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介護福祉士の叔母が言ったことを、母に正直に伝えることにしました。
後々、叔母が直接母に何か言ってくるかもしれないので、その前に話しておく必要があると思ったのです。

母に全てを告げた後、再度母の気持を確認しました。
母ははっきりとこう言いました。
「決めたことだから。考えて決めたことだから、誰かに何を言われようとも気持ちは変わらないよ」

母の言葉に私は、「私がお母さんを守るから!親戚や知り合いの人がお母さんを非難するようなことを言ったとしても、絶対に守るから!」と言いました。
気づくと、私はそう言いながら泣いていました。

電話の向こうの母の声が、なんとなく涙声に聞こえたように思います。

母はさらにこう言いました。
「大丈夫。好き勝手を言う人には、じゃああなたが代わりに介護してくれるのですか?と言うから。そんな事を言う人には、私と娘が時間をかけて悩んで出した答えに文句を言う権利はないもの」

父の膀胱がんが発覚してから3ヶ月。
認知症の人に対する急性期医療の現実を知った母は、以前よりずっと強く逞しくなり、自分の考えに迷いが無くなっていたのです。

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叔母(母の妹)に言われた言葉を、母には伝えられずにいました。
聞いたら、母が悲しむと思ったからです。

しかし、もう一人の母の妹(私と同じ市に住んでいます)から、前述の介護福祉士の叔母が、母と私が長期療養型の病院を希望していることに文句とまではいきませんが、自分の考えを主張し、私達の決定をおかしいと思っていることを聞きました。

叔母はどちらかというと勝ち気なタイプであるので、母に何か言ってくるのではないかと私は不安になりました。
それと同時に、叔母がなぜこんなに自分の考えを主張するのかも不思議でした。
叔母が心配してくれていることには感謝しています。
しかし、専門職としてのプライドがそうさせるのかわかりませんが、そうだとしても決めるのは私たち家族です。

そして私は、母を守らなければと思いました。

父の兄弟は遠方の県に住んでいて、普段はほとんど行き来がありませんが、こういう時は口だけ挟んでくる可能性もあるからです。
しかも、父の妹も弟も医療職なので、やはり専門職としての考えもあると思うのです。

でも、実際に介護するのは母なのです。
父の気持ちも大切ですが、母の気持ちもやはり大切なのです。



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母の本音を聞くことができて、私はホッとしました。

話し合いの結果、退院後は長期療養型の病院への入院を希望することを決めました。
父を見捨てるのではなく、泌尿器科の常勤医師がいない地元よりも認知症も含めて専門ケアが受けられる環境が、父にとって良い選択になると考えたのです。

その後、父の膀胱がんのことで相談をしていた叔母(母の妹)に状況を伝えました。
叔母は介護福祉士であり、地元に住んでいるので介護認定の手続きや隣市での病院受診の面倒をみてくれていたからです。

しかし、叔母に母も私も退院後は長期療養型の病院を希望していると伝えると、「どうして本人不在で決めるのか」、「パウチ(尿をためる袋)も見たことがないのに、在宅介護は無理だと最初から決めつけるのか」、「在宅介護をしてから、その後のことを決めても遅くない」、「どの病院や施設が良いのか判断できるのか」などと言いました。

介護福祉士として訪問介護をしている叔母の言い分もわかりますが、主たる介護者は母です。
認知症の父は自分でパウチの管理ができないのですから、母がすることになります。
当然、パウチがついていることを忘れてはがしたり、それによって尿をこぼして床や絨毯、洋服や布団を汚すことも容易に予想できます。
その後始末をするのは、全て母がすることになるのです。

訪問介護サービスを使ったとしても、ほんの何時間かの間のことであり、母の負担とは比べものにはならないはずです。

介護の理想と現実が違うこと、介護者が負担を抱え悩んでいることも、介護福祉士であるなら叔母もわかっているはずです。

福祉の理想論ばかりを言う叔母には、少しがっかりしてしまいました。