鳥取県米子市最大の繁華街、朝日町に佇む絶品酒場「居酒屋 梁」(酒場ブログ254) | 白州本樹のブログ

鳥取県米子市最大の繁華街、朝日町に佇む絶品酒場「居酒屋 梁」(酒場ブログ254)


2泊3日、蒜山、大山、鳥取、島根の旅をしてきた。


男4人女1人、いずれも30年前ロンドンで知り合ったメンバーである。


当時僕はまだ23歳、最年少のユキちゃんが18歳

それが今や55歳と50歳だ。


岡山桃太郎空港に降り立ち、まずは蒜山に向かう。


蒜山ってどこ?っていう方も多いだろう…

岡山だ。岡山の山の方。どちらかと言うと鳥取に近い。


今回のコーディネーターは54歳のやり手社長、ミキじい。


まずは社長の実家である「蒜山高原センター・ジョイフルパーク」に向かう。


ここでの必食はなんと言っても

ひるぜん焼きそば



ひるぜん焼きそばはここ蒜山のご当地B級グルメである。


もともとは地元のおばあちゃんがやっていたお店が発祥らしいが、残念ながら今はもう無い…


代わりに2008年、地元有志によって「ひるぜん焼きそば好いとん会」を発足。ひるぜん焼きそばを全国区に押し上げたのである。


好いとん会の会長はもちろんミキじいであるが、焼きそばは焼いたことないらしい…

とにかく偉そうな役職は全てミキじいの役回りだ。


2012年のB級グルメ選手権in 厚木で首都圏上陸。

我々も応援に出向き、数々の裏工作を駆使して見事準優勝を獲得!

翌年のin 姫路で遂にグランプリを獲得したのでした。


今ではひるぜん焼きそばの本家本元といえば、ここひるぜん高原センターの焼きそばを指す。


つまりミキじいの公認がなければひるぜん焼きそばとは認められないのである。何度も言うが、本人は焼きそばを焼いたことがないにも関わらずだ。



これ、口に入れた瞬間から美味い!

って奴。


●モチモチ麺

●かしわ肉

●キャベツ


この三位一体が、独自の味噌ダレと相まって絶妙な美味さになる。蒜山地鶏から出る良質な脂もポイントのようである。


蒜山に来たら毎食これでも全然いい!


でもそう言うと何故かミキじいに怒られる…

なにせ自分で焼いてないからね…


さて、ひるぜん高原センターから見る大山は、いわゆる裏大山で、まるでロッキー山脈のようなダイナミックな風景に圧倒される。

ミキじいはこっちの方が断然いいと太鼓判を押す。


因みに表にまわると、伯耆富士と呼ばれる美しいシルエットの、いわゆるみんながイメージする大山の姿になる。

こっちの方がいい!!


いや、あっちの方がいいとしとこう。


今日は蒜山には泊まらず、そのまま車で鳥取県へ抜ける。


着いた先は、山陰のハワイとも言われる皆生温泉。


さっきから読めない漢字の連発でストレスMAXの方もいらっしゃると思うので、一応解説しておくと、


蒜山(ひるぜん)

大山(だいせん)

皆生温泉(かいけおんせん)と読む。


米子も読めないという声もあるが、それはもはや教養の問題だと思うので放置します。



この皆生温泉、ビーチ沿いにずらーっとホテルが並びますが、(山陰随一のソープ街とも言われている)ホテルの裏は特に温泉街の風情みたいなものはなく、言ってみればどこにでもあるような間延びしたロードサイドのような町並みが広がっている。


さてさて、


本日のディナーは、ミキじいが予約してくれた居酒屋へタクシーで向かう。



前置きが長くなりましたが、

ようやくこのブログの本題です!


殺風景なロードサイドの町並みを車で10分ほど走ると、唐突に、昭和の町並みが現れる。



ここはどこなんだ!



で、ここが今宵の一軒、居酒屋「梁」


だからここはどこなんだ!


Google mapで調べると、どうやら我々は鳥取県米子市にいるらしい…


ミキじいに聞いたところ、米子市の朝日町という繁華街らしく、米子のナイトライフのメッカだと言う。


これは知らなかった…

俄然テンション上がるアタシ…


社長がオススメするんだから間違いないはずではあるが、ここ「梁」は朝日町でもナンバーワンとのこと、予約してくれてなかったら間違いなく入れなかったであろう。




そして、こんな刺し盛りにお出迎えされたら、もう初回KOでしょう…



別角度からも…



こりゃもう、テンションマックスだわね



肉厚のカキがやばい



そして、巨大のどぐろが登場!



のどぐろの見事さもさることながら、煮付けの味が絶妙の美味さ、下手したらこの煮汁だけでご飯10杯いける奴だ。


ミキじいに言わせれば、ここの大将は料理の腕は抜群で料理の提供も早いらしい。

別に急いでない僕は早くなくて全然いいのだが、社長という人種は基本的ににせっかちな人が多く、料理が早いのは重要なポイントなのかもしれない。

要は手際がいいといいということだね。


写真は撮り忘れたけど、串焼きも最高に美味い!

(手際がいいから写真撮る前にどんどん来ちゃうのね…)


普通、得意分野は肉か魚かどちらかになるのが、ここ梁はどちらも絶品という稀有な店である。

大将のきっちりとした仕事と腰の低さが光る、名店中の名店であった。



いい店を知った…



いい町を知った…



人生初の鳥取県、山陰随一とも言われる繁華街が鳥取市ではなく、ここ米子にあったなんてもちろん知らなかったし、全国通訳案内士試験にも出てこなかった…


外国人きっと喜ぶんじゃない?


わずか数百メートル圏内に酒場、スナック、バー、ラーメン屋などさまざまなお店が軒を連ねている。




トゥクトゥクまである。


その後ユキちゃんは先に宿に帰ったので、男4人、スナックでどんちゃん騒ぎである…


個人的には、お姉ちゃんはいらないなぁ…


お姉ちゃん交えて馬鹿騒ぎより

もう少し綺麗に酒を飲みたい…


東京にも何店か出店している「稲田屋」


花街にあるような立派な店構えがいい。

こういう店でしっぽりと飲み直したかったのだが…



山陰の大阪とも言われているらしい。


大阪出身54歳、現役パンクのノリが

「ここ東京やったらどこなん?」なんてしきりに聞いてくるが、東京には例えられないな…


太田和彦ではないが、酒場の真髄はまさに地方にありである。