なんて病気のことも全然知りませんでした。

 
 
今回、検査を受けるに当たって憂鬱なことは、やはり聴覚検査でした。右耳が全く聴こえないことは分かりきっているので、検査の人にどう伝えようかなぁということ。
 
同じ境遇の方は分かると思いますが、片耳が全く聴こえないことを他人に説明するのは、面倒と言うか、気持ちの奥の方が何かグッタリします。
今日は医療機関で働く人達なので、簡単に経緯を話せば了解してくれるのですが...。
聴力検査が終わったあと、検査をしてくれた技師の方が、
「右耳が聴こえなくなった代わりに、左耳がよく聴こえるようになってますね。」
と慰めのような言葉をかけてくれました。
 
これが、日常生活で事情が分からない人に説明する場合は大変です。自分の置かれた状況を何とか分かってもらえるように、何度も説明し直さなければならないからです。
 
その上、ようやく理解してもらえたと思ったら、
「それで、もう片方の耳は聴こえるんでしょ。」
と、何が不便なのか分からないと露骨に表情に出す人がいるんですよね(^^;
 
傷つきます。
あまり言いたくない、自分の不利なことを散々説明させられた上に、この人は一番知って欲しい気持ちの部分を何にも分かってくれてない。
心をばっさり切られたような痛みと、グッタリ感はハンパないです。
 
前回、NHK朝の連ドラのヒロイン「スズメ」のセリフを紹介しましたが、こういうことが続くと、自分のことを説明すればするほどミジメな気持ちになるのです。
 
「聴こえなくても、聴こえているフリ」をして「臨機応変」に生きて行きたいと思ってしまうわけです。