BOSS CH-1 SUPER CHORUS | 酔弦庵

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音色作りに関してコンパクトに回帰気味な一環で、買ってしまいました。コーラスです。

 

コーラスペダルも多用するわけではないのですが、なんやかんやで3代目となります。

そして、どうも思った音にならない感じが強いのもコーラスです。

 

歪み系ほどではないですが、コーラスも人によって理想とする音がまちまち過ぎるエフェクターだと思います。

そのため、レビューを鵜呑みにできず、実際に弾いてみて、何か違うと思うことが多いのだと思います。

 

そんなコーラス中で超定番の一つがこのCH-1です。


コーラスは基本的に「うねり(=キラキラ感)」があると思います。

ツマミでは「弱くうねる~激しくうねる(+揺れの幅、深さ調整)」とという音作りをするタイプのものが多い気がします。

 

CH-1は、ほぼうねりません

「弱く揺れる~強く揺れる(+揺れの幅、深さ調整)」という感じで、ツマミを全部マックスにすると「なんとなくうねる」という感じもプラスされる感じ。

そのため、こもる感じもないので、すっきり=爽やかという感じになります。さらにEQでハイを調整すると抜群な抜け感が出ます。

CH-1の評判も「爽やか」と言われていましたが、本当にイメージする爽やかさでした。

 

全体的に、「コーラスかけてます」というキラキラ感がほぼなく、かけっぱなしでも良いくらい、隠し味に徹するエフェクターだと思います。

ツマミを結構上げると「コーラスかけてます」感がやんわり出てくるので、もちろんそうした使い方もできるという意味で、万能な定番と言えます。レベルはマックスで使った方が良いと随所で言われているのが良く分かります。

 

クリーンのアルペジオやカッティングに少し深みを足したいな、という時はベストチョイスです。

うねうねした深みのあるモジュレーション感のある音を出したいときは物足りなく、いわゆるコーラスの音よりは遥かに薄味で効果が渋すぎるので賛否は分かれるところだと思います。

 

「とりあえずクリーントーンにかけておけ」という用途のコーラスとして、やっとイメージ通りのものに出会えました。

雑に使ってもコーラス感は感じさせずに、ちょうど良い塩梅の深みが出ます。

 

BOSSの伝統的なエフェクターにありがちですが、「スーパー」ではありません。

 

また、BOSSはCE-5というもう一つの定番があります。

そちらの方が音作りのレンジが広くて汎用性は高そう。

いかにもコーラスですという音も作れるし、隠し味的な使い方も出来そうです。

初めてのコーラスや無難なコーラス探しの終着点としてはCE-5がベストっぽいですが、CH-1は薄味のコーラスを求める人にピンポイントでハマると思います。

CE-5を入手してもそこそこ使うとは思いますが、CH-1は手放すとまた買い戻すタイプな気がします。

 

しかし、エフェクター探しはBOSSに始まりBOSSに終わるなぁと思いますね。

BD-2とCH-1を合わせるだけでほぼ無敵の音になると思います。

個人的にBOSS以外を探すときは限りなく自己満だったり物欲目当てかもしれません。

それはそれで気持ちが高ぶって良いパフォーマンスに繋がるので良いことだと思いますが、求める音はBOSSだというジレンマが常につきまといます。