創(キズ)が治っていくということ | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

今日で手術後8日目になりました。入院からですと11日目ですね。

私はごくごく一般的な人間だと思いますが、人の回復力って凄いなと、ここのところ特に術後の回復の中で実感しています。

 

【はじめて読む方は、こちらからどうぞ】

 

私は、国立がん研究センターのサイトにある「がん情報サービス」というのをよく参考に読みます。もともと自分の病気について、職場の上司にうまく説明するのにわかりやすい表現を探していて見つけました。ここにはがんだけではなく、病気に関わるいろんな情報がわかりすくまとめられているので、大変助かります。今回は手術の創(キズ)のお話です。

【国立がん研究センターがん情報サービス】

 

ところで、手術を終えて私が今、創口をどのようにケアしているかというと、実はただ厚く畳んだガーゼを創口に当てて、いわゆる「脳外バンド」というバンドで圧迫して巻いているだけなのです。消毒とかその他の薬などは全く使っていません。入浴のあとも髪の毛を乾かしたら看護師さんが「ガーゼのまくら」を作ってくれるので、薬などは塗らずそれをただ創口に当てるだけです。(手術なので今後は「創」という言葉を使います。)

 

ちなみにこの「脳外バンド」は病院で必ず購入を求められるものですが、術後2日ほどで創の確認をしてから包帯の代わりに使われます。折りたたむと手のひらに乗るぐらい、見た目非常にシンプルなモノですが、病院の売店で約4,000円ほどします。(結構高い!レジでえっとなります。)

 

さて、例の「情報サービス」によると、いろんな体に施される一般的な手術の創は、縫合されてから、48時間でくっつき始めるのですが、創が完全に治癒するまでにはなんと1年程度かかるそうです。けっこう長いと思いますよね。わたしもそう思いました(^^;

 

創口が治癒していく過程は、「炎症期」・「増殖期」・「成熟期」の3期に分かれるそうです。

これは、それぞれ「3日間」・「3週間」・「3週間~1年間」という期間に当たります。

最初の「炎症期」というのは創口に残った細菌や死んだ細胞を除去して新しい組織ができるように創をきれいにする時期です。
そして次の「増殖期」は肉芽と呼ばれる新しい組織が形成され、創口の強度が増大していく時期です。

最後の「成熟期」は新しい組織が補整され、強化される時期です。
なお、創口の強度は、1週間では正常の10%、3週間で20%、最終的には、80%にまで回復するそうです。
 
はじめに長いなーと思いましたが、これで新品同様に生まれ変わってしまうわけですから、やっぱり凄いのです。手術をして退院するのがだいたい3週間後ぐらいだとすると、ちょうど創口の強度が増大している時期になるので、無理は禁物なんですね(^^)