蒜山高原で一番美味い焼肉屋「高原亭」(酒場ブログ255) | 白州本樹のブログ

蒜山高原で一番美味い焼肉屋「高原亭」(酒場ブログ255)

ロンドン留学時代のお友達5人でまわる

岡山、鳥取、島根ツアー2日目。


前回までのストーリーはこちら



皆生温泉をチェックアウトした我々は 



一路、松江へ…


人生初の島根県…


日本人でありながら、島根、鳥取まで来るのに

50年以上かかった…


イタリアのシチリア島とか、アイルランドのアラン島とか、フィンランドの北極圏とか訳のわからん所は沢山行ってるのに、


鳥取、島根は遠かった…

そして何気に岡山も…


で、


念願の松江城到着!

かっこいい…

と言うか、

凛々しい…


ご存知の方も多いと思うが、ご存知でない方も多いと思うので、ここで全国通訳案内士の白州本樹さんが補足します。

「現存天守閣」

すなわち戦乱の世を乗り越え、明治の廃仏毀釈の煽りや、各種災害、第二次世界大戦を乗り越え、創建当時のまま残った天守閣というのは

現在日本にたった12しかありません…


更にこの12の内、国宝に指定されているのは5つしかない。


そう、ここ松江城はその5つのうちの1つなのである。


松江城…

来れてよかった!感謝!


たった12個でも、一生のうちに全てを周るのは中々至難の技である。周れない人が大半であろう。


現時点で訪れたのは、松山城、弘前城、松本城、松江城の4つ。

残り8天守閣!

人生の目標が出来た感じだ。   



ランチ!

「大漁市場なかうら」

島根と鳥取の県境をウロウロしすぎてどこだかわからなくっていたが、鳥取側の境港だと思う。


鳥取、島根というと、高校野球や高校サッカーでも、県大会4.5回勝てばもう全国大会行ける


みたいな人口が少ない県のイメージだが、

なかなかどうして、日曜日の昼ともなればどこも行列。(行列は東京だけかと思ってる人!そうじゃないんですよ!)


で、ここはミキじい社長のネットワークをフルに活かして、顔パスのお店を選んで頂きました。


奥の離れ…

見て下さい、貸し切りですよ。


で、こんな見たことない海老まで出てきちゃって…

モサエビ!


モサエビ?


聞いたことないぞ?

でもこの感じ、調べてみるとやはり、地元でしか味わえない幻の逸品らしい。



このグロテスクな感じ、どうみてもそうでしょ?


鮮度劣化が早いため遠隔地への出荷は難しく地元でしか味わえない幻のエビだそうです。


新潟で食べた「ふなべた」を思い出した。

銀座の高級寿司屋でも食べられない。地元に来ないと味わえないこうした魚との出会いこそ、まさに旅の醍醐味と言えよう。


お味の方は甘エビ、いや、甘エビ以上の旨味です。


しかし実はミキじい社長、


エビ食えないらしい…


ミキじい社長の顔で入ったのに、社長が食えないエビを振る舞ってくれるところが非常に好感が持てるお店です。


もちろん社長の分もバクバク頂いたのは言うまでもありません。


しかもこれですから…


もう大満足です!


いやぁ、持つべきものは社長ですよ!


やばい、こんなペースじゃ焼肉屋まで辿り着けない…


どんどん行こう!


その後、ダイハツのCMかなんかで有名になった「ベタ踏み坂」や、




皆生温泉のとなりの、地元民しか行かないという何とか浜に寄った後は



境港にある水木しげるロードに連れてってもらう。


昨日からずっと

「だから限定プラレールとかないのか!」

「ひるぜん限定プラレールとか売ってないのか!」


といちいちうるさい私に業を煮やしたミキじい社長が、苦肉の策で案内してくれたのだろう…


そもそも蒜山に電車なんか走ってないんだから蒜山限定プラレールなんてあるわけないし、


「ここ境港になかったらもう無いよ!あきらめなさい!」ということなのだろう。



ここが、意外にも良かった…



富山県の氷見にも藤子不二雄のまんがロードなる商店街があるが、


「なるほど、ふ〜ん…」と言った感じで、人通りは殆どない田舎の商店街だった。


それが、ここ水木しげるロードは意外にも観光客で賑わっていた。


ミキじい曰く、以前はほぼ「ご臨終」だった商店街が、

水木しげるで復活したらしい。



復活…

そんなことあるのか?


全国をはじめ、都心でも朽ち果てていく商店街は枚挙にいとまがないが、


「復活」した商店街の話は聞いたことがない…


たかだか水木しげるだけで、こんなにも復活する?



おかげでこんな素晴らしいお菓子屋も現役だ。



確かに僕も、小さい頃は墓場の鬼太郎全巻持ってましたよ。



でもそれはもう子供の頃の話で、今では鬼太郎なんて全然興味ない。


それよりもプラレールですよプラレール!!

あった!!!



おそらく商店街最後の一台であろう品をゲット!




しかもおんなじ電車走ってるし!!

境港、

来て良かったー!


いやぁ、息子のお土産に買ったのに息子以上にハイテンションのお父ちゃん。

そもそも2歳の息子はまだ鬼太郎なんて見たことないし…

で、

一体いつになったら焼肉の話になるんだって?

今からです。

「高原亭」


蒜山は高原だけあって、いわゆる町の中心と呼べるようなところはなく、車を走らせているとポツンポツンとお店があるような感じである。


ここ高原亭も一応は国道らしき道沿いにあるのだが、地元の人に教えてもらわなければなかなか足を踏み入れる機会はないであろう。


いいねぇ…

都会と違ってゆったりとしたスペースが旅の開放感を与えてくれる。



ここの店主はおそらくミキじい社長の手下である。



だからってこんな広い部屋貸し切ってくれなくても…



焼肉ブログの難しいところは、メニューが全部「肉」だということである。


どれも美味いに決まってる。


「ここのカルビは脂がのっていて、ハラミは柔らかく、ロースは鮮やかな赤身を薄くスライスして…」とか、


そんな説明いちいち必要ないでしょ?

全部「美味い!」でOK。


しかも焼肉の場合、一度始まったらどんどん焼いて、どんどん食いまくることになるから、いちいち写真撮って感想述べてる奴は迷惑極まりない。


しかもここの社長、せっかちだから写真すら撮る間も無く次から次へと肉を頼んではガンガン焼く…



なので「美味かった」としか言いようがないのだが、一つだけ高原亭の素晴らしさを述べるとしたら、


タレである。


タレが美味い…


味噌ベースの濃厚なタレ、ここでしか味わえないスペシャルである。


どうやらここ蒜山は、味噌ベースのタレが多い気がする。しかもどれも美味い!

ひるぜん焼きそばも味噌ベースのタレだった。


この町は焼肉よりもジンギスカンの方が主流な感じがする。


タレも、ジンギスカンがベースになっているのではないだろうか?


そしてシメである。


シメにひるぜん焼きそばと言ったら、またしても社長に華麗にスルーされた…


決して社長が、ひるぜん焼きそばを焼かないからという理由ではなく、ここのオススメはひるぜん焼きそばよりもホルモン焼きそばだからだそうである。


メニューでは、ひるぜん焼きそばの方が上にきてるのにね。


それがこれ、ホルモン焼きそば



美味い…


これも味噌ベースのタレながら、ひるぜん焼きそばのそれとは違うらしく、ホルモンの脂と相まって絶品焼きそばとなっている。


社長の一声がなかったら絶対に頼まなかった、まさに地元のみぞ知るメニューである。やはり通訳案内士は必要だね。


社長は別に通訳はしていないが…


更に社長、「塩ホル麺」頼め!と通訳をかます。


なんだその塩ホル麺は?

焼きそばにラーメンにうどんにそばに、こんなに沢山あるメニューの中から


何も知らずに塩ホル麺に辿り着く人は一体どれだけいることか…

いないよね…


それがこれ!「塩ホル麺」


やば美味…



やば美味……


濃厚塩スープにホルモンの脂がブレンドされてまさに唯一無二、他では味わえない一品に仕上がっている。


社長、ここに来たら絶対に頼むべしと言っていたが、いや、これだけ食べにきてもいいでしょ?

塩ホル麺屋でもいいくらいだよ…




まさに、

蒜山ナンバーワン焼肉!


そりゃそうだ、だって蒜山に焼肉屋一軒しかないんだから。


「勝手なこと言ってんじゃねえ!」って怒られそうだが、あって1.2軒でしょ?焼肉屋…


何度もいうが、この町のメインストリームは焼肉ではなくジンギスカンだ。


東京や大阪なんかで食べるコリアンバーベキューとは違う、あくまでも日本人が作ったメイドインJAPANの焼肉!って感じがした。


これ、東京に帰ったら

「嗚呼、また高原亭の焼肉食べたいなぁ…」


ってなるんじゃないかな?


そしてシメはホルモン焼きそばからの


塩ホル麺


やば、また行きなおしだなこりゃ…