アコギ探しが終わったという舌の根も乾かぬうちにとはまさにこのこと。
HEADWAYのHD-531もすこぶる気に入っているのですが、Martin系の音であってGibsonの音は出せないんだろうなという気持ちが出始めました。
アコギの音の違いが分かるようになってきた弊害です。
そこで、楽器屋でMartinのD-28とGibsonのJ-45というアコギ2大巨頭を弾き比べてみました。
D-28を弾いた感じ、HEADWAYに非常に近い感覚の安定感のある音色でした。確かにMartin系という感触は間違ってなかった。
J-45はガツンとくる感じで、「あっ、これだ」という気持ちになってしまったのが敗因です。
手放したJ-15も似たような音だったので、やはりギブソンの音にグッとくる点があるのでしょう。
グッとくるというか、唯一無二すぎるんですよね。
■またGibsonを買ってしまうということ
また廉価版に行く理由もないので、もう王道のJ-45に行ってしまおうと思ってしまいました。
J-15は癖のないスカッとしたジャキジャキ感がありましたが、J-45は低音高音に迫力のあるジャキジャキ感がある感じですね。
意外なほどJ-15が手に馴染んでいたのか、普通に弾きやすく、ピックガードも剥がれにくそうな素材に変わっていたので、もういいやという思いで買ってしまいました。
そんなJ-45、年々マイナーチェンジしているのですが、現時点での最新バージョンになります。たまたま入荷時期と重なり、10本以上から試奏して選ぶことが出来た1本です。
大量のJ-45に囲まれる贅沢な時間でした。
ちなみに入荷時からの不良があり、メーカーに調整依頼中のものも何本かありましたが、そちらは試奏できていません。
Gibsonは雑だとか初期不良が多いとか言われる所以でもありますが、楽器屋で最終チェックや調整がされているのでそこまで忌み嫌う必要はないと思います。
■個体差を弾き比べるということ
しかし、Gibsonは個体差があると言いながらも、10本以上から選ぶと正直麻痺してきます。
音の響き方には少なからず違いはあるのですが、良い悪いではなく好みの問題な上に、どれも誤差レベル。
群を抜いて目立つ特性のある個体でない限り、似たようなものです。
2~3本の中であれば選べると思いますが、10本以上は酷です。
杢目に違いがあれば良いのですが、メイプルトップのエレキのように「これだ」というものではなく「薄いのと濃いのがあるな・・・」くらいで、決め手には欠けます。
実際、アコギは弾き込むほど音が変わるというのも分かっているので、試奏での直感は難しいと思いました。
中古だと本当に違いがあるだろうなとも思います。
結局、尖った音色のモデルもグッと来たのですが、結局そこそこノーマルな音色の個体になりました。
■アコギを使い分けるということ
MartinコピーのHEADWAYは柔らかく綺麗な音が出しやすい万能選手として必要であり、Gibsonは力強くジャカジャカしたいときに必要という棲み分け。
長いサスティンで澄んだ高音でウエットな音、歯切れが良く存在感のあるドライな音、どちらも好きです。
2本とも持っておくべきというのも良く言ったものです。
マーチンタイプとギブソンタイプは、エレキで言うところのストラトとレスポールみたいなものです。
万能なギターですが、どっちの音も好きだと思ってしまうと両方持つしかなくなってしまいます。沼です。
何やかんやで、Gibsonは大量に持っているなぁという感じです。
・カスタムショップのリイシューレスポール
・カスタムショップの限定モデルレスポール
・USAのレスポールスタンダード
・レスポールカスタム
・USAの限定モデルレスポール
・ES-335
・J-45
という、麻雀でいうと跳満クラスではあると思います。
フライングV、SG、ファイヤーバード、エクスプローラーあたりが揃うと無敵ですね・・・
次に買ってしまうとすれば、本物のD-28だろうかと思わなくはないですが、アコギとして好きな音はもう満たされているのでもういいでしょうという思いです。今は。
以前にも書きましたが、アコギは売ったり買ったりのループを経ています。
生アコギでジャカジャカ弾きたい!
↓
購入
↓
マンション住まいで弾けないしサイレントギターでいいや
↓
売却
↓
やっぱり生アコギは持っていた方が…
↓
購入
↓
戸建てだしちゃんとしたアコギが弾いてみたい
↓
売却&購入
↓
違う系統のアコギも弾いてみたい
↓
購入
という具合です。
アコギの音の違いが分かるようになってしまったのが運の尽きですね。
また増えないようにしたいものです。