沼にハマっています。完全に。
歪みをコンパクトで作っていく中で、色々な種類を試したくなるというエフェクター沼の当然の流れに乗ってしまいました。
そんなDS-1X、BOSSの中でも特に評価が高いと思い、購入してみました。
昔AD-2というエフェクターが出た際に結構気になっていたのですが、DS-1Xはその上位互換という位置づけのようですね。
DS-1X発売当初は、ギラギラしてて品がないと思ってしまって見た目で敬遠していたのですが、発売から5年以上経った評価としてはマストバイなディストーションのようです。
実際、音を出してみた感触としては超モダンなディストーションという感じですね。
リッチな音圧がありながら、分離感が物凄いです。
ガツンと来るけどクリア。そんな不思議な感触があります。
この1台があればほぼ間違いないというのは分かります。
トーンも2バンドあるため、音作りの小回りも効き、ゲイン高めでも低めでも無難かつ使える音ですね。
と言いつつ、ツマミを12時からほぼ触らなくてもちょうど良い音になるというのがこのペダルの特徴です。
これがMDP技術で各弦の音それぞれに適切なエフェクトをかけているということなのでしょうか・・・。
ライブをやるとしてもおそらくこの1台をメイン歪みに据えるでしょうという感じ。
万能で無難なのですが、今まで感じたことのない分離感による不思議な感じもあるというディストーションです。
とはいえ、最新技術で攻めまくっているというわけではなく、BOSSらしい地に足の着いたサウンドなので、万能すぎて面白みに欠けるという感想も分からなくはないです。
エフェクター探しに終わりが見えてしまうのはつまらないようにも思います。
敢えてローファイな歪みを作りたい場合は向かないですが、今の時代のディストーションの基本として良いクオリティーだと思います。さすがBOSSですね・・・。
「スタンダード」「定番」という枕詞は初代のDS-1になるので、何と形容すべきか難しさはあります。
ちなみに、DS-1の系譜としては、DS-1(無印)、DS-1X、DS-1Wの3種類があるようです(製造年の違いを除き)。
DS-1(無印)は
・伝統と信頼重視
・使用アーティストが好き
・値段は安い方がいい
という方向け、
DS-1Wは
・アナログ回路にロマンを感じる
・日本製にロマンを感じる
・DS-1の長所も好きだけどちょっと変化も欲しい
という方向けですかね。
そうでない方はDS-1Xが良いのかもしれません。
DS-1Wは出たばかりで情報が少ないですが・・・。
DS-2の方は割と唯一無二な音なので、それはそれで別次元な感じ。
ちなみにこのMDP技術、GT-1にも搭載されています。
GT-1のOD/DSセクションの「A-DIST」がまさしくそれで、DA-2のモデリングであり、ほぼほぼDS-1Xと近い音像です。
そちらを使えばよかったのでは・・・?と思いますが、それが見えなくなるのが沼なんですね。
モダン路線で汎用性が高い定番ディストーションというと、これとRiotくらいでしょうか。
そちらも比較したいなぁ・・・という欲。これは良くない・・・。
結局、Riotと比較してしまいました。
どちらも十分すぎるクオリティーですね。
Riotは常に90点くらいの音色で、Voiceの切り替えで90~100点の音色を目指せる感じ。
DS-1Xは常に95点くらいの音色なので100点を目指そうと思ったことがないので未知数な感じ。
いずれもアベレージが高いレベルの比較なので間違いない歪みを探すのであればどちらでも良いと思います。